生活習慣病
動脈硬化にならないための高血圧予防!血管年齢と血圧の深い関係!
年齢が上がっていくにつれて気になりはじめるのが血圧です。体の他の部分も衰えてはいきますので、様々な症状が出ますが、血圧というと生命活動を維持するための心臓に直結するものですので、いかんとも軽視しがたい要素になります。
血圧と血管年齢
血圧を考えるとき、血管年齢というものも重要なファクターのひとつになります。
血圧が高いということは、血管に負担がかかりながらも無理やり血液を押し出しているということです。ですから当然血管は痛みますし、それをカバーしようとして血管の壁は肥厚します。しかし厚みが増すということは血管の弾力性が失われ、しなやかさが失われるということですし、血管の空洞自体が少なくなってしまうことも意味しています。しかしこうした血管の抵抗によって血液が送りにくくなると、心臓はさらに強い力で血液を送ろうとし、またそれに血管が抵抗します。
こうした点において血圧と血管年齢というのは悪循環で結ばれているといってもよいでしょう。
血圧の状態と血管の状態
上記の通り、高血圧の人ほど血管年齢が高くなりやすいということが言えます。
もっと詳しく言えば、最大血圧と最小血圧の差が大きいほど動脈硬化の危険が高い、つまり血管の柔軟性が失われている、つまり血管年齢が高いということが言えるそうです。ですから気になる場合は、そこに着目して血圧を測ってみるとよいでしょう。
また、最大血圧だけ高いという人は太い血管の血管年齢が深刻だという推測もできます。太い血管で動脈硬化などが起こっていると、それだけ心筋梗塞などが発生しやすいとされていますので注意が必要です。
最近は血管のかたさまで分かるような血圧計もあります。家庭用の血圧計も広く普及していますので、定期的に自分で健康をチェックするために、活用してもよいかもしれません。
年齢と共に血管は硬くなる?動脈硬化にならないための高血圧予防
■加齢と共に人の血管が硬くなることはある意味避けがたいことです。
老化とともに、血管の弾力が無くなり、堅くなり、血液中のコレステロールが血管の壁にこびりつきさらに固めてしまいます。
最後には血管が石灰のようにかちかちになるそうです。
硬い血管は血圧の圧力をまともに受け、高血圧であれば、血管が破れる恐れも出てくるでしょう。
また高齢化により血管が固まると、上の血圧が高くなり、下の血圧が低くなることとなります。上下の血圧の幅が広がってしまうのです。
かつての医学界の常識ではこのような状態は高齢化による自然のものであり問題は無いという認識でしたが、現在では改められ、これは動脈硬化によって起こる症状であり、放置すると危険な治療対象となっています。
■年齢と共に起こる動脈硬化
1.年齢と共に血管にダメージがたまり、堅くなってしまう。
2.血管がかちかちになると、血圧の上下の幅が広がってしまう。
3.高いときの高血圧の影響が硬くなった血管にまともにおよび、危険性が増す。
■加齢によりあちこちにそれまでと違う変化が起こることは当然かもしれません。
ですが、それを当然だからと放置するのではなく、危険性をきちんと見極め、治療可能なものはできるだけ治療するのが、これからの高齢者医療には求められるでしょう。
お年寄りでも動脈硬化を治療することでかつての健康を取り戻す助けになる可能性もあるでしょう。
血圧は血管の太さと血液の量で決まる
■高血圧とは血圧が高い状態のことを指しますが、その血圧とは何でしょうか。
高血圧や低血圧など誰もが知っているかもしれませんが、血圧に関して正しい知識を持っている人は意外と少ないかもしれません。
血圧とは、心臓から送り出される血液に対する血管の押し返す力のことであり、
それは血管の太さと心臓から流れる血液の量で決まります。
血液の量が少なくても血管が細くては高血圧になり、血液の量が多くても血管が十分な太さを持っていれば、血圧は低く抑えられるのです。
高血圧の対策をするには、
当然血液の量や血管の太さや柔軟性に気を遣う必要があります。
