健康診断・健康管理
身体測定の前に一瞬で体重を減らす方法!理想の体重!身長の医学的基準とは
身体測定の前になると考えるのが『どうにかして身体測定の瞬間だけでも体重を減らせないだろうか』ということです。身体測定の日は朝ごはんを抜いていった思い出がある方、特に女性には多いのではないでしょうか。
前日にできる、すぐに体重を減らす裏技を紹介しちゃいます!
とにかく汗を流す
緊急で痩せたいというときには、とにかく前日くらいから汗を流すようにしてください。プロボクサーが体重測定の前日にやる方法として、サウナに行く・サウナスーツを着て運動するなどがあります。これらはすべて汗を流して、その分体重を軽くするために行われています。
運動が苦手という方であれば、お風呂に入るのも効果的です。熱めのお湯に3-4分浸かって、湯船から出て3-4分休憩という方法で入ってみてください(※心臓が弱い方、高血圧の方は行わないでください)。
汗を流すことによって一気に2kg程度落ちる方も多いようです。
断食をする
身体測定の前日から水分のみで断食をするのも、直前に痩せるには効果的です。汗を流して脱水症状になってはいけないので、経口補水液や水を飲むことだけは忘れないでください。
単純な話ですが肉を1kg食べれば、その肉が体から出ていくまでは、体重は普段より+1kgです。このことから、逆に直前まで何も食べなければ少しは痩せているということになります。
効果はあくまで一時的なもの
汗を流す、断食するというのは健康診断前の一時的なダイエットとしてはOKですが、根本的なダイエットではないということを覚えておいてください。
あくまでもその日のためだけのちょっとした裏技です。
身体測定前に少しでも痩せたいと思ったら汗を流すこと、水や経口補水液以外の食べ物を摂取しないことをお勧めします。
ただ、これは体から水分を抜いたり胃を空っぽにして体重を減らしているだけですので、長期的な効果はありません。体に負担もかかるため、健康診断前1日だけの秘密のワザとして使ってください。
身体測定で「低体重」と診断される日本人女性が多い?理想の体重とは
近年の若い日本女性は痩せすぎていると問題視されています。雑誌や流行のファッションスタイルの変化から、太ることを極端に恐れダイエットに励む女性が多いようです。間違ったダイエットによって、拒食症や栄養失調に陥ってしまう女性も珍しくなくなってきているのが現状です。
そんな女性が健康診断での身体測定での結果で、「低体重」と診断されることがあります。この低体重とはどのような基準で定められているのでしょうか?また、理想の体重とは一体どのくらいなのかを簡単にご紹介したいと思います。
健康診断での低体重って?
健康診断で体重を測定した際に、「標準体重よりも20%軽い」場合には低体重と診断されます。この標準体重とは、太っているわけでもなくかと言って痩せているわけでもない、人間が一番健康的に生活を送ることのできる体重のことを言い、もちろん身長や性別によってその量は異なってきます。若い女性は「痩せていれば美しい」という価値観に偏りがちですが、あまりにも痩せ型でいると、健康が損われてしまいます。
標準体重と美容体重
標準体重は「標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22」という計算式によって導かれます。算出してみればわかるかと思いますが、標準体重というのは割と重く体型としてはぽっちゃりになります。「そんな体型は嫌だな…」と感じる方にお勧めなのが美容体重になります。
美容体重は、上記で導き出した標準体重の約5%を減らした体重になります。個人によって、細いか太いか判断する感覚は異なるかもしれませんが、この美容体重は痩せ過ぎでもなく健康を損なわずに美しく見える体重になっています。
決して「痩せていれば痩せているほど美しい」というわけではありません。ある程度の体重がなければ、健康状態を維持することが難しくなります。無理なダイエットもほどほどにしましょう。
身体測定で「低体重」と結果が出た女性が気をつけるべき様々な症状
現代の若い日本人女性は見た目を気にして「太ること」を極端に嫌い、痩せているにもかかわらずダイエットをする方も数多くいらっしゃいます。そんな「痩せている事こそが美しい」という価値観からか、若い女性には「痩せ型」が大変多いことが問題視されています。
そんな痩せ型の女性は、健康診断での身体測定で低体重と診断されます。低体重と診断された方には、様々な体の不調が現れることがあります。そこでこちらでは、痩せすぎによって生じる体の不調をご紹介したいと思います。
痩せによる弊害の数々
■月経不順や無月経の原因に
スタイルを良くするために無理なダイエットに励む若い女性が多いですが、ダイエットによって急激に体脂肪率が減少してしまうと、ホルモンバランスが乱れ卵巣機能が上手く働かなくなり、月経不順や無月経などを引き起こすことがあります。また、無月経が長期にわたって続くと卵巣機能が正常に働き出しにくくなるため、過度なダイエットは避けなければなりません。
