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健康診断・健康管理

多発性硬化症など神経炎への効果が報告、『コエンザイムQ10』


『コエンザイムQ10』は神経変性疾患に効果がある

 

コエンザイムQ10とは、体内でも合成できるが生体に極めて重要であるため『ビタミン様物質』と呼ばれていますが、従来から報告されていた心不全、高血圧、パーキンソン病の改善効果などに加え、神経炎への改善効果を示唆する臨床研究が行われたようです。

以下では、その詳細について見ていきたいと思います。

 

コエンザイムQ10は、摂取量の約40%しか吸収されない?

 

<コエンザイムQ10とは?>
コエンザイムQ10は肉類や魚介類などの食品に含まれている脂溶性の物質で、ヒトの体内でも合成されています。構造としては、『ベンゾキノン環』と『イソプレン側鎖』から成り立っており、それぞれアミノ酸のチロシンと、アセチルCoAから合成されています。コエンザイムのイソプレン側鎖の長さは各生物によって異なり、ヒトやウシでは10個のイソプレン単位をもつため、Q10と呼ばれています。

 

<酸化型と還元型がある>
種類としては『酸化型』と『還元型』の2種類があり、通常は体内で『還元型』として存在しています。酸化ストレスを除去すると『酸化型』に変わりますが、ビタミンCやEなどとの併用で還元型に変化すると言われています。

 

<吸収率は?>
経口摂取では、小腸で吸収された後リンパ管を経由して血流に入りますが、約40%程度しか吸収できず(60%は排泄される)、摂取量の約3%が血漿に分布すると言われています。空腹時の摂取を避け、脂肪の多い食事と一緒に摂取することでより吸収率を高めることが出来るとが出来るとされています。例として、西欧型の食生活をしているときの食事からの平均摂取量は5~10mg/日というデータがあります。

 

<一日の推奨摂取量は?>
高用量でも副作用が出にくく、かなり安全性が高い(軽度の副作用はある:悪心、下痢、上腹部痛など)と考えられています。日本では、医薬品として使用する場合のコエンザイムQ10の上限量は30mg/日です。食品として流通している海外メーカーコエンザイムQ10製品には、この含有量をはるかに上回っている場合が多く、服用の際は薬剤師や医師に相談することも重要です。

 

コエンザイムQ10の効果とは?

 

経口摂取による有効性が確認されているのは、1) うっ血性心不全、2) 高血圧、3) パーキンソン病の治療、4)慢性疲労症候群の症状改善、5) HIV/AIDS患者の免疫機能を向上、6) 筋ジストロフィーの治療、7) コエンザイムQ10欠乏症に対する作用が報告されています。

 

コエンザイムQ10の500mg投与で抗炎症作用が示唆

 

2014年03月に、上記の作用に加え『神経炎』への改善効果が報告されました。

 

◆多発性硬化症患者へのコエンザイムQ10投与が抗炎症作用を示した臨床研究(神経栄養学専門ジャーナル:電子版)
【対象】再発と寛解を繰り返す多発性硬化症患者48名(内45名が試験完了)
【試験内容】偽薬投与群とコエンザイムQ10投与群(500mg/日)の2群に分け、12週間の投与の後『炎症関連マーカー(TNF-α、IL-6、MMP-9、IL-4、TGF-β)』が測定された。
【結果】偽薬群に比べて、投与群は『TNF-α値の有意な低下、(P=0.003)IL-6値の有意な低下(P=0.037)、血中MMP‐9値の有意な低下(P=0.011)』が認められた。

 

(※P値・・・結果が他のものが原因である確率(P<0.05以下が良いとされる;5%以下))

 

最後に

 

コエンザイムQ10のサプリメントに関しては、内容成分の調査が行われたところ、不正な事例が5件報告されており、コエンザイムQ10以外の成分が含有されていたり、まったく検出されない例もあったようです。購入の際には、信頼できるメーカーから購入することが必要であるように思われます。


(photoby:http://pixabay.com/ja/%E3%82%AB%E3%83%97%E3%82%BB%E3%83%AB-%E3%82%BF%E3%83%A9-%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88-%E8%84%82%E8%82%AA-%E9%AD%9A-%E9%A3%9F%E5%93%81-%E5%81%A5%E5%BA%B7-%E5%88%86%E9%9B%A2-%E7%9F%B3%E6%B2%B9-15576/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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