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生活習慣病

ひょっとして、腎臓病の前兆かも!?腎臓の機能から予防、治療 腎臓移植のメリット・デメリットまで

 

慢性腎臓病の根本的な治療法は、ひとつしかありません。その治療が腎臓移植です。生命維持のための機能を果たせなくなった腎臓に対して、健康な腎臓を移植することで、再び生命維持ができる体にするというのが、腎臓移植です。

 

腎臓移植と透析の2大治療

慢性腎臓病の最終的な治療の選択肢としては、腎臓移植か人工透析かのふたつです。人工透析の場合腎臓の機能を、機械に担ってもらいます。しかし、その機械を24時間体にくっつけているわけにはいきませんので、時間も、手間もかかりますし、生活の制限も厳しいです。しかし腎臓移植の場合、上記のように根本的な治療ですので、健康な臓器によってほぼ自由な生活を送れることになります。

 

腎臓移植のメリット

透析治療からの脱却

(通院が不要になる・生活の厳しい制限がなくなる)

社会復帰の制限が大きく緩和される

生命予後の延長

(透析を長く受けると生存率が下がっていく)

透析による合併症が進行しなくなる

(進行した合併症が元に戻るということではない)

妊娠出産の可能性

 

腎臓移植のデメリット

手術自体の危険性

(耐術性や手術自体による合併症)

免疫抑制剤の副作用

感染症の危険性

(免疫力を低くしているため感染症に弱くなる)

透析再導入の可能性

(自己管理ができないと腎機能が低下し透析にもどることがある)

 

透析か腎臓移植かで迷うときには、透析の時間的負担、そして精神的負担を大きなウエイトで考える人も多いようです。腎臓移植の場合手術のために1ヶ月ちょっと入院する必要がありますが、その後は少しの通院ですみます。これに対して透析を続けていくとなると、1週間のうち3回、1回あたり4~5時間ほどの、多くの時間をとられなければなりません。

 

精神的な負担というのは生活の質という点において、考えなければいけない問題です。いずれにせよ自分の生活と照らし合わせて、メリットとデメリットを吟味する必要があります。

 

あなたの尿たんぱく値はどのくらい?値が高いと腎臓病の可能性が!糖尿病の可能性もある!?

尿には本来たんぱく質はそれほど含まれません。

普通なら1日あたりの尿たんぱく量は0.1g以下とされています。

これが0.5g以下だと軽度の尿たんぱく、0.6-3.4gだと中程度の尿たんぱく、3.5g以上だと高度の尿たんぱくとなります。

健康診断の結果では+-で表記され、+だと問題ありということです。

 

●尿たんぱく値と腎臓病

尿たんぱく値が高いと腎臓病の可能性があります。

腎臓が正しく機能していないため本来は多く出るはずのない尿たんぱくが出たと考えられるからです。

 

腎臓病には慢性腎炎、急性腎炎、ネフローゼ症候群、急性腎不全、慢性腎不全などがあります。

 

●腎臓病の症状は?

腎臓病はあまり自覚症状が多くはありません。

尿の色やにおいに変化が出たり、むくみを感じたりといった程度です。

 

むくむような生活でないにも関わらずむくみがなかなか取れない、血尿が出たなどの症状があれば腎臓病を疑ってみてください。

 

●糖尿病の可能性も

尿たんぱくだけではなく尿糖にも異常が出ている場合は糖尿病によって腎臓の機能まで侵されている可能性があります。

 

糖尿病の代表的な合併症に糖尿病性腎症というものがありますが、これは糖尿病が原因となって腎臓が機能低下している状態です。

 

糖尿病性腎症で透析を受けなければならない方も多くいます。

 

ひょっとして、腎臓病の前兆かも!?悪化すると起きるこわ~い症状

慢性糖尿病が悪化すると、怖い症状がたくさん起こる可能性があります。

そうならないためにも、怖い症状を知っておきましょう。

 

はげしいむくみ

慢性腎臓病が進行すると、自分の腎臓では老廃物の排出ができなくなります。

尿もでなくなるので、体中に水分がたまり、むくみとしてあらわれてきます。

水分は、下の方に溜まるので、足がゾウのようにぱんぱんになり、歩けなくなってしまいます。

また、全身に水がたまり、とくに心臓内に水がたまると心臓が動けなくなり危険です。

 

水分が飲めない

水分だけでなく、ミネラルや代謝産物が毒になるような成分も、カラダに溜まっていってしまいます。

そのため、毎日の食事と水分量に、厳格な制限をしなくてはいけません。

 

徹底した食事療法

腎臓に障害があるとわかったら、まず食事療法が始まります。

徹底した水分調節で、薬を飲む際の水も何mlまで、と決められます。

スープ類は食べられなくなりますし、塩分だけでなく、カリウムなどのミネラルもできるだけ摂らないようにしなければなりません。

したがって、果物やお菓子などはほとんど食べられなくなってしまいます。

腎臓病の治療は、この食事制限に耐えていかねばならない、過酷なものなのです。

 

透析が必要になることも

初期にわかった腎臓病であれば、そこでしっかり治療を続ければ、進行をできるだけ抑えていくことができます。

しかし、悪化すると腎機能はもう回復できませんので、自分の腎臓ではまかなえない水分と不要物の代謝を、透析という方法で代替えする必要が出てきます。

透析は時間がかかり、数日置きに処置が必要で、通常の生活は送ることが困難になります。

 

慢性腎臓病の治療は、いかに透析にさせないかが重要です。

透析が必要なカラダにならないために、早期発見、早期治療を心がけましょう。

 

実は大事な臓器だった!?腎臓の機能を正しく知ろう!