■血圧とは
●流れる血液に対する血管の抵抗
●一度に心臓から送られる血液量と、血管の太さによって抵抗の力が決まる。
●血液が増えたり、血管が細くなれば血圧が上がる。
■高血圧と言えば、血液の量が増えすぎてしまったという印象がありますが、決してそのようなことではないことは、血圧の正しい知識から判断できます。
たとえば高齢者の高血圧は、年を取ったため血管が細くなることによって引き起こされる高血圧なのです。
高齢者の血液量はむしろ減少しています。
高血圧と一言で言っても、
その原因や対処が特定されるわけではありません。
正しい知識と正しい対処を心がけなければならないでしょう。
血圧不安症で血圧が上がる
高血圧の危険性が一般にも大いに広まり、自分の血圧を気にする人が増えてきました。
もちろん、自分の健康に気を遣うことは良いことですが、神経質に気にしすぎると逆に血圧を上げてしまう本末転倒な結果となってしまいます。
最近では家庭用の血圧計も市販され、個人で血圧測定ができ、気にする人は毎日何度も頻繁に血圧測定をしないと安心できないという人もいます。
高血圧の自覚症状の無さと危険性を考えるとそれもわかるのですが、そこまでいくと行き過ぎです。
気にしすぎるストレスは、血圧を上げてしまうことにもなります。
血圧測定はあくまで確認作業、本当に高血圧を防ぐためにはそのための予防策を実行することの方が重要です。
■血圧不安症
●家庭でも職場でも血圧計を手放せない。
●一日に数え切れないほど測定し、その結果に一喜一憂する。
●少しでも血圧を測れない状況になると精神が不安定になる。
血圧測定を高血圧予防に役立てるのならば、朝と夜の二度ぐらいの頻度で充分です。
何度も血圧測定を繰り返したからといって高血圧が改善されるわけがありません。
もちろん、血圧測定をすることで安心するのなら、その分ストレスが減り血圧が下がることもあるかもしれません。
しかし、それも限度を超えれば逆に不安によりストレスが増え血圧が上昇することになってしまうでしょう。
血圧測定はあくまで確認作業であると割り切るのが一番です。
体温の高さと高血圧には関係がある!低体温の人は注意!
自分の平熱が何度くらいかというのは分かっている人も多いと思います。一般的に子どもの体温は高く、大人になるにつれて平熱が低めの人がいたり、高めの人がいたりといった違いが明確になっていきます。
個人差のある、人の体温
体温は上記の通り個人差があります。人によって変わるのはもちろんのこと、その人においても1日の内で変動します。一般的に平熱というのは35.5℃から37℃くらいのようですが、生活している環境や食生活が変わればもっと平熱が高い人というもいます。
高血圧になるのは低体温?高体温?
ではこの体温と血圧というのは何か関係があるのでしょうか。イメージとしては体温が低いと血圧も低いようなイメージがないでしょうか。低血圧で朝なかなか起きられないような人は体が弱い印象が強く、体温も低いだろうというイメージがある人も多いと思います。しかし実際は低体温から高血圧へ進む方が多いようです。
低体温で末端が冷える理由
低体温の人というのは冷え性と言い換えることもできます。いくら厚着をしても手足が氷のように冷たくなってしまったり、冷房の効いている部屋では足掛けが手離せないという人もいます。冷え性の人がなぜ末端の冷えをよく感じるのかというと、体の熱配分を、より重要な心臓などの臓器に回しているためです。そして、末端の冷えた血液を最低限しか心臓に戻さないために、血流が滞り、それがさらに血行障害を引き起こし、体を冷やすという悪循環が起こっています。
低体温が高血圧を引き起こす
上記のように血液の温度が低いと、血中のコレステロールなどの脂質が冷えて固まりやすくなります。
すると血液がドロドロになり血行が滞ります。
それでも血液を送らなければいけない心臓はより強い力で血液を送り出します。
ここから高血圧が生じることになるのです。
