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病気でないのに病気を疑う…疾病恐怖症って何?治療が困難?疑いが止まらない…生活するうえでどんな問題が?

 

閉所や暗所、先端や対人など、恐怖症と言われるものの対象は実に様々あります。中には人から「それのどこが怖いの?」と思われてしまうようなものもあります。

その恐怖症の中のひとつが疾病恐怖症です。

 

疾病恐怖症?

疾病恐怖症とは心気症や心気神経症、病気恐怖とも言われることがあります。自分の体は自分がよく分かっていますが、自分の体の中の病気の有無を隅から隅まで完全に分かっている人はいません。ですから、みんな自分の体の中に病気がある可能性を含んだまま生きているわけです。しかし健常者はその可能性を常日頃から考えて、気にしているわけではありません。一方で疾病恐怖の人はそうした病気の可能性を大きく考えてしまって、常に自分が病気なのではないかと不安になり恐怖感を持ってしまうのです。

 

こんな病気を疑う!

疾病恐怖では以下のような病気を疑うことが多いようです。

・ガン

・エイズ

・心臓病

・精神病

特にガンや心臓病などは日本においても死亡率の上位を占める疾患です。さらに心臓の疾患というのは直接死と結びつくイメージがあるということで、不安を抱きやすいということが言えます。

 

疑いが晴れても恐怖感が消えない!?

確かにこうした疾患が疑われるのであれば、自分が死んでしまうのではないかと疑って怖くなります。そうした恐怖感を抱くのは普通ですし、正常です。

しかしこうした疑いは病院できちんと検査してもらえばはっきりとわかります。もし病院で検査をしてもらって「何の異常もありません」となれば「そうか、よかった」でおしまいです。

しかし疾病恐怖の人の場合は検査を受けて病気の疑いが晴れた後も病気に対する恐怖感や疑念が消えないということに特徴があります。

 

体の中はいくら疑っても、自分で直接見ることができない分不安に思おうとすればいくらでも思えます。だからこそ歯止めが効かなくなるのでしょう。

 

はっきりと原因がわかっていない疾病恐怖症…疾病恐怖のきっかけになりやすい出来事、性格

恐怖症の原因ははっきりとはわかっていませんが、もともとの性格特性に加えてストレスや特定の出来事などが関係しているようです。

疾病恐怖を引き起こすきっかけになりやすい出来事、もともとの性格特性を見ていきます。

 

●神経質な人は恐怖症になりやすい

神経質な人は疾病恐怖に限らず、あらゆる恐怖症になりやすいタイプと言えるでしょう。

物事のあり方に敏感で、人の悪意等もダイレクトに受け取ってしまいがちなことから、ストレスが溜まりやすい傾向も持っています。

対人関係がうまく行きにくい、内省的な方も疾病恐怖には注意が必要です。

 

●身近な人の病気エピソードが原因?

疾病恐怖になる出来事として考えられることのひとつが、身近な人の病気エピソードです。

例えば祖父母や両親、兄弟など非常に距離が近い人の闘病生活を見ていると、闘病のつらさや苦しさ、周囲の人間が抱える問題なども見ることになるので恐怖が生まれやすいです。

また、本人は無自覚ですが周囲の人の病気によって疾病利得(病気になることで得られるメリット)を確信し、疾病恐怖になる場合もあります。

 

●環境の変化が疫病恐怖を引き起こす

疾病恐怖を呼び起こす出来事のひとつが環境の変化です。一見疾病とは関係のない引越し、転職、結婚といった出来事でも、不安症が引き起こされる可能性があるのです。

環境の変化は、たとえプラスの変化であっても人間の心にストレスを与えますので、もともとの性格特性にストレスが加わって、恐怖症の発症要因になります。

 

疾病恐怖で、もしも特定のエピソードに関する恐怖心や疾病利得を感じているのであれば心理療法は特に有効です。

トラウマ的になっている部分をカウンセラーなど心理のプロが解き明かし、本人が解決のために前向きに考えることでトラウマから解放されるケースもみられます。

 

