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空腹時血糖って食後何時間の血液を採るの?検査の前に気をつけること~低血糖症について~

血糖値には食後2時間血糖と空腹時血糖がありますが、食後2時間血糖はすぐに食事を始めてからの時間がわかります。一方空腹時血糖の『空腹』は、個人によって違うのではないかと考えることも出来ますね。

 

空腹時血糖とはいったい食後何時間の血液を採取するものなのか、そしてその理由は何なのかを見ていきます。

 

●血糖値は食後3時間程度で下がる

血糖値は食事をすると一気に上がって、食後2時間がピークとなります。これが食後2時間血糖値を検査などで測る意味と言っても過言ではありません。

 

一方で、その後血糖値がどれくらいで空腹時と同じになるのかというと、食後3時間くらいが目安となります。

 

●健康診断では12時間の絶食が普通

健康診断で空腹時血糖を測ります、という時には食事を12時間程度絶食するのが普通です。

というのも血液中に含まれている健康と関わりのある成分は血糖値だけではなく、例えば空腹時の数値が重要なものであれば中性脂肪値もあります。中性脂肪値は食後10時間以上経たないと元に戻らないので、総合的に判断すると12時間の絶食は適切となります。

 

空腹時血糖のみを測りたいのであれば4-5時間の絶食でOKですが、糖負荷試験・高脂血症などの検査があるのでこのような時間設定です。特に健康診断で測るのは、前日から12時間程度絶食した後の『早朝空腹時血糖』となっています。

 

血糖値は食後3時間くらい経つと空腹時と同じように戻りますが、総合的に血液から体の健康を知るためにはそのほかの検査対象もあるので、空腹時血糖も含めて血液検査の空腹時には『早朝空腹時』が適用されています。

 

早朝空腹時とは絶食10-14時間で迎えた朝のことで、朝10時に健診があるなら夜8-9時にはすべての食事を終えてください。

 

空腹時血糖値を下げるためには、前日の食事から!

血液中のブドウ糖の濃度を示す血糖値ですが、健康診断で測定されるものには、10から14時間の絶食後に採血して測定する「空腹時血糖値」があります。数値が高ければ他の検査も行い、治療の必要があるかどうか診断されます。血糖値が高い場合、血糖値を下げるために治療をしたり食事などに気をつける必要があります。空腹時血糖値を下げるためには、前日の食事で糖分をとりすぎないようにすることが重要です。

 

■バランスよく食べる

血糖値を上げないためには、とにかく糖分をとりすぎないことです。丼ものや麺類は、メインが炭水化物となり糖が多く含まれますので注意が必要です。それらを少なめにし、付け合わせや副菜の分量を多くすると栄養バランスもとれ、お腹も満たされます。

 

■食物繊維を多めに

最初から糖の多いものを食べると、血糖値が一気にあがってしまい、膵臓に負担がかかります。食物繊維を最初にとることで血糖値の上昇が緩やかになります。また、ゆっくりとよくかんで食べることも血糖値を急に上げないために重要です。

 

■外食にも一工夫

自分に合わせて食事を工夫できる「自炊」が一番いいのですが、忙しくて食事を作る時間がなく、外食で済ませることもあるでしょう。そんな時は,脂質や糖分が多い洋食よりも和食の定食を選ぶと良いでしょう。主食は少し残すようにして野菜のおかずを一品追加する、白米と玄米が選べる場合は血糖値のあがりにくい玄米にする、コンビニで買うのであればサラダや低カロリーのお惣菜を追加するなどするとよいでしょう。ただ、和食でも塩分が多いというデメリットがありますので、ソースや醤油などの調味料を少なめにかけるなどして調整しましょう。

 

前日の食事から糖分のとりすぎや血糖値の上昇度合いに注意し、空腹時血糖値を下げられるようにしていきましょう。

 

空腹の際の手足の震えに要注意!

