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クローン病って治らないの?クローン病と向き合おう。処方される栄養剤“エレンタール”どう飲めば良い?有効な食事療法とは?

 

現在日本にはクローン病だと、登録(特定疾患登録)されている患者さんが2万人~3万人います。クローン病を発症する年齢は10代~20代に最も多く見られ、厚生労働省では、特定疾患(難病)だと認定している病気でもあります。クローン病は治らない病気なのでしょうか?また、どのように、向き合っていけば良いのでしょうか。

 

 

◆クローン病は治らない?

クローン病は、現在の医学では完治しない病気だとされています。しかし上手に付き合えば普通の生活を送ることは可能です。

 

もちろん症状には軽度な方もいれば重度の方もいるので、個人差はとても大きいですが、毎日の生活を十分に気をつけて、医師の指導をしっかり守り、食事療法をちゃんと取り組むことで、普通の生活を送ることが出来る方も多く存在します。

 

◆クローン病と向き合うためには?

【病気とメンタルの深い関係性】

クローン病には、メンタル面での影響が非常に大きいと考えられています。これは、クローン病に限らず、様々な病気でも同じことが言えますが、メンタルの健康度が病気の症状を悪化させたり、緩和させる可能性を秘めています。

 

ストレスを軽減させてみたり、自分の好きな趣味を探す・挑戦してみることで、楽しい・ワクワク・ドキドキ・癒しなどの感情で心が満たされると、病気の症状も自然に和らいで行きます。

 

【自分流の定義をもつこと】

クローン病と診断された途端、「クローン病」という意識が頭に焼きつき、「予後」「余命」「過去の症例」「統計データ」など・・・次々にマイナスな情報が頭の中に入ってくる方もいらっしゃると思います。。

 

もちろん、病気に対しての心配や不安から、どうしても見えてくる現実なのかもしれませんが、マイナスな情報を得ることで、プラスの面や、改善させる方法などに目が向かなくなってしまい、メンタル面がどんどん弱くなってしまう結果に陥ってしまいます。

 

ある程度クローン病の内容を知れた後には、メンタルをしっかり前向きに保てるように、クローン病になっている方々のブログを拝見したり、医師に過去の患者さんの話を聞いたり、「病気は個性、完治ではなく共に生きていくのだ」と意識を変えてみたりする自分なりの定義を作ることも大切です。

 

 

厚生労働省の特定疾患の認定を受けている病気という事は紛れも無い事実ではありますが、かと言って、回復が見込めず、将来の期待が出来ない病気かというと、そうではありません。

 

もちろん医師の指導をしっかり聞き入れ・受け入れなければなりませんが、中には「健康な食事を継続して食べるクローン病の患者さんが一番長生きをするのではないか?」と口にする医師もいるほどです。健康な体を保つように心がけ、メンタルも強く生活できるように心を鍛えることも大切です。

 

クローン病で処方される栄養剤“エレンタール”どう飲めば良い?

クローン病の患者さんから沢山寄せられている声に「エレンタールば不味くて飲めない!どうしたら飲めるの?みんなはどうしてるの?」といった悩み・不満・SOSの声がよく見受けられます。

 

クローン病と付き合っていく上では欠かすことの出来ないエレンタール。どのように飲めば良いのでしょうか?

 

◆エレンタールって?

クローン病の治療や栄養療法として出されるものがエレンタールです。このエレンタールは消化管特殊疾患時の栄養管理として処方されます。エレンタールを飲めば、それだけで必要なカロリー・ビタミン・ミネラルなど摂取できる栄養満点な栄養剤です。

 

エレンタールの中には、アミノ酸も入っているため、栄養補給以外にも腸の粘膜保護や抗炎症作用も期待できます。1日に3袋ほどエレンタールを食べると緩解維持効果が持続されます。調子が良くなれば、ご飯少量に、エレンタール半分・・・などと調節してみましょう。

 

◆エレンタールの不味さ克服方法とは?