小さな症状は病気の前兆と思い込む?病気への恐怖が止まらない疾病恐怖症

普通、ちょっとお腹が痛くても「昨日脂っこいものを食べすぎたからかなぁ」というくらいで、ほとんどの場合ちょっと休んだり胃薬を飲んだりすれば治まってしまいます。

しかし、このちょっとの腹痛に対して「自分は胃がんなのではないか」と思ってしまうケースがあります。

 

 

疾病恐怖症

疾病恐怖というのは心気症とも言います。上記のように「自分は命に関わるような重大な病気にかかっているのではないか」と疑って止まらないのがこの疾患の特徴で、それに憑りつかれたように何度も検査を受けたり入院したりします。

この過度な心配は体の正常な機能についての誤解から生じていることがよくあり、医師が説明しても不安は解消されません。

 

病院ではこんな症状

上記に少し書きましたが、疾病恐怖症の人は疾病とは無関係の正常な体の機能や、ごく軽い身体症状を誤って解釈します。

特に以下のような症状等を訴えることがあります。

・腹部膨満感

・腹鳴

・心拍

・発汗

・痛み

・疲労感

そして、自分の症状を事細かに説明するのが特徴です。そうした症状が重い身体疾患の徴候だと考えるのです。

 

英気病恐怖症の原因はなに?

疾病恐怖症の原因は人それぞれ違いますが以下のようなものがあります。

・昔大きな病気をしてつらい目にあった

・テレビでつらい闘病生活を送っている人を見た

・大病をして亡くなった人が近い人間にいる

こうした原因があることが多いようで、死や病気というものに対して恐怖心を抱いてしまうためになるのだとされています。

特にこうした人はテレビで病気の話をしていることでもつらくなりますし、死というキーワードが心にぐさっと刺さるように感じるようです。

 

健康に意識が向くことはよいことですね。しかしありもしない疾病におびえるということは自分だけでなく、自分をとりまく人の生活まで壊してしまうことになりかねません。

 

治療が困難?疑いが止まらない…疾病恐怖症の症状とは

ヘビースモーカーでお酒も大量に飲むという人が「自分の好きなことをして自分の体に悪いわけがない」という人がいます。一方で、対して自分の体に不調もないし、大きな病気にかかっているわけでもないのに「自分はもしかしたら重大な病気かもしれない」と疑う人もいます。

 

どちらもどちらですが、後者の場合その状態自体が精神疾患であることがあります。

 

病気の疑いに支配される疾患

誰にでもがんになる可能性はありますし、体のちょっとした不調が大きな病気の前兆の可能性はあります。しかしそれはあくまでも可能性の話であって、多くの人は経過をみたり、気になれば病院に行って検査をしてもらい病気の有無を調べてもらって、そこで何もなければ終了です。

 

しかし疾病恐怖症を生じている人はそうはいきません。ちょっとしたことから重大な病気を疑い、何度検査をしてもらっても医師の見過ごしなどを疑って納得しません。

 

診断には

健康な人が軽い症状を重大な病気と思い込み、徹底的に検査をして病気の可能性が否定されても安心できないという場合に、疾病恐怖症が疑われます。

 

特にきちんとした診察、診断の結果、そして医師からの説明があるにもかかわらず、病気を疑う状態が6ヶ月以上続き、かつうつ病や他の精神疾患が原因にない場合に疾病恐怖症と診断されます。

 

疫病恐怖症は"治療が困難"

疾病恐怖症の人は自分が重病と信じ込んでいます。そのため治療が非常に困難で、病気の専門家である医師からの言葉でさえ受け取ってくれません。

 

もし長年信頼関係を築いた医師がいる場合は、その医師からの言葉が症状の解消に有効に働くことはありますが、そうした医師もおらず、本人の症状も改善しない場合には、かかりつけの医師の治療を継続しながら精神科医やカウンセラーと連携して検査や治療を続けることが必要になります。

 

ケースによっては薬剤で効果を得られますが、効果がないケースも存在します。克服には何年もかかり、症状があらわれたり、消えたり、あるいは完全になくなったり経過は様々のようです。

 

疾病恐怖症と他の精神疾患は関係する?!うつ病などの精神疾患と併発することも

病院に来る人というのは、程度の差はあれ自分の体に不調を感じている人です。しかし、中にはその不調がただの思い過ごしであることもあります。

病気だと思っていたものが思い過ごしで済むのなら嬉しいものですが、医師の「何もありませんでしたよ」の言葉をそのまま受け止められない人がいます。

 

