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ガン・悪性腫瘍

退院した後、職場復帰までにはどれくらいの時間がかかるの?医療ソーシャルワーカーって?

ガンの治療の基本は抗がん剤による治療、放射線治療、手術です。中でも手術の場合は入院がほとんど必須といっても過言ではありません。

 

入院生活が終わった後、どれくらいの期間で職場復帰するのかを見ていきます。

 

●退院後、まずは自宅療養が大事

退院して次の日から働き始める人は滅多にいません。退院してからしばらくは自宅療養で体を休めてから徐々に社会生活に復帰していくことになります。自宅療養のときの過ごし方は人それぞれですが、寝てばかりいると職場に戻るときに生活リズムを整えるのが大変ですので、徐々に規則的な生活に戻さなければなりません。

 

体調を見ながら少しずつ外に出てみたり、会社に行くときと同じように通勤電車に乗ってみるという方もいます。

 

●自宅療養期間は数週間から数か月程度

気になる自宅療養の期間ですが、内視鏡による手術の場合は自宅療養期間が短めとなっています。早ければ3週間くらいで職場復帰スタートとなる方もいます。

 

一方で開胸手術や開腹手術など、内視鏡を使わない形での手術だと数か月の自宅療養期間が必要とされることもあります。また、入院も1回とは限らないので自宅療養期間の合間合間に入院が入ったり病状によっては再入院で様子を見る場合も少なからず存在します。

 

いずれにしても個別ケースで大分違うものの、一般的には数週間から数か月くらいが目安と考えてください。

 

ガンの手術をした後は、退院してすぐに職場復帰するのではなくまず自宅療養をするのが一般的です。期間は数週間から数か月とマチマチで、初期のガンであれば内視鏡手術になるケースが多いことから自宅療養期間も短いです。

 

自宅療養に入る際、自宅療養から職場復帰に向けて動くときには医師や産業医、会社の上司などとよく話し合って無理のない形からスタートしてください。 

 

癌が治った!職場復帰などは短時間から徐々に始めましょう

がんの治療の回復期になると、退院して通院治療を行う場合もあります。

自宅でゆっくりしながら週に何回か病院に通うというのが、この時期の治療です。

体力は徐々に回復してきており、経過観察によってよくなっていることがわかれば、職場復帰の可能性について本人も周囲も考え始める時期です。

 

●職場復帰は短時間から

国立がん研究センターは、職場復帰は短時間から行うのが望ましいとしています。

というのも、がん治療の期間は1週間や2週間といった短い時間ではありません。

長期間にわたって休んでいた体にとって、急に1日8時間を週5日働くというのは無理な話です。

リハビリのように、徐々に時間と日数を増やして社会復帰を行っていくのがよいでしょう。

 

●産業医の存在

社会復帰をするときに手助けをしてくれるのが産業医です。

病院ではなく企業で働いているのが産業医で、社員のメンタルケアや職場復帰の手助けも行っています。

がん治療が終了したとき、もしくは働けると判断された時にはまず産業医を訪ねましょう。

そして職場復帰のためのプログラムを立てることが必要です。

 

●職場復帰プログラムとは

職場復帰プログラムとは、職場にどのように復帰していくかを細かく考えるものです。

就業時間はどれくらいの期間で延ばしていくのか、残業はどうするか、など会社によって職場復帰プログラムは異なります。

交代制の会社もありますが、その場合は働く時間と働かない時間を決めたりもします。

 

ガン治療と仕事は両立できる!押さえたい3つのポイント

ガンになると仕事を辞めることになると考えている人もいますし、実際のところガン患者さんで仕事を辞めざるを得なかった方は30%以上と言われています。

中には解雇という例もありますが、その大半が依願退職です。

ガンになると完全に療養生活に入るイメージもありますが、実はガン治療と仕事は両立できます。この2つを両立させるために大切な3つのポイントを見てみましょう。

 

●できること、できないことを分ける

今までずっと健康な状態で働いていると自分のできること、できないことを分けられない方もいます。

健康な時は多少無理を通しても仕事を優先させられますし、そうしてきた方もいるでしょう。

ですが、ガンになると体のことを考えながら仕事もする、というバランス維持が重要です。

そこで、自分の治療体制や体力、副作用の状態からどれくらい働けるのか、どんなことが難しくてどんなことが簡単なのかを分けていきましょう。

最初のうちは慣れない体験に戸惑うかもしれませんが、自分の出来ることとできないことを分けて、周囲に理解してもらうことが大切です。

 

●支援センターへの相談

自分ひとりでガンと仕事の問題に向き合うのはなかなか大変です。

そこで、ガン患者の就労を支援してくれるセンターや就労支援を積極的に行っている病院への相談をおすすめします。

ガン患者を総合的に支えるシステムが推進されてきていますので、プロへの相談は非常に有効です。

 

●休職と傷病手当等の制度を調べておく

ガンの状態が悪くなるリスクはもちろんありますので、休職や傷病手当などの手続きは調べておいた方がよいです。

いざというときにもサッと手続きできるので、仕事を続けようと思っていても一応必要書類や手続きについては知っておきましょう。

 

ガン治療と仕事を両立させるためには自分の出来ること・出来ないことを理解すること、支援センターへの相談などが重要です。

国の取り組みでも働き盛りのガン患者への就労支援が2012年から重点的に行われているので、ガン治療中だからといって仕事をあきらめる必要はありません。

 

ガン患者の社会生活を支える!医療ソーシャルワーカーって?

ガンを告げられた時からさまざまな精神的不安と闘うガン患者、家族は少なくありません。

これから自分の命がどうなってしまうのかといった根本的な部分はもちろん、ガンによって生活が変わることに不安を覚える方も多いです。

特に、働き盛りのガン患者の場合はその3割が依願退職しているという統計もありますので、仕事についての不安がある方もいるでしょう。

そんなガン患者と家族の社会生活を支えてくれる医療ソーシャルワーカーについてみていきます。

 

●社会生活問題のプロ・ソーシャルワーカー

医療ソーシャルワーカーも含まれるソーシャルワーカーという職業は社会生活に困っている人を救うためのプロです。

実際的な解決案を出したり、不安を受け止めたりといったようにかなり幅広い形で相談者の生活を支えています。

その中で、医療ソーシャルワーカーは病気の方、その家族、遺族などに対して専門的知識からアドバイスをする存在です。

日本にはおよそ1万人の医療ソーシャルワーカーがおり、病院や地域の支援センターで働いています。

 

●電話や面談で相談できる!

ガンによって仕事を失うかもしれない、一度休職したが復帰したい、退職したので新しい職場を探しているなど、ガンと関連する仕事の相談は医療ソーシャルワーカーの専門分野です。

病院やセンターによって違いますが電話相談、実際の面談などから選べる場合が多いので申し込んでみてください。

もちろん家族の方のケアもしていますので、家族がガンになったことをどう受け止めていいかわからない、ガン患者との関係がうまくいっていないといったようなケースの相談もOKです。

 

ガン患者もしくは家族が社会生活に対して不安があるとき、ガンとの付き合い方について不安があるときには医療ソーシャルワーカーへの相談をおすすめします。

特に社会生活への復帰や社会とのかかわりについては医療ソーシャルワーカーの専門分野です。

 

(Photo by: [http://www.ashinari.com/])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-14掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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