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気になる!原発性アルドステロン症の原因と治療法とは?腹腔鏡下手術について知ろう(副腎摘出手術など)

高血圧などの特徴を有する原発性アルドステロン症ですが、この原因や治療法にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

原発性アルドステロン症の原因 

原発性アルドステロン症の原因としては副腎の病変が最も典型的です。

副腎に腫瘍ができたり、過形成ができたりした場合に、アルドステロンが過剰に作られます。

この病変はCT検査でも見つけられないぐらい小さなものでも、アルドステロンの過剰分泌を起こすとされています。

 

原発性アルドステロン症の遺伝性

この病気は通常は遺伝性の病気ではありませんが、ごく稀に副腎の過形成が遺伝して家族内で発症する場合があるとされています。

そのため、一親等の家族(両親)にこの病気が発症した場合で高血圧の人は遺伝子異常の有無を検査することをおすすめします。

 

原発性アルドステロン症の治療法

1 外科的手術

副腎病変がある場合の最も基本的な治療法は外科的手術で、副腎の腫瘍を取り除きます。内視鏡を用いて腫瘍のみまたは、腫瘍がついている副腎を摘出します。内視鏡を用いた手術ですので、翌日から歩行・通常の食事が可能です。

 

2 薬物療法 

手術を希望しない患者・両方の副腎に病変があるなど、手術が無理な人は内服薬を用いて治療します。アルドステロンは心筋梗塞や腎不全といった病気のリスク因子なので、内服薬の目的はアルドステロン作用をブロックすることにあります。

現在では選択的アルドステロン拮抗剤であるエプレレノンが処方されており、この薬は副作用も少ないことから幅広く利用されています。

 

原発性アルドステロン症は脳心血管疾患のリスクを高めますので、早めの治療が非常に重要です。

 

 

アルドステロン症の根治治療と対症療法

アルドステロン症の治療は原因疾患を治療する根治治療と、発症する低カリウム症などに対処する対症療法の二つの治療を同時に行います。

 

アルドステロン症の種類によっては、すぐに根治治療することが難しい場合もあり、その際には高ナトリウム血症、低カリウム血症を緩和し、腎臓への負担などを軽減する対症療法が重要となるのです。

 

■アルドステロン症の治療

1.原因となる疾患の治療

アルドステロン症には副腎皮質球状帯での線種や、バーター症候群など原因となる疾患が存在することが多く、その原因の治療がアルドステロン症の根治治療となります。

 

2.対症療法

アルドステロン症によって引き起される高ナトリウム血症、低カリウム血症は放置しておくと危険な症状のため早急に対症療法で照応を緩和することが必要となります。

●高血圧対策

高ナトリウム血症になる事で血圧が上昇してしまうので降圧薬を使用して血圧コントロールをする必要があります。

●カリウム補充

不足するカリウムを補充し、高濃度のナトリウムとバランスをとる対症療法です。

●抗アルドステロン剤

ナトリウムとカリウムのバランスを崩すそもそもの原因であるアルドステロンの作用と拮抗する働きをする化学療法で、アルドステロンの働きを押さえ込みます。

 

アルドステロン症で危険なのは、ナトリウムとカリウムがバランス崩壊した状態が持続することで腎臓などに致命的なダメージが及ぶことです。

継続して対症療法でそれらの症状を緩和し続ければ、結果として腎不全など最悪の結果を回避することは十分可能となります。

しかしその対症療法にもかなりの負担が予想されるため、手術などで根治治療が可能ならば速やかに完治させる方が得策でしょう。

 

 

偽物もある!アルドステロン症の分類

血中のナトリウムとカリウムのバランスが崩れるアルドステロン症は、そのバランスに関わるアルドステロンの過剰分泌による疾患ですが、厳密には原因によって三つに分類され、しかもそのうちのひとつは実際にアルドステロンと関係の無い偽物のアルドステロン症も含まれています。

 

■アルドステロン症の分類

1.原発性アルドステロン症

●原因はアルドステロンを分泌する副腎皮質

アルドステロンが分泌されるのは副腎皮質球状帯であり、この臓器の線種や過形成などによってアルドステロンが過剰分泌することになる場合があります。

●手術などの治療で原因を除去

アルドステロンにできた線種などを手術で治療することで、アルドステロンの過剰分泌を正常に戻すことが可能です。

2.続発性アルドステロン症

●バーター症候群

腎臓のTALという箇所の機能不全により、アルドステロンの亢進が引き起される続発性のアルドステロン症です。

●乳児期から発症

このバーター症候群は先天異常であり、乳児期から低カリウム血症を発症し、成人するまでに腎不全となる非常に厄介な疾患です。

先天異常ですのでカリウムを補給する対症療法等しか対処法がありません。

3.偽性アルドステロン症

●実際には正常なアルドステロン分泌

一見他のアルドステロン症のようにアルドステロンの過剰分泌が起こっているような症状が現れますが、実際には過剰分泌は起こっておらず、血中のアルドステロンも正常なままです。

