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介護・認知症

脳血管性認知症には4タイプある!脳血管性認知症を知ろう

 

身近な人が認知症になったとなれば、病気のことはもちろんですが介護や普段の生活のことなど心配も尽きませんよね。

 

そして、認知症がどんな経過をたどることになるのかが気になる方も多いと思います。

 

そこで、脳血管性認知症の4タイプにおける経過を見てみます。

 

●1.原因疾患治療で回復するタイプ

脳血管性認知症の経過の中でも特に良い経過をたどるのが『原因疾患治療で回復するタイプ』です。

 

脳血管性認知症は脳血管からの出血や脳梗塞などが原因ですので、これらの原因疾患を治療するのが基本です。

 

原因疾患の治療によって最終的に認知症の症状が軽快するタイプがこれに当たります。

 

●2.一定の状態を確保できるタイプ

血管障害の方を治療するのは1のタイプと同じですが、それによって認知症の症状に大きな軽快は見られません。

 

ただし、脳血管性認知症の進行度が遅くなり、より長い期間健常人と同じような生活、もしくは介護の度合いが少ない生活を送ることが出来ます。

 

●3.発作を繰り返し悪化するタイプ

脳血管の障害は一度だけで終わるとは限りません。血管障害が起きやすかったり、脳血管に悪い食生活などを続けていると発作(脳梗塞や脳出血)が再び起きることもあります。

 

発作が起きるたびに階段状に認知症の症状が悪化する経過をたどるタイプの脳血管性認知症も存在します。

 

●4.別の病気で悪化するタイプ

こちらは脳血管とは関係のない病気で脳血管性認知症が悪化するタイプです。

 

それに3が加わると悪化のスピードが速くなります。

 

脳血管性認知症のたどる経過は主に4タイプに分かれています。

 

どのタイプになるかによって、生命の危険度も異なりますし、生活における介護の必要度も異なります。

 

認知症で死亡することはありませんので認知症だから余命何年、ということはどのタイプにおいてもありません。

 

 

アルツハイマーの次に多い認知症!脳血管性認知症を知ろう

脳血管性認知症とはどんな病気?

脳血管障害(脳血管の病気)によって、脳の血管が詰まったり血流が悪化した結果、脳組織が壊れて起こる認知症です。

 

特徴

脳血管性認知症は認知症全体の1/3を占め、アルツハイマーの次に多い認知症です。60歳以上の男性に多く見られます。

 

主な症状

◆言語障害

思ったように言葉が出ない、単語は出るのに文章を組み立てられなくなります。同時に発音が不明瞭になる、嚥下(食べ物を咀嚼して飲み込む)も不自由になる場合もあります。

 

◆感情(情動)障害 

物事に取り組む気力が失われ、抑うつ状態に陥ります。ささいなことで感情がコントロールできなくなり、急に怒りだしたり、涙が止まらなくなったりと、「感情失禁」の症状が表れる人もいます。気分にムラが出やすく、精神的に不安定になりがちです。

 

◆運動障害

主に歩行が不自由になります。歩幅が小さくなったり、立ちすくむような感じで思うように足が前に出なくなったりもします。

 

代表的な症状は上記の3つです。

 

脳血管障害で損傷した脳の部分がつかさどる機能が不自由になります。

 

進行

進行の速度に一定のペースはありません。脳血管障害の発作などをきっかけに、ガクンと症状が悪化することがあります。

 

脳の血流の悪化とともに、段階的に進行していきます。

 

血流の良し悪しで症状の出方が異なるので、日によって症状が軽かったり、重かったりします。1日の中でも調子が良い時間帯と悪い時間帯があるのが特徴です。

 

原因に脳血管障害があり、損傷を受けた脳の部位によって症状に差が出る、記憶障害よりも感情コントロールや運動機能に障害が出るのが、脳血管性認知症です。

 

 

脳血管障害の危険因子を遠ざけることが大事!脳血管性認知症を防ごう!

