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生活習慣病

薬で肥満を解消できるのか?

 

 

肥満を解消する方法としてあげられる仕組みは「摂取カロリーを抑える」「摂取した食事カロリーより少ない吸収カロリーとする」「カロリーの消費量を上げる」があります。薬でもこの肥満を解消する方法の仕組みは変わらないとされています。今回はこの3つの仕組みをもつ薬が発売されているかどうか、その効果はどのくらいか、ということについてご紹介したいと思います。

 

 

「摂取カロリーを抑える」

この作用がある薬は日本でも使用されています。「マジンドール」と呼ばれる薬で、主に食欲を抑える効果があります。なお、動物実験において3ヶ月以上使用すると依存症の症状が見られたため、3ヶ月以上の服薬は行っていません。保険適用についてはBMI35以上の人にのみ適用されます。

 

 

「摂取した食事カロリーより少ない吸収カロリーとする」

この効果がある薬も日本で使用されています。「オブリーン」と呼ばれる比較的新しい薬で、20139月に厚生労働省から製造販売承認されました。「オブリーン」はリパーゼという脂肪の消化酵素の働きを抑える作用をもちます。リパーゼの働きが阻害されると、脂肪の分解・吸収が阻害され、吸収をまぬがれた脂肪は便と一緒に排出されます。

ただし、「オブリーン」については、健康保険制度や診療報酬の改定などについて審査する「中央社会保険医療協議会」で201311月、有効性が高いとはいえないとされ、保険適用が受けられる薬とはなっていません。今後、保険適用となるかどうかは「中央社会保険医療協議会」に認められるかどうかによりますが、現在は認めるかどうかの協議が続いている状態です。

 

 

「カロリーの消費量を上げる」

この薬剤は現在開発段階であり、実用化にはいたっていません。

 

 

 

このように肥満を解消するための薬はありますが、保険適用の基準が厳しかったり、効果がよくわからないものが多いといえます。今後、薬の有効性の証明や研究によって薬で肥満を防げるようになるのを期待したいですね。

 

(Photo by //www.ashinari.com/2013/06/09-378946.php)

著者: いおさん

本記事は、2016-07-27掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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