エレンタールは「不味い」という意見が多く、どうにか良い方法はないか?と模索されている方が多くいます。

 

エレンタールにフレーバーを入れて飲むことも可能です。フレーバーは青りんご・パイン・トマト・コーヒー・マンゴー・オレンジなど様々に種類があるので、好みのフレーバーを試すのも良いでしょうし、フレーバーは2種類混ぜて飲む事も出来ます。

 

薬局にてエレンタール購入時に無料で貰えるので、薬剤師さんに声をかけてみましょう。その他にも、飲む!ではなく食べたい!という方は、ゼリーに出来る専用のフレーバーもあるので、ゼリーにして食べてみるのもGOOD。

 

◆他にもこんな飲み方が!!

エレンタールの飲み方として、その他にも、こんなアイデア・美味しく飲める工夫があります。是非試してみてください。

 

・よく冷やす

・他社のフレーバーを使用する

・シャーベットにして食べる

・カルピスなどで割る

 

※上記の方法で体調をくずしてしまう(下痢など)場合もあるので、不安な方はまず医師に相談をしてみましょう。

  

中にはエレンタールではなくラコールを飲んでいる、ラコールを処方されているという患者さんもいらっしゃると思います。ラコールはエタノールより比較的、味が美味しくて飲みやすいという声が多いですが、医師に必ず確認し、体調や腸内の様子、症状などから医師が判断し処方されます。

 

不安なことや不明なこと、処方される栄養剤に関しても、自己判断ではなく医師に相談をしてみることが大切です。

 

腸の自己免疫疾患『クローン病』に有効な食事療法とは?

『クローン病』の食事療法で、症状の軽減が期待できる?

『クローン病』とは自己免疫疾患であり、その治療法には主に対処療法として抗炎症薬やステロイド剤、免疫抑制剤が使用されます。しかし、副作用の問題もあり可能な限り投与量の減少を行うことや代替療法などが望まれています。クローン病の食事制限に関しては、これまで『低脂肪・不溶性食物繊維の除去』などが推奨されてきましたが、一方で積極的に摂取した方が良いとされる栄養素も明らかにされています。これらの摂取によって、症状の頻度や期間、程度を軽減することが可能であるとされています。以下では、その詳細について見ていきたいと思います。

 

『クローン病』食事療法の実際について

食事療法を実践する前に、注意するべき点に以下の3点が挙げられています。

 

1)担当医師や栄養指導師によって体の状態を管理されていること。

2)栄養補助は炎症が起きていない時期に行うこと。

3)炎症が起こっている時期は、医師の指示に従うこと。

 

⇒あくまでも、栄養は補助的な役割であるので、単体治療としては十分でなく医師に相談の上で行うことが必須とされています。

 

<具体的な栄養素>

以下の6項目が重要であると言われています。

 

◆マルチビタミン/ミネラル

【推奨摂取量】

・ビタミンB群(ビタミンB:50mg+葉酸400μg)

・ビタミンE(ビタミンEコハク酸塩エステル400IU)

・ビタミンD(400IU)

・鉄(6mg)

・亜鉛(15mg)

・ビタミンA(2,500IU)

・ビタミンC(1,000mg)

 

【効果】

クローン病では亜鉛、葉酸、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、鉄の吸収力が低下、基準値以下になっています。これらを補給することで、腸管に生じた細胞損傷を修復する効果があると言われています。

 

◆必須脂肪酸

【推奨摂取量】

ルジリサの種・亜麻仁・魚油:1,200~3,600mg/日

 

【効果】

クローン病ではオメガ3脂肪酸が足りておらず、これを補給することでホルモンに変換され炎症抑制する作用があると言われています。

 

◆自然の抗炎症作用剤

【効果】

柳の樹皮抽出物、クルクミン、生姜には、炎症物質プロスタグランジン・ロイコトリエンの合成阻害作用があり、またクルクミン・生姜にはカッパβ・炎症性サイトカインの転写因子の放出促進を抑制する作用があると言われています。