低体温の人は今すぐでなくても将来的に高血圧を生じる可能性が高いですから、冷え解消の努力をし、なるべく平熱を高めにできるとよいでしょう。
高血圧による事故は夏と冬に多い?!季節ごとの血圧に関係する事故
高血圧によって起こる事故は春や秋に少なく、夏や冬に多い傾向があります。血圧に関係する事故としては、高血圧による脳出血や脳梗塞があげられます。今回は、どうして血圧に関係する事故が夏や冬に多いのかと、血圧関係の事故を防ぐための簡単な方法を紹介します。
夏の血圧関係の事故原因
夏は食欲が低下したり、胃腸の働きが悪くなったりしやすく、水分を吸収しにくくなります。また、汗をたくさんかくため、水分が失われます。この2つの影響によって血液中の水分が減ってしまい血液がドロドロになってしまい、血液が流れにくくなります。血液が流れにくければ、血圧を上げなければならず、血管に負担がかかり、血圧関係の事故を起こします。夏場の血圧関係の事故を防ぐためには水分補給が大切になってきます。
高齢者においては喉の渇きを感じにくくなったり、腎臓で尿を濃縮する機能が弱って水分を体外に排出しやすくなったりしています。高齢者においては特に意識して水分を補給する必要があります。
冬の血圧関係の事故原因
血圧は寒いと上昇する傾向があります。なぜなら、寒さを防ぐために熱の放出を最小限にしようと毛細血管を収縮させるからです。血管が収縮すると血圧が上昇するのは当然です。このため、血圧が高い方は十分な寒さ対策が必要となります。
また、夏と冬、両方の季節に言えることですが、部屋ごとの気温差が大きいほど血圧関係の事故は起こりやすくなります。部屋の中は快適な温度にしていると思いますが、廊下や浴室、使っていない部屋は寒かったり暑かったりすると思います。部屋の設定温度を部屋の外と近い温度にする、寒い場合は廊下に出る際でも防寒を行う、お風呂に入る場合は浴室を事前に暖めておくなどの対策をとってください。
夏や冬は血圧以外にも身体にストレスがかかりやすい季節です。快適に過ごせるように工夫してください。
高血圧や脳出血の原因にもなる?!水毒病を予防・改善するために日常でできること!
水毒病は水分を過剰に摂取することにより、体が冷え、代謝が悪くなり、むくみを起こし、胃腸機能や排出機能が正常に働かない状態を指します。この状態が続くと嘔吐を起こしたり、高血圧や脳出血の原因となります。今回は、日常でできる水毒病を予防・改善方法について紹介します。
水毒病の予防方法
水分の理想的な摂取量は、1日2リットルといわれることもあるようですが、これは医学的に根拠のない数字のようです。水分は1日1リットル以上摂取するのが良いと言われていますが、1日2リットル摂取するとなると、激しいスポーツや外での重労働(農業や建設業など)などをする方以外では、水分の摂りすぎとなってしまいます。水毒病を予防するには、飲みたくもないのに水分を飲むことをやめる・できるだけ常温の水を飲む必要があります。水分の摂取は、健康な人の場合は飲みたいと感じたときに摂取していれば十分足りるようです。美容やダイエットのために、無理に水分を摂取することはやめるようにしましょう。また、日頃の運動も、水毒病の原因となる代謝の低下を防いでくれますので、日頃から運動をするようにしましょう。
水毒病の改善方法
水毒病になってしまった場合は、体を温めて代謝を改善し、余分な水を排出することが大切です。体を温めるために、飲み物を飲む際には暖かい飲み物を飲む、食事の際に体を温める食べ物を食べる、汗をかくスポーツを行う、お風呂やサウナで汗をかくなどがあげられます。飲み物は体を温める作用が強い紅茶がおすすめです。体を温める食べ物としては、根菜類やカボチャ、しょうがなどがあげられます。
以上が、日常生活でできる水毒病の予防方法と改善方法です。それほど大変ではないので、健康のためにも気をつけてみてはいかがでしょうか。
(Photo by: [http://www.ashinari.com/2009/09/27-028191.php])
著者: カラダノート編集部