カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 血液・血管 >
  4. 動脈解離 >
  5. 動脈解離の予後を良好にする治療薬 血圧を下げる薬、ARBの投与が有効?

気になる病気・症状

動脈解離の予後を良好にする治療薬 血圧を下げる薬、ARBの投与が有効?

 

動脈解離は緊急性の高い疾患となっているケースが多く、緊急の手術が行われることもあります。

そんな動脈解離は大きくスタンフォードAとスタンフォードBという分類があり、左心室から始まる上行大動脈が解離しているタイプがA、解離していないタイプがBです。

上行大動脈まで解離しているスタンフォードAの場合はまず以て手術を選択されることが多く、AとBを比べるとAの方が脳死等の危険性があります。

 

●スタンフォードBの場合はARB投与が有効か

岐阜県立多治見病院循環器内科が2012年に発表したところによると、同病院でみられた動脈解離患者のうちスタンフォードBの患者87人の予後を観察したところ、ARB投与で予後が良好になりやすいことがわかりました。

ただし、ARBの動脈解離に対する作用機序はまだ解明できていないことも同時に発表されました。

 

●ARBは血圧を下げる薬です

ARBはアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬という名前を持つ薬で、高血圧や腎臓病などの治療に使われています。

簡単に言えば血圧を高くする物質の働きを抑えることによって血圧を低くする薬で、心臓や腎臓の保護にも役立っています。

そのため、心不全でもARBが使われることがあり、20年程前から使われ始めた薬ではありますが認知度も高く使用者も多いです。

今後はなぜ動脈解離の予後良好にARBが効くのか、どのような作用機序が直接的に動脈解離の予後とかかわっているのかを明らかにしていく段階です。

 

動脈解離は初発で死亡ということもあるくらい危険性の高い病気で、特にスタンフォードAの場合は脳死の危険性もあります。

一方で上行大動脈にまで解離が及ばないスタンフォードBでは予後を良好にするためにARBが有効なことがわかりました。

更に研究が進めば、ARBのどのような成分が有効でどのような機序で働いているのかがわかるようになるでしょう。

 

(Photo by: [//pixabay.com/static/uploads/photo/2014/02/03/12/26/medications-257378_640.jpg?i])

著者: あさこすさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

動脈解離に関する記事

食べ物から予防をはじめよう!大動脈乖離(かいり)の知識と予防

  大動脈乖離とは?   大動脈乖離という疾病名は、中高年の方ならばご...

急性大動脈乖離の手術療法

      急性大動脈解離という病気をご存知でしょうか?この病気についてご...


大動脈解離の危険な合併症

  大動脈解離は、単に三層構造が解離し、動脈壁がもろくなるだけの疾患ではあ...

命への危険が高い血管障害?大動脈瘤の一種「大動脈解離」とは

大動脈解離は、三層構造となっている大動脈壁に血液が流れ込むことで、三層それぞ...

カラダノートひろば

動脈解離の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る