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健康診断・健康管理

アザが出来やすくありませんか?血小板減少性紫斑病の怖さ

血液検査などで検査項目に必ずといっていいほどある血小板。

血小板があるおかげで、キズをおって出血してもしっかりと止血をしてくれます。

 

では、血液中の血小板が異常に少なくなってしまうとどのようなことが起こるのでしょうか。

 

血小板減少性紫斑病とは

血小板減少性紫斑病とは、血液内の血小板の数が異常に少なくなり、出血しやすくなる病気をいいます。

 

外傷がなくとも、どこかにカラダを強くぶつけたりしたり、急に筋肉に力を入れたりすることで、体内で血管が傷つき、内出血を起こし、見た目では紫斑(アザ)となって現れるのです。

 

この病気の原因は?

この病気は自己免疫疾患の一つとされており、原因の一つとしてヘリコバクター・ピロリ菌が血小板の表面にあるタンパク質を標的にする抗体を作り、この抗体に結びついた血小板が脾臓で破壊されてしまうため、どんどん血小板が減少していきます。

 

病気が起こりやすい年代・性別は?

性別で患者数を見ると、この病気はおおよそ1対3の割合で女性のほうがかかりやすいとされ、20-50代の患者が中心です。

 

子供も、おたふくかぜ、風邪、はしかなどの後に、急性型血小板減少性紫斑病にかかることがあり、重症化する場合がありますが、短期間で治ることが多いとされています。

 

この病気の治療法は?

治療法として、ヘリコバクター・ピロリ菌が原因の場合はこの菌の除菌治療が第一選択治療となります。この菌が原因でない場合、または除菌治療が有効でない場合は、ステロイドの投与が考えられます。

 

それでも難しい場合は、血小板を破壊してしまう脾臓そのものを摘出することがあります。

 

重症化すると、脳内出血のように命にかかわる病気、重い後遺症が残る病気に至ることもありますので、注意が必要です。

 

鼻血が出やすい!?検査でわかる血小板減少…背後に隠れる病気とは

血小板が人より少ないと、血がなかなか固まらないので出血しやすいです。

小さな刺激でも出血するようになったり、出血してからなかなか止まらないなどの問題もあります。

 

ドラマなどで白血病の予感を感じさせるときに鼻血が出るといった表現がありますが、あれは白血病によって血小板が少なくなるからです。

 

血小板減少と危険値

血小板の基準値は最低ラインが14-15万個/μlとなっており、これを下回ると何らかの病気と考えられます。

 

血小板の多さは血の固まりやすさに比例しているので、血小板が少なければ少ないほどあちこちから血が出やすいものだと考えてください。

 

特に目に見える危険値としては5万個/μl以下の場合で、このラインを下回っていると鼻血や歯茎からの出血があります。

 

自分で自分を攻撃するITP

自分の体を自分の免疫で攻撃する病気と言えばアレルギーなどがありますが、自分の体で自分の血小板を攻撃する病気がITP(特発性血小板減少性紫斑病)です。

 

血小板数が非常に少なくなり、内出血によってあざが出来る、血尿や血便などがでるのが主な症状です。

 

ITPは後天的なもので、先天的に血小板が減る・あざが出来る病気にはベルナール・スーリエ症候群があります。

 

化学療法後の血小板減少

ガンの治療で用いられる化学療法は血液や体のさまざまな部分に影響をもたらしますが、そのひとつが血小板の減少です。

化学療法をしているときやその直後にはケガなどに十分注意する必要があります。

 

血小板減少によって具体的に大きな問題が起きるのは5万個/μl以下と言われています。

鼻血が出やすいなどの問題があり、これが2万個/μl以下になると脳出血などの可能性も高まり非常に危険です。

 

健康診断での検査値の意味とは?~血小板数の基準値・異常値とは?血小板の機能を知ろう

血小板は出血部位に集合してすみやかに血を止めるために働きますが、多すぎると血栓を引き起こしてしまいます。

 

基準値

15~40万/μL

 

異常値の場合に予想される疾患

高値:慢性骨髄性白血病、悪性腫瘍(肺がん、胃がん)、鉄欠乏生貧血、出血

低値:血栓性血小板減少性紫斑病、播種性血管内凝固症候群、再生不良性貧血、薬物による骨髄抑制、突発性血小板減少性紫斑病

検査前や検査時に抗凝固剤としてヘパリンを使用している場合は血小板凝集が起こりやすく、見かけの血小板数が減少しますので注意が必要です。

 