腎臓って、なんのためにあるの?

慢性腎臓病を理解するには、まず腎臓のしくみを理解することが大切です。腎臓は人間の体でとても重要な役割があるのです。

 

腎臓のしくみ

腎臓は、糸球体といわれる網目構造の臓器で、濾過装置の役割を持っています。

血液がここを通る際に、不要なものやカラダに毒となる代謝産物、塩分などを排出し、キレイな血液になってまた体内を循環します。不要物は水分と一緒に尿として排出され、体内に残ることはありません。

 

腎臓病とは

この濾過装置は非常に繊細で、不要物を分ける機能とそれを血液から分離する微細なフィルターでできています。

このフィルターのメッシュがつぶれてしまうと、もう濾過ができなくなります。その結果、体内を汚れたものがずっと回り続ける状態、尿毒症になり、脳をはじめ、全身に悪影響を及ぼします。

 

透析とは人工の腎臓での処理

慢性腎臓病は、この濾過装置が壊れかけた状態を指します。腎臓の機能がほとんどなくなってしまうと、透析という方法で体外で血液から不要物を除去しなければならなくなります。

 

カラダのそとで濾過するため、処理量に制限があり、長時間かけてゆっくり透析して、体内から毒素を除去します。これは生きている間ずっと続けなくてはならず、日常生活の制限だけでなく、苦痛も伴います。

 

そうならないためにも、自分の腎臓を大切にしなくてはなりません。

 

腎臓病のリスク

腎臓に負担をかけるのは、つぎのようなものです。

・過剰な塩分

・脂肪

・アルコール

・喫煙

・薬物

 

こうしたリスク要因を生活の中から減らしていくことが、CKDにならないためのポイントです。心当たりのある方は、ちょっと腎臓への思いやりを持ってみませんか?

 

体調だけではわからない?慢性腎臓病のステージとリスクについて

腎臓病かどうかの診断は、体調だけではわかりません。

しかし、あっという間に進行してしまうこともあるので、注意が必要です。

ここでは、検査からステージの判定、既往歴などについて説明をしていきます。

 

まずは尿検査

腎臓病の診断は、まず尿検査からです。

蛋白尿というのをよく聞くと思いますが、腎臓のフィルターに穴があいていると、出るはずがないタンパク質が、尿に出てきます。

これが腎臓病のサインです。

 

腎臓の処理量GFR

また、糸球体濾過量GFRは、一定時間に腎臓が濾過処理できる量を指し、これが少なくなると、慢性腎臓病と診断されます。

 

慢性腎臓病のステージ

CKDは次の5つのステージに分類されます。

0:ハイリスク群…GFRが90以上、他のCKDリスクファクターを有する

1:腎障害はあるがGFRは正常

2:腎障害+GFR軽度低下(GFR=60~89)

3:腎障害+GFR中度低下(GFR=30~59)

4:腎障害+GFR高度低下(GFR=15~29)

5:腎不全・透析 (GFR 15以下)

 

異常がなくてもハイリスク群は要注意

ステージ0では、つぎのようなことが「ハイリスク」に挙げられます。

・家族歴

・過去の検診での尿異常、腎機能異常

・非ステロイド抗炎症薬などの常用

・急性腎不全の既往

・脂質代謝異常

・高尿酸血症

・糖尿病

・高血圧

・肥満やメタボリックシンドローム

・膠原病

・感染症

・尿路結石

 

これらハイリスク群は、CKDではなくても注意し、生活改善が必要です。

 

慢性腎臓病CKDに含まれる人は国内では8人に一人と言われています。

いつ自分がなってもおかしくないことを理解して、健康診断を欠かさず、リスクを減らす生活を心がけましょう。

 

慢性腎臓病(CKD)の人工透析副作用を予防する3つの方法

人工透析は腎臓の働きとまったくすべてが同じというわけではないので副作用が出るケースもあります。

ここではCKDの人工透析時に出やすい副作用と、それを予防するための方法を3つ見ていきます。

 

1.透析不均衡症候群には水・塩分制限が大事

透析不均衡症候群は人工透析を始めた時にはよく見られる副作用で、簡単に言えば脳がむくんでしまう症状です。

脳がむくむことで吐き気やおう吐、だるさ、低血圧などが起き、場合によっては意識障害にもつながります。

この透析不均衡症候群を予防するには水分と塩分摂取の制限を守ることが大切です。

塩分は1日6g未満、水分は15ml/1ドライウエイト(透析後の余分な水分のない状態での体重)以下とされています。

 

2.かゆみ予防

人工透析を受ける患者の皮膚は乾燥していることが多く、かゆみを伴います。

病院での治療として抗ヒスタミン剤、ステロイド外用薬などかゆみを抑えるものもありますが、自分でもかゆみを予防しましょう。

最も適切なのは保湿剤を使うことで、入浴の際にあまり熱いお湯に浸かると乾燥肌を悪化させるので38-39℃くらいを保つのもおすすめです。

 

3.感染症予防も忘れずに

人工透析器は人体ではありませんし、外部にあるものということで頻回接触が原因での感染症を引き起こすこともあります。

免疫力が弱りやすくなっているので、感染症予防も人工透析患者には必須と言えるでしょう。

外に出るときはマスクをし、帰ってきたらうがい・手洗いといった基本的な感染症予防は行っておいてください。

 

CKDで人工透析をする際には透析不均衡症候群、かゆみ、感染症などの副作用が出ることもあります。

そのほか血圧変動、出血などがみられることもあるので、透析中に異常を感じたら看護師に伝えてください。

(Photo by: [http://www.ashinari.com/2009/05/10-019849.php?category=268])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-13掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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