健康診断・健康管理
血中ナトリウムの異常値って?そこから考えられる病気とは…?
ナトリウムは適切に体の中に存在しなければいけない電解質の一種です。
ナトリウムが体内のペーハーを調節したり、神経の伝達刺激が正しく行ったりしています。
ナトリウムの量は血中ナトリウム量で測るので検査の際には血液検査が採用されます。
●基準値は135-145mEq/l
血中ナトリウムの基準値は135-145mEq/lとなっており、135mEq/lよりも低ければ低ナトリウム血症、血中ナトリウム量が145mEq/lより多ければ高ナトリウム血症となります。
ナトリウムの量が少ない、多いというのは単体の症状ではなく腸や腎臓、副腎などさまざまな病気が後ろに隠れていることが多いです。
●心不全、腎不全などによる低ナトリウム血症
心不全や腎不全になると血中ナトリウム値が下がることがわかっています。
これは、心不全や腎不全の複合的な症状としてむくみがあるからで、ナトリウム量は多かったとしてもそれよりももっと多い水分が溜まっているので、血中ナトリウム値が下がります。
ナトリウムの量そのものも重要ですが、原因は相対的な量から判断されることが多いです。
●下痢などの水欠乏で高ナトリウム血症
低ナトリウム血症がナトリウムの量に対して水が多いとすれば、高ナトリウム血症はナトリウムの量に対して水が少ない状態です。
一時的なものではありますが、下痢のときなどには体中から水分が抜けていくので、結果的に高ナトリウム血症になります。
高ナトリウム血症から考えられる病気には尿崩症、視床下部障害などがあります。
血中のナトリウムの基準は135-145mEq/lでそれより低ければ低ナトリウム血症、高ければ高ナトリウム血症となります。
高ナトリウム血症であってもNaが多いわけでなければ高血圧ではない点にも注意が必要です。
(Photo by: [http://www.ashinari.com/2013/08/18-380980.php])
著者: カラダノート編集部