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健康診断・健康管理

尿蛋白値が高い!その原因とは?尿検査でわかる病気とは?

 

タンパク質が尿に入り込むこと自体は健康な証ですが出過ぎが問題です。

健康で、一過性の高値も見られない場合は1日150㎎以下とも言われる蛋白尿ですが、一過性で高い場合の基準値が1日1gです。

 

●発熱で尿蛋白値が一時的に上がる?!

尿蛋白値が一時的に上がる原因のひとつに風邪等による発熱が挙げられます。

発熱するということは、体の中で免疫グロブリンというたんぱく質が体に入り込んだウイルスと闘っているということでもあります。

体からウイルスを追い出す、体のダメージを少なくしてウイルスに勝つためには免疫グロブリンがなくてはならないのです。

ということで発熱している間は免疫グロブリンが普段よりも多く出るため、腎臓がきちんと働いていても蛋白尿が出やすくなってしまいます。

 

●腎静脈の圧迫が蛋白尿を出す!?

一方で健康な時に蛋白尿が出やすく、尚且つ若い場合には起立性たんぱく尿の可能性があります。

こちらは腎臓の静脈が圧迫されることでろ過に一時的な問題を引き起こし蛋白尿が出やすくなっているだけです。

子供のうちは起立性たんぱく尿が出やすい子も多いのですが、成長すると自然に治るケースがほとんどです。

 

●運動で一時的に腎機能が低下!?

激しい運動をした後は誰でも普段より尿蛋白値が高くなることがわかっています。

運動によって血液を筋肉に使っていると腎臓に回る血液が少なくなって、腎臓の働きが普段よりも悪くなります。

このことから蛋白質を上手にろ過できずに腎機能が低下するという問題が引き起こされます。

 

運動や腎静脈の圧迫、発熱、ストレスなど一時的な事情によって蛋白尿が出やすくなることもありますが、いずれにしても1日1g以下なら病気の可能性は低いです。

検査前の運動は避けて、発熱中は検査をしないのがベストです。

 

腎臓病だけでなく癌の有無も知ることが出来る!『尿沈渣』検査について

『尿沈渣』について詳しく知ろう!

『尿沈渣』検査とは、尿中の遠心分離された含有成分を顕微鏡などを用いて詳細に調べる検査で、腎臓病だけでなく癌細胞の存在も調べることが出来る極めて重要な検査です。通常、尿沈渣は試験紙による定性試験に陽性反応が見られた場合、さらにその原因や疾患部位を検査する目的で行われますが、人間ドックなどの総合健診では一度に実施されることが多く、検査結果を読むことが出来れば体の様々な部位の状態をより詳細に把握することが出来ます。以下では、尿沈渣の項目について詳しく見て行きたいと思います。

 

『尿沈渣』では何が分かる?

尿沈渣では、尿を試験管に入れ遠心分離機にかけた際に沈殿する血球(赤血球・白血球)や、細胞、結晶成分(尿酸)などの固形成分がどの程度含有されているのかを調べることで、腎臓のろ過機能や細胞の脱落によって癌細胞の有無を知ることが出来ます。

 

<尿沈渣検査の手順は?>

尿の試験紙による定性試験(尿蛋白・尿糖・尿潜血)で陽性(+)が出れば行なわれます。方法としては、10mlの尿を試験管に入れ遠心分離機にかけ、沈澱物(赤血球・白血球、尿酸結晶、細胞、細菌)を顕微鏡で観察し、基準値との増減によって病状の経過観察を行います。

 

各検査項目の詳細について

◆赤血球(基準値:4以下/HPF(1視野当たり:400倍顕微鏡で))

通常、健康な状態でも1日に約2万個の赤血球が尿中に排泄されますが、試験紙ではほとんど陰性になります。定性試験の結果、陽性であれば腎臓・膀胱・尿道などに異常(出血)があることが予想されます。また、試験紙の反応に比べ赤血球が少ない場合、糸球体ろ膜が破れて出てきた赤血球が壊れたもの(大小不同性)、もしくは筋肉中のミオグロビンなどの物質が誤って反応したことが原因と思われます。

 

<異常の際に疑われる疾患>

出現する赤血球の形態によって出血部位の予測が可能。

◇均一赤血球⇒尿路・生殖器出血性疾患(膀胱炎、前立腺炎、尿路結石、膀胱癌)

◇変形赤血球⇒腎性出血性疾患(糸球体腎炎、IgA腎症、腎盂腎炎)

 

◆白血球(基準値:4以下/HPF)

試験紙による定性検査で陽性の場合、沈渣でも白血球が見られ、その増加した種類によって炎症部位や状態を予測することが出来ます。細菌などの場合は好中球増加が見られ、アレルギー性の炎症の場合は好酸球増加が見られます。また、新鮮な尿において死んだ白血球が多く見られる場合、採尿した後に混入したことが考えられます。

 

