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中性脂肪低値&食習慣問題ナシ!でも『脂肪肝』…原因は?

 

検査値から原因の読めない『脂肪肝』、実際は体がストレスへ適応しようとすることが原因?

 

近年、検診受診者の2~3割脂肪肝を罹患しており、その頻度は年々増加していると言われています。脂肪肝の中でも、成人の8%は飲酒歴がなく脂肪性肝障害になる『非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)』を罹患しており、1%が肝脂肪から生じる炎症によって線維化する『非アルコール性脂肪肝炎(NASH)』への進行の可能性があると報告されています。

NASHは病態が進行すると、肝硬変や肝がんを引き起こす可能性があり、早期治療が求められます。

 

多くのはNAFLDの原因として、中性脂肪の過剰摂取があげられていますが、一方で食事習慣にまったく問題が無く、中性脂肪低値であるのも関わらず『脂肪肝』と診断されるケースも多くあるようです。これまで、その原因は不明とされてきましたが、近年その原因がストレスに適応するために起こる『先祖がえり現象』であると指摘している専門家もいるようです。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

脂肪肝と診断される基準は?

 

脂肪肝の診断には、エコー(超音波)検査やCTスキャンなどの画像検査と血液検査を合わせることで診断されます。血液検査では、ALT(アラニントランスフェラーゼ、又はGPT)、AST(アスパラギンサントランスフェラーゼ、又はGOT)の値が50~100前後に上昇する場合が多くγ-GTPやコリンエステラーゼ(ChE)なども上昇します。

 

<脂肪肝だと血液検査値はどうなる?>

 

◆GOT

正常値⇒10~40IU/l、脂肪肝⇒軽度上昇。過栄養ではGPT>GOT

◆GPT

正常値⇒5~35IU/l脂肪肝⇒アルコール性の場合はGOT>GPT

◆γ-GPT

正常値⇒50IU/l以下脂肪肝⇒アルコール性で上昇

◆コリンエステラーゼ

正常値⇒186~190IU/l脂肪肝⇒過栄養で上昇する

◆総コレステロール

正常値⇒120~220mg/dl脂肪肝⇒上昇する

◆中性脂肪

正常値⇒50~150mg/dl脂肪肝⇒上昇する

 

脂肪肝の原因『先祖がえり』とは?

 

安保徹医学博士によると、以下のように説明されています。

 

<長時間労働が肝臓に脂肪を貯蔵させる>

 

『断食を行うと、100%脂肪肝になる』という事実があります。断食によって、糖質が得られなくなると、ミトコンドリアは生き延びるために皮下脂肪を肝臓に戻してエネルギー生成を行います。ストレスが生じたときも同じく肝臓に脂肪を戻し、心身の発奮のための大量のエネルギー生成を行います。脂肪はATP生成効率がよいので(脂肪:9kcal/g、タンパク質:1~1.5kcal/g、糖:1~1.5kcal/g)ミトコンドリアの危機にはこれが利用されます。

この肝臓への脂肪蓄積は『先祖返り』と呼ばれており、恒温動物である人間が進化の過程で、変温動物であった際に皮下脂肪が必要ではなく、肝臓に脂肪を貯蔵していたときの名残が強いストレスが持続したときに現れるためだと指摘されています(肝臓の発生起源は腸から膨らんだものであり、その部分が胆汁や脂肪を蓄える役割を担っていた、と説明されています)。

 

<脂肪肝を発生させる原因>

 

以下の5点は脂肪肝を誘引させるとされています。

 

◆断食による飢餓状態

極端なダイエットを行うと、脂肪肝になる例が多数報告されています。断食では脂肪肝発症の確立は100%と言われています。これは生命維持のためにミトコンドリアが皮下脂肪を肝臓に戻す作用によるものだといわれています。

 

◆長時間労働

長時間労働では、食物からのエネルギーだけでは対応できず、持久力不足となり肝臓に脂肪を溜め込むよう体が働きます。またストレスが発生することも脂肪肝誘引の要素となります。

 

◆精神的なストレス

人間関係や経済状況で悩んでいるなど強いストレスがあると、交感神経が刺激されエネルギー代謝が活発になります。この状態が持続すると脂肪肝になりやすいと言われています。

 

◆肥満

少しの運動で息が切れるなど、肥満の程度が進んでいる場合は、循環器に負担がかかると共にストレスを感じ交感神経が刺激され脂肪肝になると言われています。

 

◆薬の飲み過ぎ

薬の多くは交感神経刺激作用のあるものが多く長期間の服用で脂肪肝誘発する可能性はあります。

 

(参考ホームページ:医学博士安保徹オフィシャルホームページ)

 

最後に

 

上記の説に関しては、明確に実証されたものではないようですが、原因の不明な脂肪肝にストレスが関与していることは広く認知されており、確かな要因であるようです。ストレス性脂肪肝の対処法として、まずは投薬を行うよりもストレスを低減させることが先決だとされています。また合わせて、有酸素運動を取り入れるなどストレスにならない範囲での脂肪燃焼を行っていくことが必要になります。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E8%85%B9-%E4%BD%93-%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%BC-%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88-%E9%81%8B%E5%8B%95-%E8%84%82%E8%82%AA-%E5%A5%B3%E6%80%A7-%E9%81%A9%E5%90%88-2354/?oq=%E8%84%82%E8%82%AA)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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