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生活習慣病

拒絶反応と感染症…バランスの難しい免疫抑制剤

 

アレルギーを持っている人の中には、花粉やハウスダストなどに過剰に反応してつらい方もいるでしょう。このアレルギーは本来自分の体を守ろうとしてくれる免疫作用が、過剰に働いてしまっているために起こります。この免疫作用が、同じように人を困らせることがあるのが、臓器移植の後の拒絶反応です。

 

慢性腎臓病による臓器移植

慢性腎臓病の最終的な治療法は透析か腎臓移植です。日本ではまだまだ透析を選択する人が多く、腎臓移植をする人の数は少ないのですが、根本的に腎臓を治そうと思ったら腎臓移植が唯一の方法になります。しかし健康な腎臓を手に入れたからと言って、それですべてがおしまいというわけではありません。そこからは体の拒絶反応と戦わなければいけないのです。

 

拒絶反応に対して用いる免疫抑制剤

拒絶反応とは体の免疫機能が、移植された腎臓を「異物」と判断し、除去しようとする反応です。これが起こってしまうと、せっかく移植した腎臓も体の中で働けません。その拒絶反応を起こさせないようにするのが「免疫抑制剤」です。これによって免疫を低下させることで、腎臓を異物と判断させないようにします。

 

免疫抑制剤はバランスが大事

免疫抑制剤は拒絶反応を重視しすぎて使いすぎると、患者さんの免疫が落ちすぎてしまいます。するとウイルスなどによる感染症に極端に弱い状態になってしまい、重大な感染症を起こすことがあるのです。

逆に感染症を恐れすぎて使う量を少なくし過ぎると、今度は拒絶反応が起きてしまいます

拒絶反応も、感染症も命を危険にさらす重大な事項です。そのため免疫抑制剤は拒絶反応も感染症も生じない量を服用するのが望ましいのです。

 

現実には難しい

両者を最大限立てられる処方が理想ではありますが、現実的に全ての場合でその経過をたどるわけではありません。実際移植後1週間から3ヶ月の間に起こる拒絶反応は、患者さんの3~6割に及とされていますし、感染症の頻度も決して低くはありません

 

免疫抑制剤のバランスを適切にとるには、医師に頼りっぱなしなのではなく、患者さんも積極的に医師とコミュニケーションをとることが必要です。

 

(Photo by: [//www.ashinari.com/2013/09/29-382650.php?category=393])

著者: Roddyさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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