育児
病院へ行くべき?頭を打ってたんこぶができたら、どうする?
テーブルの角にぶつけたり、転んで地面に打ちつけたり、遊具やソファーなどの高い場所から転落したり…。
動きが活発な幼児期は、頭を打ってしまうことがとても多いですね。
頭部打撲は、なにを見ればいい?
頭を打った時に、まず「たんこぶ」ができていないか確認する親ごさんが多いことでしょう。
たしかに、たんこぶはけがの程度の目安のひとつにはなりますが、目で見られる範囲の判断材料にすぎません。
また、「たんこぶができれば大丈夫」「たんこぶができなかったら危ない」「泣けば大丈夫」といった迷信を信じている方もいらっしゃるかもしれません。
それは、大きな誤解です。
では、頭部打撲を起こしたさいに、どんな症状が見られると受診が必要なのか、あげてみましょう。
・意識がない・ぐったりとしている。ひきつけを起こした
危険な状態にあります。救急車を呼びましょう。
・頭痛がする・嘔吐や吐き気・意識障害がある
頭がい内で出血をしている可能性や、脳しんとうを起こしている可能性があります。
すぐに受診が必要です。夜間であってもすぐに受診しましょう。
・たんこぶが大きい・出血が多い
大きいたんこぶができたり、出血が多い場合は、それだけの衝撃があったということになります。
頭がい骨の骨折や脳内出血の心配があるので、すぐに検査が必要です。
受診をしましょう。
出血が多く、傷口が大きい場合は、縫合などの外科的処置が必要となる場合もあります。
たんこぶも小さく、ふだんと様子が変わらず、きげんもよいなら…?
上記にあげたような、急を要するような症状がなく、いつもどおりに元気がよい、食欲などもとくに変わりがないようであれば、緊急受診の必要性は低いです。
少しお家で様子をみても大丈夫なことが多いです。
ですが、頭を打ってから24時間は、お子さんの様子に変化がないか、よく観察をしてあげましょう。
万が一、脳内に異常が起きている場合、大半は24時間以内に症状が出てくるためです。
以上、たんこぶができたりするような、頭部打撲を起こした時の受診の目安を書きましたが、あくまでも目安でしかありません。
親御さんからみて、お子さんの様子がいつもとちがうと少しでも思った時や、症状は見られないが、どうしても心配だという時は、昼夜問わず受診をしましょう。
また、受診先ですが、くわしい検査や処置が必要な場合は、脳外科対応になることが多いようです。
(Photo by http://www.photo-ac.com/ )
著者: カラダノート編集部