メンタル
夫婦でいるとストレスを感じる?!夫の定年後になりやすい、夫(妻)在宅症候群!夫(妻)在宅症候群を改善するには?
日本では夫婦は基本的には夫が外に働きに出て、妻が家を守るという形が最も多いように思います。ですが定年を迎えると、それまで昼間は働きに出ていた夫が、ずっと家にいるようになり妻と夫の接する時間が長くなります。
夫の定年と共に夫婦水入らずの生活?
一見すると夫が定年を迎えて家にいる時間が増えることは、夫婦水入らずの時間が増えてよいことのように思えるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。妻はそれまで昼間の時間を自分の自由に使っていましたし、夫も外に出て自身の人間関係の中で自分の時間を形成していました。
それぞれが自分なりの時間野過ごし方を作り上げ、それが当たり前になった状態だったのに、ある日から時間を共有しなければならないとなると多かれ少なかれストレスを感じることになるのです。
夫が家にいるとストレス…「夫在宅症候群」
場合によっては夫の部分が妻に代わることもあるかもしれませんが、夫が定年退職などによって一日中家にいることをストレスに感じること、そしてそれによって心身に変調が生じることを夫在宅症候群もしくは、主人在宅ストレス症候群と言います。
定年退職後とは限らず、現れる症状です!
「夫(妻)が一日中家にいると気分が憂鬱になる」という人は少なからずいると思います。
定年退職後に夫が外に出なくなり、これからずっと一緒にいる時間が増えるというのも妻にとっては憂鬱に感じることがありますが、そうした定年退職というきっかけでなくてもこの夫在宅症候群は起こりえることで、ただ夫が一日中休みというだけでもストレスを感じることもあります。
この夫在宅症候群は決して妻が夫を嫌いとか、夫が妻を嫌いとか、そういったものが前提になるのではありません。
そういったケースもあるとは思いますが、それまでの生活習慣が変わることによってストレスが生じやすくなるということなのです。
退職後、夫(妻)が家にいてストレス…それぞれの思いとは?どう対処すればいい?
結婚当初は好きあって、ずっと一緒にいようと誓って結婚したはずなのに、「休みの日に夫が家にいると憂鬱」「定年退職後に夫がずっと家にいるなんて考えられない」と考えるようになってしまうケースは少なくありません。
ただ夫への愛が冷めたという理由にとどまらず、そこには精神的な摩擦があります。
夫(妻)在宅症候群
主夫という言葉が広く使われるようになりましたが、日本では夫が働きに出て妻が家を守るという形が多くあります。そのため夫婦でも日中はそれぞれが別の時間の使い方をしていて、それぞれ特に妻は自分の自由に時間を使っています。
その一人の時間が大切になると、二人でいる時間に次第にストレスを感じるようになっていきます。それが夫(妻)在宅症候群あるいは主人在宅ストレス症候群です。
夫からすると「自分は家にいてはダメなの?」
これを聞くと夫は「自分の家なのに自分がいてはいけない」と言われているように感じてしまうかもしれません。自分が家にいることがストレスの原因で、外に出ろと言われているように思えてしまいます。
妻からすると「自分の時間が壊れてしまう」
妻は夫が働きに出ていたときは基本的に夫の時間軸にあわせて家事をしていました。午前中に掃除洗濯をして、夫が帰ってくるまでに夕飯をつくっておいて、という具合です。
さらに夫が仕事であまり家にいない場合には、妻なりに自分の時間を夫抜きで充実させようと工夫しライフスタイルを確立させています。
その長年で培ったものが夫の退職、あるいは一日だけの休みでも変化するというのは多かれ少なかれストレスを感じるものです。
妻への文句はタブー!
妻の態度が気に入らないからといって、夫が妻に文句を言うのはタブーです。
厳密に言えば夫の存在が原因ではなく自分の環境が壊れることが原因なのですが、妻は夫が原因という認識を持っています。その中で夫が妻を責めるような言葉を発してしまうと、余計に関係がこじれてしまいます。
いずれにせよ、退職などをきっかけにまた再び良好な夫婦関係が築けるのが理想かもしれません。
夫(妻)在宅症候群になりやすいきっかけとは?定年退職だけじゃない!
団塊の世代が退職した2007年以降に深刻化しているのが夫(妻)在宅症候群です。それまで一日の多くの時間を外で仕事に費やしていた夫と、夫のいない時間を充実させようと昼間に自分の好きなことをしてきた妻が、退職などをきっかけにして一緒にいる時間が多くなることでストレスを感じるようになるものです。
「亭主元気で留守がいい」?