空腹時に、手足が震えたり、動悸がする人はいらっしゃらないでしょうか。正常な人は空腹になっただけでは、このような症状は現れません。しかし、ある理由により、空腹が手足の震え、動悸の原因となっているのです。その理由について、ここでしっかりおさえておきましょう。

 

震えや動悸の理由は低血糖

低血糖とは血液中の糖質の量が低い状態をいい、低血糖の場合に手足が震えたり、動悸がしたりするのです。血液中の糖質といいましたが、具体的にはブドウ糖を指し、その値は血糖値という名称で、血液検査などでも確認することができます。正常な大人の血糖値は、人によって差があるものの、おおよそ55mgから165mg/dlといわれています。この血糖値は、甲状腺ホルモンや糖質コルチコイドなどによって、1日中正常な値になるよう、コントロールされているのが通常ですが、上記の値よりも血糖値が下がってしまうことを低血糖といいます。

 

ブドウ糖は人間が生命活動を維持する上で、決して欠くことのできない重要なエネルギー源のひとつです。これが不足してしまうと、震えや動悸にとどまらず、脳の働きに障害が生じる場合もあり、深刻な場合は昏睡状態に陥ってしまいます。

 

もちろん、血糖値が高い状態は逆に問題で、いわゆる糖尿病という病気を引き起こし、網膜症、神経障害、腎症といった合併症を引き起こしますが、低すぎても問題であるということをきちんと理解しておきましょう。

 

このように、空腹の際の手足の震えや動悸は、低血糖の可能性が強く疑われます。そのような場合には、過信せず病院にいって医者に診断してもらうほうが良いでしょう。低血糖は深刻な場合は昏睡状態に陥る可能性がありますので、十分に気を付けましょう。

 

糖尿病じゃないのに空腹になると震えが!低血糖症について

空腹になると手足が震えたり、めまいがしたりする人がいます。糖尿病の低血糖の症状に似ていますが、糖尿病ではない人でも起こることがあります。これは「低血糖症」かもしれないので、診察を受けましょう。

 

「低血糖症」とは?

低血糖症とは、糖尿病でインスリンを投与している場合にも起こりますが、こうした外因的要因がない、内因性の低血糖症という場合があります。これは、次のような原因が考えられます。

 

・甲状腺機能低下症:女性の場合、このケースが多いようです

・インスリノーマ(膵臓の腫瘍)

・平滑筋肉腫

・インスリン自己免疫症候群

 

低血糖症の症状

空腹時に血糖値が下がりすぎることは、健康な人では起こりません。低血糖症では、血糖値が急激に下がるケース(=自律神経症状が強く出る)と、血糖値がゆるやかに下がるケール(=中枢神経症状が強い)があります。

 

【中枢神経症状】

うつ症状、パニック、意識の混乱、集中力の散漫、眠気、発語困難、頭痛、けいれん、昏睡など

 

【自律神経症状】

空腹、発汗、震え、不安、動悸、口唇乾燥など

 

いずれも内分泌科を受診し、検査する必要があります。隠れている病気がはっきりすれば、治療につなげられます。症状が悪化しないうちに、医師の診断を受けましょう。

 

低血糖に要注意!空腹のときの手足の震え

空腹のときに手足が震えてしまう。それは、低血糖が原因かもしれません。人によって違いますが、血糖値が50mg/dl以下になった場合に、手足の震え・動悸がみられる場合があります。(なお、糖尿病などもともと血糖値が高めの人は100mg/dl以下でも、同様の症状が発生する場合があるので、注意が必要です。)

 

低血糖の症状とは

先ほど、手足の震えや動悸といいましたが、ほかにも以下のような症状が低血糖時にはみられます。 

 

冷や汗が出る

異常な脱力感

生あくびが出る

眼の焦点が合わなくなる

頭が重い感じがする

考えがまとまりづらくなる

急にイライラする

 

低血糖の際の症状は、個人差がありますが、自分の低血糖の際の症状については一定している事が多いので、理解しておくことが重要です。

 

低血糖になるのは、空腹時にありがちですが、直前の食事の量が少ない、食事の時間が遅れるといった場合には注意が必要です。また、食事はしっかりとったとしても、運動量や労働量が多すぎる場合、空腹時に激しい運動をした場合なども、低血糖になる場合があります。

 

低血糖の予防のためには、食事と食事の間に間食をすることですが、特に次の食事の時間が遅くなる場合、運動量が多い場合は、低血糖を防ぐためにも、ビスケットや果物などを食べるのが良いでしょう。

 

それでも、低血糖になって症状が現れた場合は、お医者さんに診察してもらうことが大変重要です。応急処置として、症状が出た場合は、砂糖を10-20g、糖質を含むジュースや清涼飲料水を飲みましょう。これだけでも、症状はいくぶん改善します。特に低血糖が常態化している方は、衣類のポケットやバッグ、机の引き出しなどに、砂糖をしまっておくと良いでしょう。飴や糖分が含まれたお菓子も効果がありますが、砂糖や清涼飲料水よりは、効果が出るのに時間がかかります。

 

低血糖は、最悪の場合、意識がなくなる場合がありますので、正しい知識を身につけ、予防のためにいろいろ備えておくことが大変重要です。

 

空腹時血糖が低すぎて命に危機!?低血糖の症状は?