脳血管性認知症に至る、脳血管障害の危険因子を挙げます。

 

高血圧

血圧が正常血圧(収縮期血圧130~139mmHg、拡張期血圧85~89mmHg)よりも高い値で維持されている状態です。

 

収縮期血圧140以上、拡張期血圧90以上が維持されていれば、高血圧といえます。高血圧は、脳出血の最大要因です。

 

糖尿病

随時血糖値が200mg/dl、早朝空腹時血糖値が126mg/dlが、糖尿病診断の基準値です。

 

血糖値が高い状態が続く糖尿病患者の血管は傷つき、血流が悪化します。

 

脂質の代謝にも影響が出て、血管が詰まりやすくなります。

 

糖尿病の人は、そうでない人に比べて脳梗塞を発症するリスクが約2倍だといわれます。

 

高脂血症

肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶLDLコレステロール(悪玉コレステロール)過多の状態です。

 

総コレステロール値が220mg/dl、中性脂肪が150mg/dlを超えると高脂血症です。

 

過剰なLDLコレステロールは血管壁にたまり、コブになって血管を狭めます。脳梗塞の大きな原因です。

 

膠原病

全身の臓器や組織に炎症が起こる膠原病では、血管にも炎症が起こる場合があります。

 

炎症を起こした結果、血栓ができて脳梗塞にいたる可能性もあります。

 

女性に多い病気で、節々の痛み・倦怠感・原因不明の長期にわたる発熱から気づく人が多いようです。

 

ストレス過多

ストレス自体は病気ではありませんが、過剰なストレスが脳血管障害を引き起こすといわれます。

 

強いストレスを感じるとアドレナリンが分泌され、血圧が上昇します。

 

アドレナリンは肝臓に作用し、グリコーゲンを放出させて血糖値が上昇します。ストレスが高じて、脳血管障害の原因になる危険因子を引き寄せてしまいます。

 

これらの危険因子を遠ざける、緩和することで、脳血管障害による脳血管性認知症を防ぎます。

 

 

脳血管性認知症の介護負担を軽減する方法

認知症の人を1人支えるためには、2.5人の介護者が必要だといわれます。

 

しかし核家族化が進む中、限られた人に介護の負担が集中しがちです。少しでも楽になれるような方法を挙げます。

 

道具を活用

運動機能・日常動作に問題を抱えるケースが多い脳血管性認知症では、介護する側の身体的負担が非常に大きくなり、事故も起こりやすくなります。

 

福祉用ベッドを使うだけでも、起こす時に腰を傷めにくくなります。福祉ベッドは、自治体でレンタルを行っているので、問い合わせてください。

 

民間事業者から借りる場合も、そのレンタル料金が適正かどうか、自治体が公表している料金と比較してから決めましょう。

 

福祉ベッドだけではなく、体重をしっかり支える安定感抜群の4点杖、片マヒがあっても握りやすいスプーン、滑りにくい食器といった道具で、グッと日常動作がスムーズになるかもしれません。

 

施設(人)を活用

家族で介護を抱え込まず、積極的に外部の人に頼みましょう。訪問介護や訪問入浴に来てもらえば、体が休まります。

 

デイサービス・デイケアに通う間、家事や自分の雑用をするというのもお勧めです。時にはショートステイ・介護老人保健施設など短期入所施設も利用してみましょう。

 

外部との繋がりができると、気が楽になりますし、介護の悩みを相談しやすくなるメリットもあります。

 

「疲れがたまる前に解消する」のが肝心です。

それには、家族間での配慮が欠かせません。それぞれにできることを分担し、誰かに偏らないようにしましょう。

 

負担の偏りは、それを担う人が倒れた場合に、介護が回らなくなってしまう恐れがあります。

 

分担できる家族がいないなら、道具・人・制度など使えるものは何でも使い、より積極的に外部に援助を求めてください。

(Photo by: [http://www.ashinari.com/2013/09/18-382204.php])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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