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ガン・悪性腫瘍

ガン患者の家族もストレスには要注意!家族にとっても大事な『がんの受容』

ガン患者本人はもちろん、つらい治療や死の恐怖と向き合わなければならず精神的負担が大きいのですが、家族も精神的負担を抱えます。

 

愛する人が死ぬかもしれない恐怖や普段とは違う生活、ガン患者の不安を受け止めているうちに、ストレスが溜まる可能性ももちろんあります。

 

●ガン患者家族がなりやすい病気-うつ病や適応障害-

埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科の大西氏によれば、ガン患者の家族の10-50%に不安・抑うつ状態があることがわかっているそうです。

 

不安・抑うつ状態は適応障害やうつ病の一歩手前ですので、ガン患者の家族の半数はいつうつ病になってもおかしくない状態と言っても過言ではないのです。

 

うつ病も適応障害も落ち込みが激しかったり、異常に緊張して眠れないなどの症状が出ます。うつ病では原因があまりはっきりしませんが、適応障害では原因となる状況がはっきりすることが多いのが特徴です。

 

●心と体の両面からストレスをチェック

心と体の両方からストレスチェックをしてみます。直近2週間程度で以下に挙げる項目のうちいくつ当てはまるかをチェックしてください。

 

・心の症状

□意味もなく泣けたり、急に怒り出してしまう

 

□患者の話をじっくり聞く心の余裕がない

 

□人づきあいがどうでもよい

 

□常に焦っている

 

□仕事や家事などに集中できない

 

 

・体の症状

□眠れないもしくは時間的に足りていても眠った気がしない

 

□体重の増減が激しい

 

□食欲がなくなるもしくは異常に食欲がある

 

□体がだるく、すぐに疲れる

 

□めまいや微熱が続いている

 

以上10個の項目のうち4個以上当てはまっている場合はストレスから病気になる可能性が高いです。

 

ガン患者家族に対するサポートを受けることを検討してみてください。 

 

 

家族に言う?言わない?がん告知の最新傾向 家族がガンを知ることの意味

テレビドラマや映画などでガンの告知シーンを見たことがあるという方も多いでしょう。

 

家族にガンの告知をしないで本人が治療を受けたり、逆に家族は知っていても本人は知らないままといったシーンも少なくはありません。

 

では実際のところはどうかというと、最高裁の判例によって『特別な事情がない限り患者本人に対して説明の義務がある』とされています。

 

●基本は患者にも家族にも知らせる

ガンの告知が患者、家族にあまり行われなかったのはとうに昔のこととなっています。

 

戦前や戦後しばらくはガンは『不治の病』『一度かかったらもう助からない』というイメージが強かったため、患者やその家族に告知しないまま治療することもありました。

 

ですが、現在はガンと付き合いながら上手く生きていくことも可能になりつつあることから、患者にも家族にも告知する傾向がみられます。

 

医療現場の基本は『先に患者に告知、できるだけ家族にも告知する』ということになっています。

 

●家族がガンを知ることの意味

ガンの治療は以前に比べると画期的に進化したとは言えど、やはり精神的にも肉体的にも負担が大きい点は否めません。

 

家族がガンを知ることは一時的には大きなショックになりますが、最終的には患者の精神的負担を軽くしたり、ともにガンと闘う力にもなってくれます。

 

ガン治療における家族の意味合いは小さくはないという見解から、家族へのガン告知も行われるのが一般的です。

 

現在、医療現場の多くでは患者に先にガンを告知し、家族にもその後ガンを告知するのが一般的となっています。

 

家族が患者と共にガンに立ち向かうことで患者の精神的な力になることも多いからです。

 

初期のショックは患者にも家族にもみられますので、その時期も含めて医療関係者が精神的にサポートしていく必要があります。

 

 

家族にとっても大事な『がんの受容』

がん患者にとっては、がんを受け入れる、がんとともに生きていく、という意識が非常に重要です。

同じように家族にとっても、がんを受け入れるということが必要となります。

 

●受容するとは何か

受容の定義はとても難しいです。

言葉そのままの意味で言えば『受け入れる』というだけですが、がんやその他の病気の受容となると『病気になった自分(もしくは家族)を受け入れる』ということになり、様々な捉え方が生まれます。

患者ひとりひとり、患者の家族ひとりひとりによっても捉え方が違う『がんの受容』ですが、患者も家族もそれぞれが幸せに過ごせる捉え方が必要とされます。

 

●がんを受容するまでにはプロセスが必要

患者の家族にとっても、患者のがんを受容するまでにはある程度のプロセスが必要です。

最初からがんを受容できる人はほとんどいないと考えても大げさではありません。

がんを受容するまでには、不安、焦燥、落ち込みなどさまざまな感情を体験します。

あまりにも負の感情の影響が大きいときには、専門的なメンタルケアを受けるという方法もあります。検討してみてください。

 

●がん患者に寄り添うために

がん患者にどのようなケアをしたらよいか、という冊子なども配られています。

基本的には患者の気持ちに寄り添ったケアが必要となりますが、個人差があるのは当然です。

今まで付き合ってきた家族として出来ることを考えて、辛い治療をしている患者さんを支えてあげてください。 

 

