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ガン・悪性腫瘍

疼痛コントロール!癌性疼痛における麻薬の使用その2

 

先ほどの項で、痛みに応じて、鎮痛剤を使い分ける話を書きました。では、実際に麻薬を使用し始めたときの、使用法について説明したいと思います。

 

(その1はこちら //karadanote.jp/16513 )

 

まず、少量の経口薬

 

一般的に、少量のオキシコンチン(一般名はオキシコドン)という飲み薬から、使用しはじめます。これを服用してみて翌日の鎮痛効果と副作用の確認をし、副作用が特になく、鎮痛効果が不十分であれば、2050パーセントほど増量します。

効果がなければ、そんなにすぐ増量するの?と怖がる患者さんもいらっしゃいますが、先の項にも書いた通り、ガン患者さんが疼痛コントロールで麻薬を使用しても依存症にはなりません。かつ、鎮痛効果を得ることで、日常生活に支障をきたすことも少なくなるので、積極的に増量していきます。

この際、痛みが突出した場合は、定期的にのむオキシコンチン以外に、速効性のオキノーム(成分はオキシコンチンと同じオキシコドン)という薬を、オキシコンチンの1日量の6分の1の量で、レスキューとして服用します。定期の薬を飲んでいても痛くなり、レスキューの薬を服用する回数が増えてきたら、やはり、定期で服用しているオキシコンチンを増量していきます。

 

だんだん薬の量がふえていく?

 

痛みに応じて、この繰り返しとなっていきます。基本は、これで痛みのコントロールができていれば、薬の量をどんどん増やしていくのみです。

 

オキシコンチンの副作用に便秘、吐き気、などということがありますが、便秘や吐き気には、便秘薬、吐き気止めの薬などで対応していきます。便秘や吐き気よりもやはり、痛みをとる方を優先して治療していきます。

 

薬の切り替えのタイミングは?

 

便秘薬を飲んでも便秘が改善されず苦しい、この薬のせいで体に異変が起きた、体が弱り飲み薬が飲めなくなってきた、などの訴えがある患者さんに対しては、定期に服用しているベースの麻薬を変更します。

別の飲み薬(MSコンチンなど)にかえたり、飲み薬がダメであれば、貼り薬(デュロテップパッチ)、注射薬(モルヒネ)といったものに変更していきます。

こうして、より低い副作用やより高い鎮痛効果を期待し、他の麻薬に切り替えることをオピオイドローテーションといいます。(麻薬のことをオピオイドなどと言ったりするため)

 

このオピオイドローテーションをするときは、必ず用量換算を行い、適切な量、投与時間で投与をはじめます。

 

 

こうしてまた、疼痛管理をはかっていきますので、麻薬使用後、訴えのある患者さんは、遠慮なく体の不都合をお医者さんに言うようにしましょう。

 

(photo by: //www.ashinari.com/2009/04/26-017743.php )

著者: りえままさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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