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健康診断・健康管理

認知症・末梢神経障害に有効!『アセチル-L-カルニチン』

神経細胞の修復作用があると期待される『アセチル-L-カルニチン』

近年『アセチル-L-カルニチン』という体内でも微量に産生される物質が、認知症をはじめ、糖尿病性の末梢神経障害から生じる神経炎にも効果があるとして報告されています。

 

神経炎への効果としては、神経細胞の修復と再生促進効果が確認されており、薬剤において確立できていないこの作用に大きな期待が寄せられています。以下では、その詳細について見ていきたいと思います。

 

アセチル-L-カルニチンは、ラム・牛肉に豊富に含まれる

脂質は、生体内で燃焼されエネルギーを産生の材料となりますが、カルニチンはその脂肪酸をミトコンドリア内部へ運搬する役割を担っています。食品には、主に肉食に含まれており特に羊や牛肉に豊富に含まれています。

 

体内では、10~20mg/日生成されますが、研究によれば神経障害に効果があるとされる量は【1g】程度とされており、食品から摂取が難しいようであればサプリメントによる摂取も勧められています。ただし、4g/日以上の摂取で吐き気や下痢などの副作用が報告されているので注意が必要です。

 

<食材中のL-カルニチン含有量(食材 mg/kg)>

◇ヤギ 2210 

◇仔羊 1900 

◇牛肉 1180 

◇豚肉 274 

◇鶏肉 80 

◇マグロ 34 

◇鮭 31

 

有効とされる疾病は?

生殖・泌尿器・内分泌

1)加齢によるテストステロン欠乏改善、性機能不全、抑うつ、疲労などの症状が改善

 

2)不妊症の男性の精子の運動能が改善

 

脳・神経・感覚器

1)アルツハイマー病の進行遅延、記憶の改善(アセチルコリン合成経路:血液脳関門を通過して脳内に到達し、コエンザイムA(CoA)にアセチル基転移、コリンと結合)

 

2)糖尿病性神経障害への神経伝導速度、感覚・運動の改善、疼痛の軽減(作用機序:細胞内のエネルギー産生と神経成長因子の効果を高めることで、修復促進させる)

 

骨・筋肉

1)線維筋痛症の疼痛閾値、圧痛点の減少

 

2)筋肉疲労を減少

 

副作用について

適切な摂取量を守る限りは、安全性は高いとされていますが、上記のように高用量(4g以上/日)で以下の副作用が指摘されています。

 

吐き気や下痢症状、甲状腺ホルモンの作用の軽減、乳がん患者の末梢神経障害症状の悪化、動脈硬化の原因物質トリメチルアミン-N-オキシドが産生されるという説がある。

 

また、薬剤併用に関する注意としては、以下の2点があります。

 

D-カルニチン摂取はL-カルニチンと競合し、L-カルニチン欠乏症を引き起こす可能性がある。

 

ワルファリンとL-カルニチンの併用抗凝固作用の増強の可能性がある。

 

臨床試験について

末梢神経障害や抗がん剤関連の臨床試験としては、以下の3例が報告されています。

 

抗がん剤『パクリタキセル』の痛み症状(末梢神経障害)の軽減効果(Neurosci Lett, 2006年)

【試験内容】ラットの腹腔内に2mg/kgのパクリタキセルを隔日で4回投与し、痛覚過敏が現れたところで、14日間後にアセチル-L-カルニチン(50mg/kgと100mg/kg)を経口で投与した。

 

【結果】痛覚過敏の発生を抑制。また効果は、投与終了後3週間以上持続した。

 

糖尿病性神経障害患者への感覚・運動神経の改善効果

【対象】糖尿病性神経障害患者333名

 

【試験内容】上記被験者に1年間2g/日を経口摂取させる(最初の10日間は1g/日を筋肉注射)。

 

【結果】神経生理学的指標(神経伝導速度、感覚・運動の振幅)の改善と疼痛の軽減が見られたという報告がある。

 

アルツハイマー病患者への認知機能低下改善効果(Hudson S, Tabet N)

【対象】50歳以上のアルツハイマー病患者431人

 

【試験内容】上記の被験者にL-カルニチンを3g/日×12か月継続投与を行う。

 

【結果】66歳以下の患者、あるいは進行が速い患者において、認知機能低下への効果がより現れることが示唆された。

 

最後に

医師によれば、『アセチル-L-カルニチン』摂取のために毎日沢山の肉を食べることは、高脂血症やコレステロール過剰、動脈硬化にも繋がるため現実的ではないとされています。

 

サプリメントによる摂取は、現在のところでは常用量による副作用は報告されていないので、こちらからの摂取が推奨されています。

 (photoby://pixabay.com/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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