●遺伝子異常による低カリウム血症

リドル症候群など、ナトリウムチャンネルの遺伝子異常による低カリウム血症の場合が考えられます。

●薬の副作用

グリチルリチンや天草などの副作用によって低カリウム血症となる場合アルドステロン症のような症状が現れます。

 

この三つの症状それぞれに異なる原因を解消することも治療として重要ですが、まずはこの疾患によって引き起される高ナトリウム血症と、低カリウム血症を緩和する対症療法が早急に必要となります。

 

 

アルドステロン症などの腹腔鏡下手術について知る(副腎摘出手術など)

 

腹腔鏡下手術について知る(副腎摘出手術など)

アルドステロン症など、副腎の外科手術を行う際もそうですが、一般的に近年では「腹腔鏡下手術」によって、開腹することなく手術をするということが当たり前になってきています。

 

便利にはなったと言うものの、寝ている間どのようなことが行われているのかを知らないというのは少し怖いことだと思います。

 

ここでは、「腹腔鏡下手術」の具体的な手術法についてみて行きたいと思います。

 

 

腹腔鏡下手術とはどのような手術か?

腹腔とは「お腹の中の空間」という意味で、鏡とは「カメラ」のことをさしていますので、腹腔鏡というのは「おなかの中にカメラを入れる」という意味になります。

 

基本はお腹に小さな穴を数個開け、そこから内視鏡のような棒状のカメラを挿入し、また炭酸ガスでお腹を膨らませ作業の空間を作ります。その後細い手術道具を入れて切除を行うのですが、これが間接的でモニターを見ながら行います。

 

腹腔鏡下手術の流れ

1) 全身麻酔を行い、寝ている間に5mm~10mmの小さな穴を開けます。トロッカーという細い筒を通し、その中に腹腔鏡カメラを通します。

 

2) お腹の中に作業スペースを作るため、炭酸ガスを入れテントを張ったときのように盛り上がった状態にします。

 

3) さらに小さな穴をいくつか開け、そこから「電気メス、超音波凝固メス、はさみ、ピンセット」など鉗子(かんし)と呼ばれる機器を腹腔に挿入します。

 

4) ハイビジョンで映し出されるモニターを見ながら、切除していきます。

 

5) 腫瘍のある部分又は片側副腎を切除し、切除した副腎を取り出します。取り出すための穴として小さな傷をつけることもあります。

 

この手術法では、翌日から歩行や食事などが可能となります。参考費用として、入院日数5〜7日で入院費用約20万円(自己負担3割の場合)となります。

 

アルドステロン症は、アルドステロンホルモンが過剰に分泌されるため、血中ナトリウム量が増え高血圧を引き起こすという病気です。この高血圧がアルドステロンを分泌している副腎を摘出すれば収まるだろうといわれています。

 

高血圧が外科手術で治るのであれば受けたい、という方は多いかもしれません。副腎を摘出することによる生体への影響です。

 

今回の手術方法でご紹介したこともそうですが、大きな手術などの際には自身にかかる様々なことを事前に調べておくことが大事だと言えます。

 

 

高血圧の人の10人に1人は要注意?原発性アルドステロン症とは

原発性アルドステロン症は難病の一つですが、具体的にはどのような特徴があるのか、基本的な点を押さえていきましょう。

 

原発性アルドステロン症とは?

この病気は、副腎という、腎臓の上にある内分泌臓器の腫瘍や、左右両方の副腎全体が肥大してしまう過形成によってアルドステロンという物質が大量に作られてしまう病気をいいます。

 

アルドステロンとは?

アルドステロンは血液中の電解質バランスを整え、脱水を防ぐというホルモンの一種です。しかし、アルドステロンが過剰な量になってくると尿を作っている腎臓で塩分を尿から排出しずらくなってしまいます。

その結果、塩分が体内に貯まって血中の塩分・水分が増加し、その血液を循環させるため血圧が高くなるのです。

 

原発性アルドステロン症のリスク

以上のように、アルドステロンは高血圧になるだけではなく、それ自体が心筋梗塞・心肥大・不整脈・腎不全・脳出血・脳梗塞を引き起こすリスクを増大させるホルモンです。

しかも、原発性アルドステロンによる高血圧は3種類以上の降圧剤を投与しても血圧が下がりにくいという、治療抵抗性をもっているため、別の薬剤を用います。

 

原発性アルドステロン症患者の数・特徴について

この病気はもともと極めてまれな病気であるとされてきました。しかしながら、近年のホルモン検査技術の発達により、最近では高血圧患者の約10人に1人がこの病気に罹っていることが明らかになってきました。

さらにこの病気の患者の中でも、特に治療抵抗性の高血圧症にかかっている人は25%程度いるとされています。

 

患者の性別・年齢別分布に関してですが、性別とこの病気の発症率には統計上有為な相関関係はなく、男女かたよりなく発症します。また年齢に関しても若い人から高齢者まで幅広くかかります。

特に中高年・高齢者は生活習慣病としての高血圧症と勘違いする場合もあるので、積極的にホルモン検査を受けたほうが良さそうです。

(Photo by:http://www.ashinari.com/2011/12/11-354656.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-07掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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