正常な排卵サイクルを保つためには、22%の体脂肪率が必要だとされています。その数値を下回ってしまうと、月経不順になってしまいます。月経不順や無月経などの卵巣機能不全は、不妊のリスクを極めて高めてしまいます。将来の自分が子供を産みたいと願った時に、それが実現できないなんていう悲しい結果を招かないためにも、無理な減量は避けましょうね。
■貧血
ダイエットと称した少食、栄養バランスの悪い食事を中心とした食生活を送っていると、体の健康を維持するために必要な栄養素を十分に摂取できないことから、鉄欠乏性貧血などを始めとする体の不調が現れます。
特にこの鉄欠乏性貧血は慢性的なだるさ、少しのことでも疲れてしまうなどの症状だけでなく、成長過程にある思春期の子供の場合には発育障害が見られます。
このように、痩せを意識しすぎるがために行う過度なダイエット・ダイエットによる低体重では、様々な弊害が生じてしまいます。健康を保つため、そして将来の自分のためにも無理なダイエットを行わないようにしましょう。
体重が低いからって安心できない!痩せすぎるとどうなる?体重と病気の関係
アメリカ人の女性は平均身長が162.5cmに対して平均体重は74.5kg、日本人の女性は平均身長が160.8cmに対して平均体重は53kgとなっています。
これを見るとわかるように日本人はどちらかといえば欧米に比べて痩せ型の人が多いです。
痩せているかどうかの基準はBMI:体重÷(身長(m)×身長(m))の数値が20を切っているかどうかです。特に18以下は要注意です。
■痩せすぎると免疫力が低下する
BMI18-20くらいの痩せ型であれば、免疫力に大きな影響を及ぼすことはそれほどありません。
ですが、BMI18を切ってさらに痩せていると、痩せていない人に比べて体力があまりなく、その影響で免疫力が低下することがわかっています。
免疫力が低下すると風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすいだけではなく、一度風邪を引くと長引くなどの問題もあります。
■痩せすぎると肩こりに悩む人も多いんです
痩せすぎると肩こりに悩むケースも多くみられます。
もともと肩は頭を支えるために筋肉や肉を必要とするのですが、痩せているとその筋肉も肉も少なくなってしまうからです。
頭の重みに耐えきれずに肩こりが起きたり、首から肩にかけて痛みが出たりします。
適性体重を保つのが健康への近道
BMIという数値は高すぎてももちろん問題で、太り過ぎは生活習慣病のリスクを高めてしまいます。
健康のために大事なことは痩せすぎず、太り過ぎずの体型を上手に保つことにあります。
もちろん体重だけではなく体脂肪率や筋肉量なども総合的に見たうえで健康を保つようにしましょう。
日本人は諸外国に比べるとどちらかといえば痩せている方が多く、痩せていることは生活習慣病的にはそこまでリスクがないように思われがちです。
ですが、痩せすぎていると免疫力が下がる、肩こりする、体力がないことから疲労が溜まりやすい…などの問題も引き起こされます。
実は朝の方が身長は高い!?身長の誤差の秘密
身長を測るときに気になることのひとつといえば、身長には誤差があるのではないかということですよね。
身長には実は誤差があり、人によってはその誤差は数センチになることもあります。
成人男性なら1日2㎝の誤差
平均的な成人男性を見てみると身長は1日で2㎝の誤差が生じると言われています。同じ日であっても2㎝違うので測る時間帯によって身長には違いが生じます。
ちなみに、聞いたことのある方も多いかもしれませんが、身長が最も高い時間帯は朝、そしてもっとも低い時間帯は夜です。朝と夜を比べてみると朝の方が最大で2㎝程度高くなるということです。
椎間板がつぶれることで誤差が出る
1日に2㎝もの身長の誤差を生み出しているのは、骨と骨の間にある椎間板と呼ばれる組織です。骨同士がくっついていると、擦れてしまって上手に体全体を曲げることが出来ません。
椎間板は骨と骨の間に入り込んでいるクッション状の組織で、骨同士が直接擦れてしまうのを防止し、適切な形で人間の体の可動域を保っています。そんな椎間板ですがクッション状ということで、骨ほど重力に強くはないのが特徴です。
起きている間は背骨にも当然重力がかかるので、椎間板の中の水分が抜け、それにプラスして重力に負けて潰れてしまうことで身長の誤差が生まれています。椎間板は20個以上あるので、1つ1つの小さな違いが最終的には2㎝程度になります。
身長には実は誤差があり、多くの人は1日の中で最大2㎝程度まで身長が変わります。最も身長が高いのは椎間板が重力によって潰れていない朝の時間帯で、最も身長が低いのは椎間板が重力によって潰れてしまったり、水分が抜けた夜の時間帯です。
健康診断などはその多くが朝に行うので、健康診断で測った身長が(成長期を過ぎている場合)自分の中では最も高い身長と考えておきましょう。
身体測定で正確な身長を知っておく意義とは?