一般的に空腹時血糖にしても食後2時間血糖にしても血糖値が問題となる場合は血糖値高値の場合と考えられがちです。ですが、日常の些細なことでも血糖値が低値になることはあり、特に空腹時には低血糖による症状には注意が必要です。

 

空腹時血糖が低すぎる原因と予防・改善法を見ていきましょう。なお、正常な空腹時血糖値は70-109㎎/dlです。

 

●病気から食事習慣まで!空腹時低血糖の原因

空腹時の低血糖を引き起こす原因にはインスリン産生過剰になるインスリノーマの他肝不全など病気もありますし、糖尿病治療薬も空腹時低血糖を引き起こします。

 

糖尿病治療薬によって、外から急にインスリンを入れることで低血糖発作になることもあるのです。また、健康であっても極端に食事量が少ない、糖分摂取が少ないと空腹時低血糖になってしまいます。

 

●50-70㎎/dlの症状

低血糖の症状の中でも50-70㎎/dlの場合は正常値により近いため、それほど命に係わるほどの重篤な症状は出ません。

 

空腹感の他、まず襲ってくるのが眠気、あくび、疲れたようなだるさです。空腹になると眠くなるのは低血糖とかかわっていると考えられています。眠気やだるさが出ても低血糖を放っておくと今度は手足の震え、動悸や集中力の低下がみられます。

 

●35㎎/dl以下の症状

空腹時血糖値が50㎎/dlを切って、さらに35㎎/dlを切る頃には意識がなくなることも珍しくはありません。だんだんとろれつが回らなくなり、自分では動くことが出来なくなります。

 

そして最終的にけいれんを起こしてそのまま意識が戻らずに死亡ということも考えられます。

 

空腹時低血糖は眠気や疲れを引き起こす症状のひとつで、健康であっても食事摂取の間が空きすぎるなどで引き起こされる状態です。

 

軽度の低血糖なら糖質の多いものを食べるのが有効ですが、中程度以上の場合はブドウ糖液やそのほかの薬の注射が必要です。

 

腹時血糖値を早めに改善しないと糖尿病リスクが上がる!?

日本人が注意したい生活習慣病の代表が糖尿病と高血圧で、血圧の場合は収縮期血圧と拡張期血圧の2つを測りますが、糖尿病では空腹時血糖と食後2時間血糖を測ります。

糖尿病ではその他にも尿糖などからも疑いを見つけることが可能です。

 

●空腹時血糖の基準を知ろう

空腹時血糖は70-109㎎/dlが基準値で、110-126㎎/dlが境界型、早朝空腹時血糖が126㎎/dl以上あるときには糖尿病の疑いが高く、別途検査が必要です。

逆に空腹時血糖が70㎎/dlを切っている場合は低血糖と呼ばれる状態で、インスリンの過剰放出が体内で起きている場合があります。70㎎/dlを切る空腹時血糖も危険なのです。

 

●糖尿病発症率は空腹時血糖100㎎/dlころから上昇

日本医療、健康情報研究所の研究によれば全国8か所の保健所で2200人余りを調査したところ、空腹時血糖が100㎎/dlを超えると、糖尿病のリスクが高まることがわかりました。

特に女性の場合は空腹時血糖値と糖尿病リスクが密接にかかわっており、100-104㎎/dlで発症率が12.9、105-109㎎/dlで31.7となりました。

 

●100-109㎎/dlでも保健指導

今回の実験によって空腹時血糖値正常とされる100-110㎎/dlの間に糖尿病予防をすればより効果的ではないかとの考えも出てきました。

日本糖尿病学会では100-109㎎/dlを正常高値と定めており、もう少しで病的な高血糖になる危険性があるので保健指導を行う指示を出しています。

空腹時血糖が100-109㎎/dlの人は『まだ健康』とは思わずに早めに糖尿病対策を始めましょう。

 

空腹時血糖は70-109㎎/dlという基準値にはなっていますが、実際の糖尿病のリスクを考えると100㎎/dlを超えたら十分な注意が必要です。

保健指導も入るので、参考にしながら食生活や運動の見直しをしてください。

 

 (Photo by: [http://pixabay.com/])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-21掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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