 

がん患者の家族が抱えるがんのストレス

がんの告知、そしてがんの治療のストレスを感じるのは患者本人だけではありません。

その家族もまた、がんの治療の過程でストレスと向き合わなければならない場面が多くあります。

 

●がん患者の家族に生じる変化とは

アメリカでは、1970年代からがん患者の家族の心の動きについての研究が進められてきました。

がんにかかった本人にとっても、今までの生活からの急激な変化は大きなストレスになりますが、その家族にとってもストレスとなります。

患者が入院することにより家族も今までとは違った生活を送ることになるので、大きな変化を受けると言えるでしょう。

家族が抱えるストレスは多岐にわたっており、それらの総合的な解決が必要とされています。

 

●現実的な問題から起こるストレス

がんに関するストレスで、特に家族を悩ませるものが、現実的な問題から起こるストレスです。

例えば誰が患者の面倒を見るのか、治療費はどのように工面するのかなどの問題があります。

経済的問題についてストレスを感じているという方も少なくはありません。

 

●患者とのコミュニケーションによるストレス

がんにかかると患者は当然ストレスを抱えます。

それによって、今までにはなかった言動や行動がみられるということも考えられます。

急に変わってしまった家族に耐えられない、患者と付き合うのにストレスを感じてしまうという方も多いようです。

がん患者とどのように付き合ったらよいかわからないという方もいます。

 

●医療従事者にとって家族は『第二の患者』

医療現場ではまだ浸透していない部分もありますが、患者の家族はストレスを抱えているという時点で、ストレスケアが必要な患者予備軍といっても過言ではありません。

家族のストレスも含めた総合的な精神的緩和ケアが必要とされています。 

 

 

がん患者を支える家族のための4つのポイント

がんの患者さんを支えるために押さえておきたい基本を紹介します。

個人差があるため一概には言えませんが、あくまでも基礎の部分であるということに注意しながら実践してみてください。

 

●情報を集める

がんについて、詳しいことは知らないという方も多いかもしれません。

がんの情報を集めることは患者さんの役に立つほか、がんという未知なるものに対しての不安を軽減することにもなります。

ただし、がんの情報の中には信頼性の低いものもあるので注意が必要です。

特に個人の経験に基づく情報などは、誰にでも効果がみられる治療法、誰にでも現れる症状とは限らない場合が多いです。

気になる情報があれば担当の医師に確認してみても良いでしょう。

 

●患者さんを観察する

観察と言っても眺めているだけではありません。

患者さんと話しているうちに、言葉の端々に不安が見られたりすることがあります。

患者さんの心の中には、がんと闘うことに対しての不安や恐れなどが混在しています。

その時の状態を見た上で、出来る支援をしていくのが望ましいです。

 

●患者さんとコミュニケーションをとる

よかれと思ってやったことがその人にとっては邪魔になってしまう、ということはよくあります。

がん治療の過程においては、出来るだけ患者に負担をかけたくないと思っている方が多いでしょうから、患者とコミュニケーションをとりながら必要なことを見極めていきましょう。

上記の『観察』とも似ています。

 

●自分自身の生活も大切に

患者さんだけに時間を使うのはあまりお勧めしません。

もちろん必要な支援をしてあげることは大切ですが、それによって家族の方が体調を崩してしまっては大変です。

自分の時間、自分なりのストレス解消法など、自分の生活を大切にしながらがん患者さんへの支援を行ってください。 

 

 

がん患者と話すときに気を付けたいポイント

がん患者もがん患者を持つ家族も、両者とも不安の中で生活しています。

それ故、お互いぶつかり合ってしまうことも多いかもしれません。

お互い良かれと思って行ったことがトラブルになることもあります。

そこで、がん患者と接するときに家族が気を付けたいポイントを見てみましょう。

 

●励ましは人によって感じ方が違う

『頑張れ!』という言葉は人によって感じ方、捉え方が大きく違います。

励まされることで発奮する人もいますが、励まされると余計に惨めになるという人もいます。

このことから、がん患者にむやみな励ましは禁句だと言われることも多いです。

長年付き合ってきた家族であれば、患者さんの性格は良く知っていると思います。励ましが効果的だと思うのであれば、励ましの言葉を使うのも良いでしょう。

 

●否定は厳禁

人間、誰しも否定されて嬉しいということはありません。

特にがんについては治療も一人一人多少なりとも違いがありますし、今やっていることが正解なのかどうか、治療を受けている本人ですら不安です。

本人の気持ち、言葉を否定しないように注意してください。

特に不安になると、何度も同じ発言や行動を繰り返すこともありますが、出来るだけ否定せずに受け入れてあげましょう。

 

●気を遣いすぎることが逆効果になる場合も

励ましと同じように、人によって感じ方が違うものの一つが『気遣い』です。

普段からお互いを気遣っている家族であれば、気を遣われてもそれほどおかしいとは感じません。ですが、普段は全く気を遣わないのに急に態度が変わると、患者さんを不安にさせてしまうこともあります。

普段の家族関係も考えて、適切な行動をするのがよいでしょう。 

(Photo by: [http://www.ashinari.com/])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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