成長期に身体測定で身長を測るのは、どれだけ身長が伸びているかを把握するためですが、成長期も終わり身長が一定になってからも身体測定で身長を測るのはなぜだかご存知でしょうか?こちらでは、正確な身長を知っておく意義を簡単にご紹介したいと思います。
正しい身長を把握しておくことの大切さ
体重だけでは太っているか、あるいは痩せているかなどの判断をすることは不可能です。というのもそのような体格の判断は、その体重の時の身長と比べ、身長に見合っているかどうかによって行われます。ですから、自分の正確な身長を把握しておくことは、適正な体重と比べ自分がどうであるかを見る時に大変重要なものとなります。
成長期が過ぎた20歳以上の方に関しては、身長の計測は行わなくても良いとされています。しかし、肥満度を計算するためには体重の数値だけでなく、身長も必要になることから身長の計測が行われています。
正確な身長とは言っても、厳密な数値は必要ありません。通常の身長計で測定する数値で十分です。また、身長を測定する時間によっても誤差があるものです。夕方の身長は朝よりも2~4mm縮んでいるとされています。さらに、測定時の姿勢なども身長の誤差に関わってきます。
最近になっては、身長計の横に人が立って目盛りを読まなくても、自動的に身長の数値を算出してくれる便利な身長計が増えてきました。それだけではなく、身長計の足を乗せる台が体重計になっており、身長体重を一緒に測定し、そこから自動的に体脂肪を測定してくれるものなどと、身長計も大変便利なものへと進化しています。
身長測定では、正しい姿勢で測らないと誤差を招いてしまいます。正しい身長を把握するためにも、正しい姿勢で身長計に乗るようにしてくださいね。
身長が低い・高いのは病気?身長の医学的基準を知ろう
身体測定のときはもちろん、普段の生活でも自分の身長が人と比べて大きい・小さいということに不安を覚えるという方もいます。
身長が大きい・小さいというのは相対的なもので、民族や人種などによっても差が出てくるところでもあります。
そんな身長の大きい・小さいを医学的に見た場合の基準を知っておきましょう。
標準値-2SDで低身長のおよその基準
SDというのは標準偏差を表す数字のことで、標準値-2SDはその年代の人々が100人いた場合に1番目、2番目に低い方があたります。
特に子供においては、現在の身長も大事なポイントではありますがそれ以上に成長曲線を著しく外れていないかという点も注目しなければいけません。
例えば、2000年度版の標準身長を見てみると5歳から6歳の1年間の間には平均で男子が4.9㎝、女子が5.2㎝成長します。
身長が低く、尚且つ身長の伸びも悪い場合にはSGA性低身長などの可能性があります。
巨人症は総合的に判断されます
高身長が問題となるケースには脳性巨人症、下垂体性巨人症、マルファン症候群などがありますが、いずれも身長のみで判断できる病気ではありません。
この値よりも大きければすなわち病的な高身長という結論にはならず、どのようなホルモンが分泌されているのか、脳内や遺伝子に問題があるかどうかを総合的に見て判断します。
治療の必要がないケースも…
低身長の場合は、標準値-2SD以下であったとしても特に本人が治療を希望せず、内臓や脳などに大きな問題がなければ治療しないケースもあります。
低身長を引き起こす何らかの原因でほかの疾病も引き起こされている、本人や親が強く治療を希望している場合に治療が行われます。
高身長の場合は、低身長の場合に比べると疾患や生活上の注意を余儀なくされるケースが多いですが、こちらも特に生活に問題がなければ治療しなくてもOKです。
低身長、高身長の範囲は平均値から見る必要があります。
例えば低身長の場合は同じ年代の子を100人集めて低い方から2番目くらいだと医学的低身長に当たると言われています。
高身長は基準が難しく、どちらかと言えば健康的に生活できているかどうかで判断します。
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著者: カラダノート編集部