亭主元気で留守がいいとはよく言ったものです。夫が外に出ていることで、妻は自分の時間を獲得できました。
しかしこの「亭主元気で留守がいい」のコマーシャルが流れたころから、夫が定年退職してから妻の体調が悪くなったという話が目立ち始めたのだそうです。
最も多いきっかけは「定年退職」
定年退職はそれまでの環境が夫も妻もがらりと変わりますので、そのストレスが毎日これから続くことを想像してよりストレスが大きくなるようです。
ただ他にも夫(妻)在宅症候群を生じるきっかけがあります。
・夫の休日
中には週に一度の休日でさえストレスを感じる妻がいるそうです。
・リストラ
リストラは若い世代でも多く見られ、リストラされてずっと夫が家にいるようになったために妻を束縛するようになるケースがあるようです。
・脱サラからの自宅開業
珍しいケースでは自宅開業によって自宅で仕事をし始めたことで妻がストレスを感じるというケースです。
・不況
最後の不況というのはきっかけというのは少し違うかもしれません。
ただ、不況によって休日の趣味に時間を費やさなくなったり、残業がなくてはやく帰ってきたりと言ったことが原因になりえます。
最も多いのは亭主関白な夫に良妻賢母の妻
夫(妻)在宅症候群を生じている夫婦に共通するのが亭主関白な夫と、良妻賢母の妻という組み合わせです。夫からすれば家のことは妻がやるのが当たり前で、家では自分が一番偉く、妻が自分の世話をするのが当然です。
それに対して、妻は威圧的な夫に自分の気持ちを伝えられず、また伝えたとしても理解してもらえない、あるいは逆に叱られてしまうという特徴があるのです。ほとんどの場合妻は強い束縛感を感じています。
日常生活の環境が変わるとさまざまな問題が起こってきます。ぎすぎすした、ストレスの溜まる生活をするよりも上手く対処できるようにお互いよく話し合うことも大切でしょう。
夫在宅症候群(主人在宅ストレス症候群)…妻はどこにストレスを感じてしまうの
亭主関白、良妻賢母という夫や妻をあらわす言葉は基本的には良い意味で使われます。しかしこの亭主関白、良妻賢母という夫婦は時にトラブルを引き起こすことがあります。それが夫(妻)在宅症候群、あるいは主人在宅ストレス症候群です。
何故?夫が家にいてストレスがたまる妻
多くは定年退職をしてずっと夫が家にいることがきっかけになるのですが、それによってそれまでの自分だけで作り上げた心地の良い環境が壊れると同時に、亭主関白な夫に束縛されて妻にストレスがたまり、心身に不調が出てくるのがこの疾患です。
基本的には妻に起こるものですが、しばしば一日中妻と共に過ごす夫もストレスをかかえて発症することがあります。
妻のストレス1:食事
夫が仕事で日中いないときには、自分が食べる分の昼食などは手を抜いて、ありあわせのもので済ませることができました。しかし、夫が一日中家の中にいるとなると手を抜いてよかった昼食もきちんとつくらなければならず、結果3食すべての食事をきちんと用意しなければならなくなり、ストレスになります。
妻のストレス2:外出
外出にも夫に気を使います。時間を気にして家に戻らなければなりませんし、そもそも夫が外出することを快く思わない場合もあります。
外出は家から離れることで気分転換にはもってこいなのですが、亭主関白な夫は妻の家の中に閉じ込めておこうとする意識が強く、そのやりとりがまたストレスを生み出してしまいます。
妻のストレス3:夫の指示
基本的に夫は家事をするわけでもなく、ゴロゴロとしているだけの場合、夫が邪魔で掃除もきちんとできません。そのくせ、あれをしろ、これをしろと指示だけはしてきます。
しかし妻の方は文句を言うこともできず、ストレスばかりがたまってしまいます。
夫のストレス
夫は夫で、それまで仕事でたくさんの人と関わりを持っていたのに、妻一人と向き合うことになり、閉塞感やエネルギー発散の困難さを感じるようになりストレスがたまることがあります。
環境の変化そのものがストレスになりますが、それに拍車をかけているのが亭主関白な夫です。
放っておけば精神疾患やアルコール依存などを生じる場合もありますので、今一度夫婦関係を見直す必要があるかもしれません。
夫(妻)在宅症候群を改善するには?夫に改善してもらうことと、その方法
強い夫に対して従う妻という構造は、女性が強くなってきた現在あまり言われなくなってきましたが、それでも同じような意味で束縛の強い夫とそれに従う妻という構造はあります。そうした関係はしばしば閉塞した夫婦関係の中でストレスを生むことになります。
夫(妻)在宅症候群ってなに?
主に定年退職した夫が一日中家にいるようになり、妻の生活環境が変わると同時に、妻に強く出る夫の態度に妻がストレスを感じながらも耐えており、ストレスを蓄積していくのが、夫(妻)在宅症候群です。
主に妻が発症し、妻からの視点で見られるため主人在宅ストレス症候群とも言います。
改善するためには?
夫(妻)在宅症候群はそのままにしておいたりストレスが大きいと、それによって心身に不調を生じます。出来ればそうなる前に気づいて対策を講じたいですよね。
一番は夫が認めること
これを生じる夫というのは亭主関白で妻を束縛したがりの男性にとても多いのですが、その夫が自分の言動が妻にストレスを与えていると認識することが一番必要なことです。
しかし年齢によっては、それまでの自分の性格を変えるようなことは非常に難しく、一夕一朝でできることではありません。これをするには夫婦間だけで行うのではなく、カウンセリングなどで第三者に介入してもらって行う方がよいでしょう。
現実的に改善することは難しいけど…
夫の性格にもよりますが、
・普段からコミュニケーションをとっておく
・それぞれの趣味を持つ
・夫にも最低限の家事をしてもらう
などの改善方法があります。
ただ、これらを試せる夫婦関係ならばよいのですが、差し迫った状況の場合こうした悠長な方法はとれません。
その場合にはできるだけ距離をとるような方法を考えるべきかもしれません。
妻からすれば自分の体を壊してまでも守りたいものなのかもしれませんが、夫の意識改革が見込めないならば、夫婦の関係を多角的に観察し、適切な対応をとれるようにしましょう。
(Photo by:http://www.ashinari.com/)
著者: カラダノート編集部