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α-リポ酸摂取で低血糖症に?原因のない震え・動悸には検査を!

高い抗酸化力のある『α-リポ酸』、特定の白血球型を持っている人は低血糖症に要注意

 

高い抗酸化作用を持っていることから、抗癌剤の補助療法としても用いられる『α-リポ酸』ですが、近年この摂取によって自己免疫疾患である『自発性低血糖症』発症の可能性があるとして、厚生労働省から注意喚起が行われています。

 

自発性低血糖症発症には、ある特定の白血球型が関連しており、その因子を保有している場合にα-リポ酸を摂取すると、同疾患発症に繋がると言われています。医師によると、αリポ酸は補助療法としては非常に有用でありますが、疾患が疑われた際には服用を中止し、血液検査を受けることが重要とされています。

以下ではその詳細について見ていきたいと思います。

 

『α-リポ酸』とは?

 

α-リポ酸は、カルボキシル基と環状のジスルフィド構造を持つ物質で、高い抗酸化力を有しています。【クエン酸回路のピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体(PDC)の補因子としての役割や、グルタチオン(解毒酵素)の合成要素、ビタミンC・Eの再生】などの役割を持っています。市販のサプリメントが多数出ていますが、これらはほとんどが天然には存在しないラセミ体と呼ばれる状態の物質です。

 

体内合成されるR型のリポ酸であれば、上記疾患は発症しないとされていますが、物質として不安定であり、合成が難しいとしてα-型より高価になるのが難点です。

 

<効果について>
推奨される摂取量は約400mg程度とされています。

 

臨床試験ではAIDSと診断された患者が、450mg/日のリポ酸を14日間毎日摂取した結果、【総グルタチオン値、血清アスコルビン酸の改善、AIDSに重要なCD4とCD4/CD8の比率、過酸化脂質の減少】がみられたという報告があります。

 

<予防できる疾患>
抗酸化作用、糖代謝を促進する作用、体内の重金属を排出する作用、糖尿病の神経障害を改善する効果などがあります。

糖尿病や動脈硬化関連疾患(虚血性心疾患や脳梗塞)、多発性硬化症、認知症などの疾患の予防や改善に効果があることが報告されています。

 

特に、活性酸素などのフリーラジカルによる酸化障害が関連している疾患の治療に効果が認められています。

 

<臨床試験について>

 

◆認知症患者の認識能の改善
α-リポ酸を337日以上経口摂取で、認知症患者の認識能の低下を軽減したという結果が報告がある。

 

◆糖尿病患者の末梢神経障害への効果
α-リポ酸を600~1,200mg/日摂取で、3~5週間後糖尿病患者の末梢神経障害の症状を軽減した。

 

◆HIV患者の免疫機能改善
HIV患者のα-リポ酸を摂取で、ヘルパーT細胞/サプレッサーT細胞比が上昇するという報告がある。

 

◆糖尿病患者の多発性神経障害への効果
軽~中等度の多発性神経障害を有する糖尿病患者454名に、α-リポ酸600mg/日4年間摂取させたところ、下肢神経障害および7種類の神経生理学的検査15項目中4項目で改善が認められた。

 

◆II型糖尿病患者の糖代謝改善効果
II型糖尿病患者74名を対象、α-リポ酸を600, 1200, 1800 mg/日4週間摂取させたところ、グルコースの代謝クリアランス率が上昇したという報告がある。

 

◆末梢神経障害への有効性
α-リポ酸を1日量として600~1,200 mg経口摂取あるいは静脈注射で用いたところ、3~5週間で糖尿病患者の末梢神経障害の症状を軽減したという報告がある。


『自発性低血糖症』とは?

 

『自発性低血糖症』とは、ある特定の白血球抗原(DR4型)を有している人に起こりうる病気で、α-リポ酸やグルタチオンなどのチオール基(SH基)を持つ薬剤を服用した際に発症しやすいとされています。日本人の43%がこの型であると言われ、α-リポ酸摂取による発症の事例が多数報告されており、疑われた際には検査を行うことが重要です。

 

(※低血糖症状・・・冷汗、寒さ、震え、動悸、意識障害など)

 

『ヒト白血球抗原DR4』の検査とは?

 

低血糖症の原因となる、『ヒト白血球抗原DR4』の検査は血液検査によって行われます。インスリン注射なしに、低血糖症状があらわれ、なおかつSH基を持つ薬剤を使用した場合に以下の値を示せば、診断されます。

 

<血液検査>
◇インスリン高値(1,000pmlo/ml以上、ときに150,000に達する例もある)。
◇インスリン自己抗体高値
◇ヒト白血球抗原DR4(HLA-DR4)陽性

<検査料金>
約25,000円程度

 

最後に

 

『α-リポ酸』摂取から低血糖症発症への注意喚起が行われたのは、2010年のことですが、現在でも販売店やインターネットのサイトでは消費者に伝えられていない場合が多く見られます。低血糖症は重篤な場合神経症状や昏睡などの危険性がありますので、服用の際に何か異常が見られた場合は、すぐに中止し検査を受けることが必要です。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E3%82%AB%E3%83%97%E3%82%BB%E3%83%AB-%E3%82%BF%E3%83%A9-%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88-%E8%84%82%E8%82%AA-%E9%AD%9A-%E9%A3%9F%E5%93%81-%E5%81%A5%E5%BA%B7-%E5%88%86%E9%9B%A2-%E7%9F%B3%E6%B2%B9-15570/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-27掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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