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全て忘れてしまう…全般性健忘の「統計的特徴」・「精神症状的特徴」とは?

 

解離性健忘とはいわゆる記憶喪失のことです。「私はだれ?ここはどこ?」といった状況から、ほんの数分間の記憶が抜け落ちるものまであります。

その解離性健忘の中に全般性健忘というタイプの健忘があります。

 

それまでの記憶を喪失してしまう

全般性健忘は全生活史健忘とも言い、それまでの生涯の記憶を喪失する健忘です。

発病の準備状態として持続的なストレス、精神的葛藤の多い状態におり、何らかの原因によって意識障害やとん走が引き起こされ、全般性健忘に移っていきます。

 

全般性健忘の特徴とは

この健忘はどのような疾患の特徴を持っているのでしょうか。

以下に統計的な特徴、精神症状的特徴を挙げます。

●統計的特徴

・好発年齢は10代後半から20代

・男女比は1:2

・表面的には対人関係が豊富で明るく親しげにふるまうが自己主張ができない

・現実逃避的、抑うつ的あるいは自己破壊的になると言った病前性格を認める

・表面的な対人関係にとどまり社会的には孤立していることが多い

・顕陽性性格傾向や虚言壁が指摘されることもある

・多くは知能が平均以上

 

精神症状的特徴

・慢性の持続的葛藤状況が認められる

→持続的葛藤状況とは例えば家庭内不和や貧困、経済問題…失業、性犯罪的問題、進学問題、失恋、離婚、病気、ケガ、近親者の死などの心理的な葛藤状態です。

 

・慢性の持続的葛藤状況が全般性健忘の発症に重要で、直接的な発症の要因は些細なもので、特定できるものでない

 

解離性とん走が認められる例が多い

→解離性とん走とは何の前触れもなく家や職場から姿を消し、その間「自分が誰なのか」という自己同一性を失う障害です。

 

・自分のとん走に対して無関心で独特な態度を示し、つらぬくことが多い

→普通とん走後は衝動的な行動に出たり、混乱したりする傾向がありますが、そういった典型的な症状が見られません。

 

・短時間に自然回復する(大多数が数か月以内に回復)

 

・健忘出現前、あるいは健忘の回復前後に抑うつ状態が見られることが多い

 

・麻酔面接や催眠において、事実と一致しない著しく歪曲された供述をすることがある

 →麻酔面接や催眠というのはこれらによって意識レベルを眠らない程度に下げ、記憶を呼び起こさせる方法です。忘れた本来の記憶を取り戻すのが目的ですが、これにおいても患者さんは正しくない記憶を供述することがあります。

 

・知覚異常、失立、失歩、視野狭窄、失神、めまい、頭痛と言った転換症状を合併することがある

→転換症状とは、体の病気ではないのに体の病気のような症状が見られることです。

 

・離人症を認めることがある

→離人症とは現実感や自分の体が自分のものであるという感覚が希薄化し、物事に対しての実感が消失したような主観的感覚を指す言葉です。

  

上記は単純な経過をたどるタイプの健忘の特徴です。この他に不安定に経過をたどるタイプもあります。単純な経過をたどる分、記憶を回復させる過程も単純なのですが、不安定に経過をたどるケースでは、記憶の回復も複雑で難しいという特徴があります。

 

 

 

(Photo by: [//www.ashinari.com/2009/05/01-018571.php?category=226])

著者: Roddyさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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