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時間で変わる脳血管性認知症の症状の波!「まだらボケ」っていったい何?

 

脳血管性認知症の特徴は、日内変動で脳の覚醒の仕方が違い、その変動の差が「まだら認知症」と言われています。一日の中でどのような変化が見られるのでしょうか?

 

脳血管性認知症の感情の波

目が覚めて、まだ夢うつつの中でぼーっとしている時に「おはよう」と声をかけるが、返事はない。まだ、はっきり目覚めていないのだから仕方のないことですよね。

 

時間をおいてしっかり目が覚めると、自分の方から「おはよう。今日もいい天気だね。」など、顔つきもさっきとは違いすっきりしたような顔つきになっていて、この時は笑顔も見られて穏やかな表情で、着替えを済ませてご飯を食べます。

 

このまま、何事もなく過ごせれば、いつも平穏な一日を送ることができるのですが、何かの拍子に感情が揺れ動く時があります。普通の会話をしているのに、急に泣き出したり、普通の声掛けがなぜか逆鱗に触れることもあります。感情が思うようにコントロールできなくなってしまうのが、この認知症の特徴でもあります。また、脳血管性認知症では早いうちからの排尿障害がおこるため、失禁することもあります。なので、介助者が、感情の揺れのある時に「濡れてるから着替えましょうか。」というだけで、「濡れてない。あっちへ行け!」と怒り出してしまう事もあります。時間を置くと、普通に「じゃあ着替えようか。いつもごめんね」など優しい言葉を返すこともあります。この、感情の波を介護者の方がうまくコントロールしていければ介護が楽になると思います。

 

この感情の波を知ることで、介護の仕方を見直すきっかけになれば、介護をする側もされる側も、気持ちよく過ごす事ができるのではないでしょうか。

 

 

介護者も混乱!?脳血管性認知症の症状、「まだらボケ」っていったい何?

脳血管性認知症ならではの特徴のひとつが「まだらボケ」と呼ばれる症状で、正確には認知機能の低下がモザイク状と言われます。

 

簡単に言えば、ある日は完全に認知機能が失われたような状態なのに、別の日には認知機能がかなりしっかりしているといった雰囲気です。

 

●介護者を混乱させる「まだらボケ」

脳血管性認知症のまだらな認知機能の低下は、介護者(特に介護のプロではない家族)を混乱させます。

 

ある部分では普通の老人のような受け答えが出来るのに対して、家族の言ったさりげない一言で泣きだしたりします。

 

また、脳血管性認知症でもお金を取られたなどの物盗られ妄想はあるので、一見普通に見えるだけに、いつ認知症の症状が来るかわからないといった混乱が、家族にはあるようです。

 

●常識的な範囲を超えていないかチェックを

脳血管性認知症でのまだらボケの反応に困る、という場合は認知症患者の言動が常識的な範囲かどうかを、一言ずつ考えてみるのが適切です。

 

例えばお金を盗っていないのであれば、盗ったと主張し続ける方が常識的にはおかしいので、それは認知機能が問題を引き起こしているから出た症状と言えます。

 

デリケートな問題の場合は常識の範囲のぶれも大きいので、家族の複数人で話し合ってみる必要もあります。

 

●プロの力も借りた方がよい

脳血管性認知症のまだらボケは想像以上に家族を疲れさせます。

 

認知症とわかっていても、日々何らかの妄想につき合わされたり、それを聞き流すことで、泣かれたり怒られたりといった毎日になることもあるからです。

 

家族まで疲弊してしまっては意味がないので、適度にプロの力も借りた方がよいでしょう。そうすることで、お互いが良い形で介護を受ける・介護できる状態になります。

 

まだらボケとは、ある点ではしっかりしているのにある点では完全に認知機能が失われている状態です。脳血管性認知症の場合は、脳血管のどの部分に問題が起きたかでも症状の出方が異なります。

 

まだらボケがひどい場合にはプロの力も借りながら、介護する方が疲弊しないよう注意が必要です。

 

 

脳血管性認知症の予防は生活習慣の見直しから!    

