育児
子供がお腹を痛がった時 ~心配の無い腹痛と心配な腹痛について〜~
お子さんは、『お腹が痛い!』とお母さんに伝えてくることが多いですよね。
本当にお腹が痛いの?病院へ連れて行った方が良いのかな?と考えることもあるでしょう。
心配の無い腹痛と心配な腹痛の代表的な疾患をいくつかあげてみましょう。
あまり心配の無い腹痛のケース
・お腹にガスが溜まってしまって、お腹が張ってしまう事による腹痛
お母さんが優しくお腹をマッサージしてあげたり、温めることによって楽になることが多いです。経過観察をしましょう。
・軽度の消化不良や胃腸風邪の場合の腹痛
一過性のものなので、さほど心配はありません。
ただし何度も嘔吐や下痢を繰り返す場合は、脱水症状になるので早めに受診をしましょう。
心配な腹痛(緊急受診が必要とされる腹痛のケース)
・急性虫垂炎(盲腸炎)による腹痛
発症から数時間で、右下腹部に強い痛みが出ます。
また、嘔吐や発熱を伴うことが多いようです。
2歳以上の幼児に多くみられる疾患です。
症状に応じて盲腸を切除する手術が必要になります。また長時間気がつかないままでいると、腹膜炎などを併発して重症化することがあるので注意が必要です。
・腸重積による腹痛
腸重積は、腸と腸が重なってしまう病気です。
嘔吐や粘血便(イチゴジャムのような血便)・間欠的な激しい腹痛が特徴です。
2歳以下の幼児に起こりやすいようです。
このような症状がみられたら、昼夜関係なく、至急受診しましょう。
発症から72時間以内であれば、高圧浣腸法で治療をすることが出来ます。
高圧浣腸法で元に戻らない場合は、開腹手術を行います。
以上に、あまり心配のない腹痛と心配な腹痛をいくつかあげてみました。
年齢が低いと、お腹のどの辺りが痛いのか・どの程度痛いかなど自分の症状を詳しく話す事ができないので、お母さんが判断が出来ない場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。
(Photo by: http://www.ashinari.com/2008/08/20-006803.php )
著者: カラダノート編集部