<異常の際に疑われる疾患>

◇好中球⇒腎尿路系疾患全般、急性炎症

◇好酸球⇒アレルギー性膀胱炎、間質性腎炎、尿路変更術後、尿路結石

◇リンパ球⇒慢性炎症、腎移植後拒絶反応時腎尿路系結核

◇単球⇒慢性炎症、薬物性腎障害による腎炎

◇異型細胞⇒悪性リンパ腫、白血病

 

◆円柱(基準値:1個/HPFの硝子円柱をのぞく全て)

円柱とは、通常尿細管由来の分泌物ヒアリン円柱(蛋白の円柱状固形物)を指しますが、病変があると蛋白質の中に様々な異物が混ざります(赤血球・白血球・脂質・上皮細胞など)。混入していると言うことから、尿細管かさらに上流の糸球体で病変が生じたと考えられ、また混入物によってその病変部位が予測できます。血尿があり、円柱中にも赤血球が含まれている場合には糸球体由来のものだと考えられ、慢性糸球体腎炎による可能性が強いことを示しています。

 

<異常の際に疑われる疾患>

正常尿ではほとんど観察されません。種類・性状の観察によって、尿細管の崩壊過程と尿停滞の程度を知ることができ、円柱の数は病変の広がりを示します。

◇ガラス円柱⇒蛋白尿、健常人でも運動後に出現

◇顆粒円柱⇒慢性腎炎、ネフローゼ

◇赤血球円柱⇒急性腎炎、腎出血

◇白血球円柱⇒腎盂腎炎

◇上皮円柱⇒尿細管病変

◇ロウ様円柱⇒腎炎、ネフローゼ

◇脂肪円柱⇒ネフローゼ、ループス腎炎、糖尿病性腎炎など

 

◆上皮細胞(基準値:全視野にてひとつも認めない)

尿細管など尿に接する尿路部分には、上皮細胞が被っており、部位によって形状が異なるため、観察によってどの部位の細胞が脱落したのかが分かります。

 

<異常の際に疑われる疾患>

◇立方上皮(尿細管上皮細胞由来)増加⇒尿細管障害

◇移行上皮(腎孟から膀胱由来)増加⇒尿路の炎症、腫瘍など 

 

◆結晶成分(基準値:病的結晶(シスチン、チロシン、ロイシン、ビリルビン、コレステロール、DHA結晶)。正常結晶(尿酸結晶)で≧2+の時)

体温から室温に冷却される際に、尿中に結晶が析出しやすくなります(結晶の存在が結石を意味するわけではない)。pH・投与薬剤・食事などによっても変動します。健康な状態でも析出される結晶成分【リン酸塩・シュウ酸塩・尿酸塩・炭酸塩・酸化ナトリウム】

 

<異常の際に疑われる疾患>

◇シスチン(無色、正六角形板状構造)⇒シスチン尿症

◇チロシン(針状)、ロイシン(円形放射状)、ビリルビン(針状)⇒重症肝障害

◇コレステロール(無色、長方形板状)⇒ネフローゼ症候群

 

◆細菌(基準値:4/視野以下(新鮮尿))

尿沈渣ではしばしば細菌を認めることがあります。白血球が同時に検出された場合は注意が必要です。

 

<異常の際に疑われる疾患>

◇尿路感染症(大腸菌、緑膿菌、プロテウス、腸球菌など)

◇カンジダ症

◇皮膚糸状菌

◇腟トリコモナス

 

最後に

前述のように、尿沈渣は腎疾患だけでなくがんや生殖器、感染症など様々な臓器の異常を知ることの出来る、重要な検査です。各検査値の意味する内容を知り、健康の改善に役立てて行きましょう!

 

妊婦検診でどうして尿検査が必要?尿検査によってわかるコト

妊婦検診では毎回尿検査が行われます。尿検査はどうして必要なのでしょうか?

 

尿蛋白検査と尿糖検査

妊婦検診で尿検査を行うのは、尿蛋白値と尿糖値を知るためです。

 

尿蛋白検査

尿の中にたんぱく質があるかどうかを調べます。妊娠中は生理的にたんぱく質の多い、蛋白尿がでやすくなります。これによって、急激な体重増加や塩分の取りすぎなど食生活を見直すと共に、腎臓機能の低下や腎臓病、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)などの可能性を調べます。

 

尿糖検査

血液中に糖が多いと尿に糖がもれ出てきます。尿中にブドウ糖が多いということは、血糖値が高いということになります。糖尿病合併妊娠や妊娠糖尿病になる可能性を調べます。

 

1回の尿蛋白ならば問題なし

1回の検査で尿蛋白だったくらいならば腎臓疾患の可能性はありません。妊娠中は腎臓へ送られる血液の量が増えたり、腎盂(じんう)や尿管が拡張するために、腎臓に負担がかかって尿蛋白になることが多々あります。そのため一時的に尿蛋白になることがあるのです。

 

特に妊娠後期や急激な体重増加、塩分の取りすぎや疲労などの要因も合わさって、尿蛋白が出ることがあります。この場合は、時間を置いて再検査ということになり、それで改善していればなんの問題もありません。

 

尿検査を行うわけは?