脳血管性認知症はその名の通り、脳の血管が詰まったり破れたりして、その周りの脳神経細胞が死んでしまう病気です。

 

残念ながら脳血管性認知症は、現在の医療では進行を抑えることはできても、治すことができない病気でもあります。

 

現在日本で使用されている認知症の薬としては、塩酸ドネペジル(アリセプト)がありますが、これはアルツハイマー型認知症用の薬で、脳血管性認知症には効果が期待できません。

 

脳血管障害の前駆症状として、指先が何となくしびれる、以前のようにうまく呂律が回らず滑舌が悪くなった、また物覚えが悪くなり、特に最近の出来事を忘れやすいなどがあります。

 

そういう場合は最寄りの専門医を受診し、一度脳の血流状態やCTなどによる画像診断をしてもらうことをお勧めします。

 

その上で、脳血管の血液循環が悪いとなれば、あとは抗血小板療法などを行い、脳血流の改善と狭窄や梗塞が起きないようにすることが必要です。

 

また、脳血管性認知症になるかならないか、早くなるか遅くなるかは、生活習慣に大きく影響されると言われています。

 

脳血管性認知症の危険因子は動脈硬化です。動脈硬化には日頃の生活習慣が大きく影響しています。

 

メタボリックシンドロームなどが原因となる動脈硬化は、脳血管障害のみならず、心臓などの全ての血管性障害の発生につながります。

 

ここ最近明らかになってきたことに、認知症の場合は血管性認知症だけでなく、アルツハイマー型認知症も動脈硬化が危険因子であることが分かってきました。動脈硬化因子をできるだけ排除し、生活習慣病に気をつけることが、認知症の予防にも繋がります。

 

1. 食生活での注意

 *塩分は最小限にする

 *野菜中心の食事にする

 *蛋白質は大豆や魚をメインに摂取する…など

 

2. 適度な有酸素運動

 

3. 禁煙

 

4. アルコールはほどほどにする

 

5. 頭を使う日常生活を心がける

 

以上のような生活習慣をこころがけ、認知症によってQOL(生活の質)が低下することのないように気を付けていきましょう。

 

 

脳血管性認知症の診断までに行われる検査は?CT・MRI、血液検査、知能評価テスト

脳血管性認知症の診断のためには認知症であること、脳血管障害を起こしているもしくは起こしたこと、相互の関係性が3カ月以内にみられることの3つが必要です。

 

脳血管性認知症の診断までに行われる検査を具体的に見ていきます。

 

●脳血管障害の確認のためのCT・MRI

CTやMRIは脳の内部を輪切りにしたりといった形で撮影する検査方法です。

 

脳血管障害以外にも脳の異常を発見するには非常に優れた検査方法で、これで脳血管障害を見つけられます。

 

脳血管障害の大発作があれば、病院で緊急治療を受けた後に脳の様子を見るためにこれらの検査が行われます。

 

●血液検査

脳血管障害を引き起こした原因となる動脈硬化や高血圧や糖尿病などその他の病気の診断にも役立つのが血液検査です。

 

動脈硬化の度合いが高く、高血圧などの原疾患が未治療であれば治療することで最終的に脳血管性認知症の進行を遅らせられますので、血液検査も行います。

 

●知能評価テストも必要

認知症でどのような部分が問題を抱えているかについてですが、運動機能は臨床判断でわかりやすいです。

 

一方で知能テストの方は体の様子を確認する臨床だけでは無理ですので、知能評価スケールを使ってテストします。

 

日本では長谷川式簡易知能評価スケールが使われるケースが多いようです。もしくは長谷川式簡易知能評価スケールとほかの知能テストの組み合わせの場合もあります。

 

具体的には年齢や今日の日付、ある言葉を覚えられるか、簡単な計算ができるかどうかなどを患者さんに答えてもらいます。

 

脳血管性認知症の検査では脳血管障害の検査であるMRIや血液検査と、認知症の検査である知能評価テストが行われるのが基本です。

 

その他にSPECTという脳血流シンチグラフィ検査を行うケースもあります。

(写真:http://www.ashinari.com/2014/03/24-387601.php?category=2

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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