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愛情が足りない…厳格すぎる親のせい?強迫性人格障害の原因!愛されたいのに息苦しい…愛情の代わりにものを所有する?

 

秩序を守ることや仕事に対して一定の強いこだわりを持つことは、その仕事をよいものにするには欠かせません。

 

しかしそのこだわりが過ぎるとかえって遂行に支障をきたすこともあります。

 

強迫性人格障害の人は完璧が過ぎる!

完璧主義というのは比較的良い意味ですが、それが過ぎれば異常です。例えば仕事を遂行するためには全体視や、仲間との良好な関係が欠かせません。

 

しかし、強迫性人格障害の人は、仕事を遂行するのにあまり支障がでない細部にまで完璧を求め、それを他人にも求めることもあり、良好な対人関係を築けないことがあります。

 

小さい頃の親との関係が影響?

強迫性人格障害の原因は幼少期の親子関係にあるとされています。

 

一説では幼少期に親がトイレの失敗などを過度に非難すると、子どもが「恥」や「自尊心の傷つき」などの精神を人よりも多く身につけてしまうと言います。すると「そんな自分では人から愛してもらえない」と考え、それを避けようという人格を形成していくことになり、規範や秩序を重視し、失敗を恐れる人格ができ上がっていくのだとされています。

 

厳格すぎる親が原因?

トイレの例だけが強迫性人格障害の原因となるわけではありません。もっと大きく言えば、厳格に親にしつけられた方に多いのだそうです。厳格というと聞こえはいいですが、実際には厳しすぎるということで親に支配されており、愛情飢餓の状態にあったと考えられています。

 

その人が親になると子どもにも…

強迫性人格障害の方が親になると、自分の親と同じように自分の子どもに関わろうとする傾向があります。そのせいか強迫性人格障害は家族内での発症が多い傾向があります。

 

根本にあるのは愛情に飢えた子どもです。しつけなのか行き過ぎた強要なのか、家庭の中では判断されずそのまままかり通ってしまうことの方が多いようです。

 

細かい!完璧主義!?強迫性人格障害はどんな基準で診断されるの?

人の中には仕事や身の回りのことなどについて完璧にこなさなければ気が済まないという人もいます。

色々なことをいい加減にしてしまうよりは良いのかもしれませんが、完璧さを求める性格が過剰になりすぎると生活に支障が出るようになってしまいます。

 

完璧主義の強迫性人格障害

よく完璧主義という言葉で表現されるのが、強迫性人格障害という精神疾患です。完璧主義にとどまるならばまだ個性として考えられますが、行き過ぎた個性となると、社会生活をする上で非常に困難がつきまといます。

 

「DSM-Ⅳ」における強迫性人格障害の判断基準

DSM-Ⅳというのは、アメリカ精神医学会が規定する診断基準です。

この診断基準にのっとって強迫性人格障害を診断する場合には、以下の1~8までの項目のうち、4つ以上が当てはまる場合に強迫性人格障害と診断されます。

これらの項目は、「秩序・完璧主義・精神面および対人関係の統制にとらわれてしまい、柔軟性・開放性・効率性が犠牲にされるような広範な様式において、成人期早期に始まり、さまざまな状況で明らかになる」といった、患者の特徴を対象に診断します。

 

1.細かいこと(細目・規則・一覧表・順序・構成)にとらわれて、活動の主要点を見失う。

2.何か一つでも落ち度があると、それを理由にして計画の達成を丸ごと諦めてしまうような完全主義を示す。

3.娯楽や友人関係を犠牲にしてまで、仕事と効率性の向上に過剰にのめり込む(経済的必要性だけでは説明できない仕事・生産性への没頭)。

4.一つの道徳・倫理・価値観に凝り固まっていて融通が効かない(文化的また は宗教的同一化では説明されない)。

5.特に思い出があるわけでもないのに、使い古したもの、価値のないものを捨てられない。

6.自分のやり方に従わない限り、人に仕事を任せたり一緒に仕事をすることができない。

7.金銭的に自分に対しても人に対してもケチである。将来の破局・困窮に対してお金は貯めておかねばならないと思っている

8.堅苦しさと頑固さを示す。

 