妊娠初期に尿検査を行うのは、腎臓機能の低下や腎臓病を早期発見するためです。腎臓は症状が出にくい臓器なので、初期段階では症状を見逃すことも多いです。

妊娠が進むと腎臓にも負担がかかってくるようになり、元々腎臓に疾患があったり、状態が悪かったりすると、赤ちゃんの成長に影響を与えるだけでなく、妊娠高血圧症候群になる可能性もあるので、妊娠初期でそれらを発見しておく必要があります。

 

妊娠高血圧症候群は、母体と胎児に悪影響を与えます。そのため早期発見が大切であり、そのため妊娠初期や妊婦検診で尿検査をする必要があるのです。

1回の尿蛋白や軽度なら問題ありませんが、中度の尿蛋白値が慢性化するようでしたら、早急に治療が必要となります。

 

尿蛋白の値が高いとどうなる?白血病・糖尿病性腎症・糸球体腎炎の可能性があります

人間の体は食べ物などから体の中に栄養分を取り入れ、さまざまな場所で使った後にいらないものは排泄するという作りになっています。

便や尿が人間の排泄物で、その中には体である程度使われて役割を終えたものなどが入っています。

 

●尿蛋白とは?

尿蛋白とは尿に含まれるたんぱく質のことで、尿にタンパク質が含まれるのは健康な証です。

蛋白質が人間の体の中に必要である以上、タンパク質を使った後に排泄することも必要だからです。

健康診断で尿蛋白を測るときにも尿蛋白が出ること自体は異常ではなく、異常とされるのは尿の中でタンパク質の占める割合が高いときです。

判断は何%ではなく、異常値の場合(+)と示されます。

 

●尿蛋白が高いと腎臓の問題が考えられます

尿蛋白が高い、つまり尿にタンパク質が出過ぎている場合にまず考えられるのは腎臓の病気です。

腎臓は体の中でいるものといらないものを最終的にろ過する部分で、尿を作っている部分でもあります。

特に糸球体という部分できちんと血液をろ過できないと尿にタンパク質が混じりやすくなるのが特徴です。

 

●蛋白質が出過ぎている可能性もある!

尿蛋白が高い場合には、元々体の中でタンパク質が作られ過ぎているという可能性も考えられます。

例えば体の中のたんぱく質の3割を占めるのがグロブリンですが、この中には体に入り込んだウイルスなどと闘う免疫グロブリンもあります。

白血病や多発性骨髄腫などでタンパク質が増えると尿蛋白の量にも影響します。

 

尿蛋白は1日1g以上出ると一過性ではなく病的な問題とされ、健康診断では異常値を『+』と表記しています。

尿蛋白が多い場合には体内のたんぱく質が多すぎるケースや、腎臓で正しく血液をろ過できていないケースが考えられます。

前者では白血病などが、後者では糖尿病性腎症や糸球体腎炎などがあります。

 

尿タンパクに異常あり?尿タンパク検査からわかる様々な病気

健康診断などで検査項目の一つに挙げられている尿タンパクですが、これを調べることで腎臓や尿管系の疾患の有無についてのサインを教えてくれます。

では、尿タンパク検査の結果はどのように見ればよいのか、そしてそこからわかる様々な病気の危険性について、しっかりと理解しましょう。

 

尿タンパク検査における基準値とは

尿タンパク検査には、単純に尿中のタンパクの有無だけを調べる定性検査と、実際にタンパク量を調べる定量検査があります。

通常の健康診断ですと、前者が用いられることが多く、実際にタンパクが含まれている場合には、より詳しく調べるため、定量検査が用いられる場合もあります。定性検査においては、タンパクの有無に応じて、陰性・陽性の結果がでます。

また、定量検査の場合は、1日あたりの許容される尿中タンパク量は100mgとされ、それ以下であれば問題ないとされています。

 

尿タンパク検査で異常があった場合

上記の基準に照らし合わせて、尿タンパク検査でひっかかっても、すぐに病気というわけではありません。

複数回検査を行い、タンパクが含まれたことが一時的なものなのか、恒常的なものなのかを調べます。それでも異常が継続して認められる場合には、尿沈渣、尿潜血反応、超音波検査、CT検査、尿路の造影など様々な角度から精密検査を行い、病名・病気の原因などを調べていきます。

 

尿タンパク検査からわかる病気とは

このように尿タンパク検査をきっかけに病気が発見されますが、具体的に以下の病気が疑われます。

・ネフローゼ症候群

・膀胱炎

・尿路結石

・尿路感染症

・糖尿病性腎症

・腎硬化症

・糸球体腎炎

特に、尿路感染症や腎炎、そしてネフローゼ症候群と診断された場合には、安静が必要で、お医者さんが処方した薬の服用が求められます。

 

これらの病気では食事療法など日常生活の変化が強いられますので、しっかりと検査結果を確認して早め早めの対処をしたほうが良さそうです。

(Photo by: [http://www.ashinari.com/2012/10/30-372342.php])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-19掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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