私は重い病気にかかっていると思い込む

いくら細かい検査をして、いくら医師が説明しても自分の体の病気への疑念を払しょくできない疾患に、疾病恐怖症というものがあります。

これは心気症とも言い、医療従事者にはよく知られているものです。ノイローゼのような疾患で、再三検査を受け、丁寧に医師から「病気は見つからないし、健康だ」という説明を受けても納得できず、さらに検査を求めたり、他の病院にセカンドオピニオンを求めたりします。

 

疾病恐怖は、しばしばうつ病などの精神疾患と併発することがあります。

 

二次性の疾病恐怖症

・うつ病と疾病恐怖

疾病恐怖症は上記の通り、うつ病をはじめとした様々な精神疾患に合併しますし、続発することもあります。

疾病恐怖症にみられる「自分は重い病気にかかっている」という固定観念は恐怖や不安と言った感情、そして抑うつ感情によって一層強く増強されるため、特にうつ病の副産物として見られることが多いようです。

 

・パニック障害と疾病恐怖

パニック障害はパニック発作が繰り返し起こり、発作時の動悸や息切れ、震えなどを特徴とする疾患です。

この発作が繰り返し起こることによって精神的な不安、そして緊張の状態に何度もさらされることになり、そこから自分の健康に対する自信を喪失したり、見られている症状へのこだわりが生じたりし、さらにはそこから重い病気にかかっているのではないかという固定観念ができ上がっていきます。

 

また恐怖症と名前がついてる通り、病気をひどく恐れる様子から、不安障害に合併した副産物としての疾病恐怖症という考え方もあります。

 

病気が怖い疾病恐怖…生活するうえでどんな問題が出てくるの?

疾病恐怖は一般的な恐怖症とは違って、恐怖の対象が目の前になくても、恐怖を感じます。

病気というのは目に見えるものではありませんし、疾病恐怖の場合は、実際に病気であるケースは少ないです。目に見えない病気に怯えてしまうのが、疾病恐怖の特徴なのです。

 

●疾病恐怖では自分の病気の危険性が怖い

疾病恐怖の人で、現在命を脅かすような病気にかかっているという方はほとんどいません。

命を脅かすような病気なのではないか、といった不安に駆られている状態です。

例えばガンやエイズ、脳梗塞、心臓病などは疾病恐怖の対象となる病気で、日常のちょっとした痛みなどを、これらの病気の兆候として疾病恐怖の方はとらえてしまいます。

なお、検査を受けて健康だとわかっても、しばらくするとまた病気なのではないかと不安になります。

 

●日常生活への影響

疾病恐怖で見られる日常生活への影響を見てみます。

 

・ウィルスを恐れて潔癖になる

疾病恐怖と不潔恐怖(潔癖症)には非常に近いものがあります。感染性の病気の心配をしている場合は、感染をどうにか防ごうと潔癖になってしまうからです。

人によっては外が雑菌だらけだから出られないといったように、重度の潔癖になるケースもあります。 

 

・検査費用がかかる

金銭的な問題で言えば、何度も何度も検査を受けにいくことで検査費用がかかります。

他の人にとっては軽い風邪だろうと思うような症状も、疾病恐怖の人にとっては大病の可能性があると捉えがちなので、大きな病院で検査してもらおう、となるわけです。

また、検査結果が正常でも不安になりドクターショッピング(何軒もの病院を回る)に走ることもあります。

 

・うつ病、将来に希望が持てない

検査では見つからなかったが自分はがんやエイズなどの命に係わる病気なんだと思い込んでいると、当然ながら将来に希望が持てません。

いつ死ぬのかと怯えながら暮らすことになるので、うつ病や不安障害になる可能性もあります。

 

疾病恐怖は自分の体に対して心配性なだけと思われがちですが、日常生活への影響も小さくはありません。

潔癖症や不安障害などその他の病気を併発することも多いです。

 

(Photo by: [http://www.ashinari.com/2011/12/17-354842.php?category=403])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-19掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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