 

 

強迫性人格障害は不安感と依存性の強い行動パターンを特徴とする人格障害の、クラスターC(C群)に分類されます。

 

愛されたいのに息苦しい…混乱する強迫性人格障害の症状

日本の昔の父親像というと、厳格で近寄りがたいというイメージがありました。

今はそこまで厳格な父親というのはあまり聞かなくなりましたが、そうした厳格さがときに子どもが求める愛情を踏みにじってしまうことがあります。

 

愛情飢餓から生じる「強迫性人格障害」

上記のように厳格なしつけの下でなくても、幼少期の子どもに必要以上に厳しく接したり、愛情を求める子どもに十分に愛情を注げないことで、大人になってからも愛情飢餓の状態が継続されることがあります。

その愛情飢餓を埋めるために、社会秩序や完璧な仕事をして自分の存在を肯定しようとする疾患が強迫性人格障害です。

 

強迫性人格障害の混乱タイプ

強迫性人格障害は上記の愛情飢餓を埋めるために様々な行動に出ます。

その行動のあらわれ方によって5つのタイプに分けることができ、その中のひとつに「混乱タイプ」というものがあります。

 

何が混乱しているのか?

強迫性人格障害では「欲求」と「衝動」の二つの精神状態があり、それをどのように処理するかによってタイプが変わります。

混乱タイプではこの二つの精神状態に自分自身が振り回されているタイプです。

基本的には欲求をおさえ、自分が理想とする社会的、道徳的に正しい人を求め、そのようにふるまうのですが、それに対して息苦しさや無価値感を感じおり、理想と自分の精神状態のはざまで混乱してしまっています。

 

アイデンティティが拡散してしまう

愛情飢餓が根底にある強迫性人格障害では社会的、道徳的に正しい人でなければ愛されないという立場があります。

つまりそれをしなくなるということは、愛されない自分になってしまうということです。その混乱が自分の中で大きくなると自分の人生の目的や本当に求めるものが分からなくなり、アイデンティティが拡散してしまいます。

 

結果として判断力が低下したり、意思決定が困難になったり、果ては生きがいを失ったりといった問題が発生しやすいのもこのタイプの特徴です。

 

愛情の代わりにものを所有する?強迫性人格障害のケチなタイプ

こだわりの強さというのは誰でも持っていて当たり前ですが、こだわりが強く、それを他人にも強要したり、対人関係においてそれを譲らなかったりすると、色々とトラブルが生じることになります。

 

強迫性人格障害

人格障害のひとつである強迫性人格障害の人は、極度の完璧主義、完全主義であり、社会規範や規則、秩序に対して異常なほどにこだわりを持っているため、臨機応変な対応や融通の利いた対処ができません。

そうした性格は幼少期の親との関係が原因にあるとされており、特に厳格な親に過度に厳しくしつけられると、愛情飢餓の状態から、上記のような性格になることによって愛情を得られる自分になろうと考えるものとされています。

 

強迫性人格障害のケチなタイプ

強迫性人格障害は5つのタイプに分けることができ、その中のひとつに「ケチなタイプ」というものがあります。これは所有物や金銭に対する過剰なまでの執着心を持つ性格特性のタイプです。

 

・自分のものも他人のものも…

自分のものに独占欲が働くのは当たり前ですが、この患者では他人のものにまで強い所有欲が働きます。

 

・失う不安がある

強い所有欲からこのタイプの患者は今所有しているものが失われることへの恐怖心も抱えています。

そのため、いい言葉で言えば倹約ですが、特に典型的には極端にケチで、将来的に喪失してしまう不安を妄想して、他人からすると考えられないほどの生活レベルで生活していることもあります。

 

所有することで満たされる

金銭など物理的なものに執着し所有することは、情緒的な満足を得ることの代替行為とも考えられます。

経済的に困窮しているわけではないのにケチな態度をとるというのは、「お金が惜しい」という気持ちではなく「愛情が欲しい」という飢餓感に裏付けられているものなのです。

 

倹約も、経済的な状況から見てその必要性を超えたら異常であり、疾患の可能性があるのです。

 

(Photo by:http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-26掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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