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アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症、症状の違いは何?

 

我が国の認知症の1位はアルツハイマー型認知症で、次いで脳血管性認知症となっています。どのような違いがあるか分かりやすくまとめてみました。

 

脳血管性認知症の認知症状

置き忘れなどの物忘れなどの記憶障害より、日常の動作の実行機能障害や遂行機能障害が目立つのが特徴です。

記憶障害はあまり目立たないですが、物の使い方が分からなかったり、服を着る行為はできても、逆さまに着たりします。また、感情の起伏が激しくなって、怒りっぽくなったと思ったら、急に泣き出したりと感情失禁が見られるようになります。ひどい時は、暴言・暴力が出ることもあります。

脳血管障害では、日によって、または時間によっても脳の覚醒の仕方が違っており、しっかりしている時は感情も落ち着いていて、自分というものをしっかり主張できます。なので、自分の意思を押し通そうとするところも見られます。また、「仲間に入る」などを嫌う傾向があり、みんなで仲良く過ごすよりも、一人で過ごす事を好む人が多いのも特徴です。

 

アルツハイマー型認知症の認知症状

このアルツハイマー型認知症は、物忘れの記憶障害が主な症状です。物忘れというより「自分自身のことを忘れてしまう」というような症状で、出来事を脳にとどめておくことができないので、出来事すべてが記憶に残らないのが特徴です。

自分から、「したい」「してほしい」などの自己主張はあまりなく、自分の世界を生きているような印象を受けます。また、一人になると落ち着かなくなる傾向があるので、なるべく人との交流を楽しむようなところで、過ごすのが良いのではないでしょうか。

 

このように、認知症の症状には違いがあります。その人に合った、症状に合った対応を心がけることが大切です。

 

アルツハイマーで記憶は消えても気持ちは残る~感情残像って?

アルツハイマー型の認知症になると、人格が変わってしまったと感じる場合がよくあります。

大切な配偶者や親が別人のようになってしまったり、自分のことさえ忘れてしまうのを間近で見る家族の辛さは、とても大きなものです。

本当に全てを忘れてしまい、何も感じていないのでしょうか?

 

全てを忘れたわけではない

アルツハイマーでは、直近の記憶は残りませんが、昔の記憶は消えていません。

ついさっきの話を忘れているのに、子どもの頃の思い出を細かいところまで覚えているというのが、典型的なケースです。

自分に息子がいることは解っていても、目の前にいる人が息子だと結びつかないのは、このような理由です。

言葉に出なくても、かつて楽しく過ごしたこと、大切な人との思い出は残っています。

 

記憶は消えるが、感情は残る

今まで何をしていたかを覚えていることはできませんが、その時に感じた「嬉しい」「悲しい」「楽しい」「ホッとした」「嫌だな」といった、感情は残ります。「感情残像」と呼ばれるものです。

ですから、アルツハイマーの人と楽しく幸せな時間を過ごせば、「何をしたかハッキリ思い出せないけど、楽しかった」という感情の記憶が積み重ねられます。

 

アルツハイマーを発症しても、好きな人と嫌いな人は区別がつきます。その人といる時に感じた気持ちを覚えているからです。

 

「どうせすぐに忘れてしまう」「何か感じているのだろうか?」とは思わずに、良い時間を過ごしてください。

 

お嫁さんの立場から考える!義父・義母がアルツハイマーだったら

家族の中で「もしかしたら義父(義母)は、アルツハイマーかもしれない」と、お嫁さんが最初に気づくことはよくあります。

しかし、お嫁さんという立場ならではの悩みも多く聞かれます。

 

他の家族が認めようとしない

自分の親、配偶者がアルツハイマーだとは考えたくないというのが本心でしょう。

そこで、「俺の親がアルツハイマーだっていうのか」などとお嫁さんが責められることもあります。

いつも接しているのがお嫁さんなら、細かな異変にも気づきますし、身近にいる人の前では症状が出やすいという傾向もあります。

実の親子ではないので、冷静に見られるというのもポイントです。

 

アルツハイマーなのに普段留守がちな息子、久しぶりに遊びに来た親戚、他人の前では、驚くほどしっかりした受け答えになるのも珍しくありません。

お嫁さんの立場なら、まずは身内でも話を聞いてくれそうな人に相談する、気になる症状を記録してみせるといった方法も考えてみてください。

子どもや配偶者の立場なら、お嫁さんの話を聞いてみてください。

本当にアルツハイマーの場合は、初期対応が肝心です。大切なきっかけを逃しかねません。

 

負担がお嫁さんに偏る

家事・雑事を担うお嫁さんが、介護も一手に引き受けることは今でも多いようです。

それが当然ではなく、他の家族も分担したいものです。

介護ができないなら家事を分担する、たまには1人で息抜きする時間を作るといった心遣いも必要です。

 

愚痴を否定せず、受け止めるだけでも気持ちが楽になります。

何もできないなら、口も出さない、文句は言わないというのは鉄則です。

 

ショートステイなどの介護サービスは、お嫁さんから利用を言い出しにくいかもしれません。

疲れがたまる前に、周りから利用を提案してはどうでしょうか。

 

お嫁さんに限らず、家族内で負担が偏らないように心がけてください。

家族でアルツハイマーについて知るところから始めましょう。

 

認知症の人につい苛立ってしまう時の処方箋

認知症の人を介護している時、「認知症なのだから、仕方がない」と頭では分かっていても、理不尽な行為にガッカリしてしまう、苛立って言い合いになってしまうことがあります。

 

「なぜ、そんなことをするのか」「どうして、そんなことを言うのか」が少しでも解れば、気持ちが落ち着くかもしれません。

 

身近な人ほど、症状が強く出る

認知症の症状は、いつも世話をしている身近な人に対して最も強く出る傾向にあります。病院で医師の前に座ると、急にしっかり受け答えができる、来客にはきちんと応対できるといったケースもあります。傍で見ている家族は、信じられない思いでしょう。

 

認知症の人も、なじみのない相手には緊張して接するのです。「きちんとしなくては」と、取り繕う心理もあるようです。身近な人には気を許し、安心しているという証ともいえます。

 

昔に戻る

認知症の記憶障害では、大昔の出来事を詳細に覚えているのに、5分前の事は忘れているという特徴があります。これを、記憶の逆行性喪失といいます。記憶だけではなく、本人も昔に戻っているつもりの場合も多々あります。

 

話が食い違う、理不尽なことを言い張る時には、「同じ時間を過ごしていながら、違う時代に生きているつもり」なのかもしれません。

 

反応の強さは比例する

認知症の人が強い物言いや態度をとったり、頑なになった時には、その直前に自分がどんな態度で接したかを思い出してください。

 

認知症の人に強い対応をすると、同じだけ強い反応が返ってきます。記憶力や言語能力に不安がある認知症の人は、相手の対応から次に自分が取るべき対応を決めるしかありません。

 

引っ込みがつかないかもしれませんが、ふっと態度を和らげてみると、あっけなく場が収まることもあります。

 

なかなかキレイに場が収めるのは難しいですが、自分の気持ちの落としどころを見つけるためにも、以上の点を頭においてみてください。

 

(写真:http://www.ashinari.com/2013/07/01-379541.php?category=34

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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