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「更年期高血圧」に大事にしまっていた母子手帳が役立つ!?更年期高血圧症の予防方法5つ

過去の妊娠期の『高血圧症』の有無が、更年期の『腎障害』に繋がるといわれています。近年、50歳前後の更年期の女性に注意喚起が行われているのが、高血圧症が疑われた際は『妊娠高血圧症(妊娠中毒症)』の既往歴が過去にあるかどうかの確認です。

 

更年期と妊娠高血圧症

更年期では、女性ホルモンの急激な分泌減少によって血圧(他コレステロール値、血糖値)が上昇しますが、この発症の原因として、妊娠期の10%の女性が発症するという『妊娠高血圧症』の経験が深く関連していると言われています。

 

また、高血圧症の治療が遅れることで、その後腎障害への移行の可能性(初期は無症状)も示唆されています。

更年期に高血圧が疑われた際は母子手帳に『妊娠高血圧』の兆候がないか確認の上、受診することが勧められています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

妊娠高血圧症候群とは?

妊娠高血圧症候群(旧名称:妊娠中毒症)とは、妊娠女性の7~10%に見られるとされる疾患で、【高血圧、蛋白尿、浮腫】が主な症状です。

妊娠高血圧症候群の定義は、妊娠20週以降、分娩後12週までに高血圧がみられる場合、または高血圧に蛋白尿を伴う場合のいずれかで、なおかつこれらの症候が偶発合併症によらないものを言います。(妊娠中毒症とは異なり、蛋白尿や浮腫のみでは、妊娠高血圧症候群と診断できない)。

◆妊娠中の高血圧

最高血圧:140mmHg以上、最低血圧:90mmHg以上

 

◆妊娠中の尿蛋白異常値

30mg/dl以上(+):陽性

 

妊娠高血圧症の予後調査(更年期)について

埼玉医科大学腎臓内科において行われた、1995年から2004年までの675例の腎生検のうち、母子手帳により妊娠中毒症(妊娠高血圧症)と記載のあった中高年女性の予後については以下の報告があります。

◆妊娠高血圧症の予後についての調査

【調査内容】腎生検を行った40~55歳女性72名中、母子手帳に妊娠中毒症の記載があった人数33名の腎病理検査を行った。

【結果】33名中、 IgA腎症13名、巣状糸球体硬化症10名、腎硬化症10名。

⇒妊娠高血圧症の既往歴がある女性は、更年期にIgA腎症など腎障害発症の可能性があると見られる。

 

IgA腎症とは?

IgA腎症は、主に免疫グロブリンの一種であるIgAが免疫複合体を形成して、腎糸球体メサンギウム(糸球体内の毛細血管と毛細血管の間のスペース)領域に沈着し、炎症を生じる疾患です。

 

肉眼的血尿(コーラ色の血尿)が見られます。初期段階は無症状であるため、定期健診などの検尿で顕微鏡的血尿を指摘されて偶然に発見されることが多いようです。

 

高血圧は腎症状を悪化させるため、早期治療が必要とされています。

⇒IgA腎症では、高血圧は症状を悪化させる要因になりますが、糸球体腎炎などでは高血圧は発症原因になります。

 

更年期高血圧症の予防方法

以下の5点が推奨されています。

 

◆バランスの良い食事の摂取

「塩分を控える」だけではなく、降圧作用のあるミネラル摂取なども含めたバランスの良い食事をとりましょう。

 

◆適度な運動

無理な運動は禁物ですが、適度な運動は血圧を下げる効果があります。負担の少ない運動から取り組むことが必要です。

 

◆タバコ、お酒を控える

タバコやアルコールは血圧を上げる原因になるので控えることが必要です。

 

◆肥満に注意する

肥満による高血圧のほか、高脂血症による動脈硬化の危険性もあります。

 

◆急激な温度変化に注意する

急激な温度変化があると血圧は一気に上がる傾向があるので、特に高齢者は注意が必要です。

 

◆ストレスをためない

ストレスによっても血圧が上がるので、ストレスをうまく解消することが必要です。

 

上記の調査においては33名の予後についての報告が見られましたが、妊娠高血圧症と更年期高血圧症に関するデータは不足しており、腎症発症などとの関連性もはっきりしていないのが現状のようです。

 

その理由として、

1)妊娠中毒症が妊娠の終結とともに消失すること、

2)一般に妊娠中毒症を長年にわたって経過観察されることがないこと、

3)妊娠中毒症の既往に関しては多くの女性がほとんど意識をしなくなること、

などがあげられています。

 

いずれにしても妊娠高血圧腎症の既往歴がある場合は、注意深く腎症の予後について注意観察していく必要がありそうです。

 

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●更年期には不正出血が多いって本当?なぜ?どう対処すればいい?

 

(photoby://pixabay.com/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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