 

◆消化酵素とプレバイオティックス

【効果】

プレバイオティックスとイヌリンは善玉腸内細菌を育成し、腸管内の消化・排泄機能の向上・免疫系の強化作用が示唆されています。

 

◆L-グルタミン

【推奨摂取量】

1日に3回500mgの摂取

【効果】

消化管は体内で最も多くL-グルタミンを消費しており、この補給によって腸内細胞をより健康的に強化すると言われています。

 

◆グルコサミン硫酸塩

【推奨摂取量】

毎日3回500mg

【効果】

動物実験において、グルコサミン付随物質が不足すると腸炎症が悪化する可能性が示唆されています。

 

最後に

その他の食事療法として、動物性脂肪に含まれる『アラキドン酸』は炎症性サイトカインを分泌促進させる作用があるので、摂取を控えることが勧められています。また、一部の例では小麦粉に含有される『グルテン』の摂取を控えることも有効であるという報告があります。薬物治療に加え、食事療法を取り入れることで上手く症状をコントロールしていきましょう!

 

高エネルギー、低脂肪、低残渣…クローン病の食事管理

クローン病は消化器系のあらゆるところに炎症が起き、腹痛と下痢が起こります。食べられなくなることもありますが、十分な栄養を摂ることも大切です。

 

高エネルギー食を摂る

消化管に炎症があるときには、発熱や腹痛、下痢で全身が消耗し、栄養状態が悪くなります。このままでは病気がよくなりませんが、食欲もわかないというもの。そこで高エネルギー食による集中的・効率的な食事療法が重要になります。

 

カロリーの目安:標準体重×40kcal

 

たとえば、体重40キロの児童であれば、1600kcalを1日に摂取するようにします。ですが食事だけでこのエネルギーを摂取すると消化器に負担がかかるため、栄養剤を併用してエネルギー摂取します。

 

低脂肪・低残渣(ていざんさ)

脂肪は炎症を引き起こしやすいため、一日の脂肪摂取量を20g以下におさえるとよいとされています。卵や加工食品などにもかなりの脂肪が含まれるほか、調理油なども脂肪になります。そのため、調理方法自体を考えることが大切です。蒸したり、油を使わずにオーブンで焼いたり、煮物を増やすなど、油を減らす料理を心がけることがよいでしょう。一方、DHAやEPAといったオメガ3の油が炎症を抑えるといわれており、これらを多く含む魚などを積極的に取り入れることはオススメです。

また、便が多く出る食事は腸管の運動を活発にするため、下痢を起こしやすくなります。クローン病では腸管狭窄が起こる場合もあり、便が通らなくなる心配も出てきます。一般的には食物繊維をとることが好ましいとされていますが、クローン病では一日の食物繊維は5g程度とし、食物繊維でも水溶性で腸管刺激の少ないペクチンを多く含むものがよいとされています。野菜に置き換えると約100g程度で、不足するビタミンなどは、サプリメントなどの方法で摂取します。

 

乳糖とシュウ酸に注意

クローン病では乳糖不耐性が多く、その場合乳製品が消化できないので注意が必要です。

また、脂肪が吸収しにくい上で下痢や発熱による脱水症状が起こると、血液中にシュウ酸濃度が高くなり、腎臓結石ができやすくなります。ほうれん草やチョコレート、ココアなどシュウ酸の多い食品の摂取は控えめにすることが推奨されます。

 

クローン病では、食事は大きな課題です。栄養はしっかり取らなければなりませんが、たべれば腸が活動し、下痢が起きたり腹痛が起き、日常生活が妨げられます。暴飲暴食はもっての他ですが、食べ方も規則正しい時間を守り、間食を控え、消化の良いものを良く噛んで食べることが大切です。腸を大事にするポイントを踏まえて、少しでも快適な食事療法を行いましょう。

Photo by: http://www.ashinari.com/2013/02/07-376132.php?category=265

 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-17掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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