血小板減少の種類

血小板の減少には突発性血小板減少性紫斑病に代表される「破壊の亢進」や放射線治療や薬物治療による「産生の低下」、播種性血管内凝固症候群に代表される「大量消費」があります。

 

止血機能の確認

血小板の数が正常でも止血に時間がかかってしまう場合があり、そのときは血小板の機能異常が疑われます。

血小板の機能を調べる検査は比較的簡単に行うことができます。

 

耳たぶなどに針などで傷をつけて出血してくる血液を30秒ごとにろ紙に吸い込ませ、出血が自然に止まるまでの時間を測定します。

 

血小板が正常の機能を持っていれば1~3分程度で止血しますが、血小板の機能異常の場合は明らかにこの時間が延長します。

 

非ステロイド系抗炎症剤が血小板に影響をあたえる?

血小板がないと、出血が止まらず出血多量で死んでしまいます。そのため、血小板が少なくなると止血機能も低下し、命の危険もあります。血小板が基準値よりも低くなる原因には、様々なものがありますが、一部の薬を利用することで血小板を抑制する効果があるので注意が必要です。ここでは、そのような血小板に影響を与える薬について見ていきたいと思います。

 

非ステロイド系抗炎症剤とは

非ステロイド系抗炎症剤とは、ステロイドではない抗炎症剤全てを含む総称で、炎症、発熱、疼痛などの治療に用いられる非常に幅広く用いられている薬剤です。NSAIDsとも呼ばれます。以下のような成分・薬の名前を聞いたことがある人も多いでしょう。これらは全て非ステロイド系抗炎症剤です。

 

・アスピリン

・ボルタレン

・インドメタシン

・イブプロフェン

・ピロキシカム

・ナプロキセン

・バファリン

 

非ステロイド系抗炎症剤のもつ血小板への作用

非ステロイド系抗炎症剤は、どのように血小板に作用するのでしょうか。非ステロイド系抗炎症剤は、一時的に血小板機能を阻害するという役割があるため、出血を止まりにくくしてしまうという効果があります。特にサリチル酸系の薬(たとえばアスピリンなど)は不可逆的な血小板抑制作用があるとされています。

 

日常生活でも手にすることのある非ステロイド系抗炎症剤は、炎症や痛みを抑えるという意味では非常に優れた効果を発揮します。一方で、血小板機能の作用を抑制することから血小板が少ない人は、服用する際には十分注意が必要です。お医者さんにきちんとそのことを伝え、自分あったお薬を処方してもらいましょう。

 

普通よりも負担が軽い!血小板成分献血とその基準

献血をすると体力の回復が心配、という方におすすめなのが成分献血です。成分献血であれば必要な成分以外は体に戻されるのが特徴です。

 

成分献血の持つメリット

成分献血には血漿成分献血と血小板成分献血の2種類がありますが、どちらにしても赤血球などは戻すことがメリットを生んでいます。

 

赤血球は体の中から抜いてしまうと回復に時間がかかるデメリットがあるのですが、成分献血であれば赤血球は抜かないので、献血後の体調が悪くなりにくいなどのメリットが得られるのです。

 

2010年に日本赤十字社が発表した献血構成比では成分献血は全体の29.9%で、400ml献血に比べると少なめです。

体力的な負担を軽くしたい方は是非成分献血の方を受けてみてください。

 

血小板成分献血のやり方・基準

血小板の成分献血は400ml以下、男女ともに18歳から受けることが可能です。上限年齢は男性で69歳まで、女性で54歳までです。

 

体重は男性45kg以上、女性40㎏以上、最高血圧が90㎜Hg以上であることや血色素量12g/dL以上などの条件もあります。

また、もっとも大切な血小板の数は15-60万個/μLでなければいけないという決まりもあります。

 

一度血小板成分献血を受けると2週間は血小板成分献血を受けられないので注意してください。

血小板成分献血と血漿成分献血の2種類の献血は、普通の献血とは違って赤血球などを体内に戻すことから体への負担が少ないメリットがあります。

 

血小板成分献血を受けた時にはHLA検査及び登録に同意することもあるかと思いますが、これはHLA適合血小板がある場合に再度献血に協力できるようにするためです。

 

HLA適合血小板で助かる命がありますので、HLA適合血小板献血の連絡があった際には応じることをおすすめします。

 

(Photo by: http://www.ashinari.com/2011/08/29-349510.php )

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-24掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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