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ガン・悪性腫瘍

転移がある人でも可能な最新治療「分子標的薬」による化学療法

 

肝臓がんの治療方法を決める大きな要素として、「腫瘍の数」「腫瘍の大きさ」「肝障害度」があります。さらにリンパ節や他の臓器への転移の有無というのも重要になります。これらの要素の組み合わせで適した治療方針が決められていくのですが、遠隔転移が見られる場合は原則として手術を行わないことになっています。がんを取り除いて根治を目指すことから、がんの進行を食い止めることに力を入れる、全身に施される治療となります。中でも近年注目を浴びているのが「分子標的薬」での治療です。

 


◾︎かつては難しかった肝臓がんの化学療法

 

抗がん剤は、がん細胞に損傷を与えることで活動や増殖を食い止めるという治療法です。しかし、抗がん剤はがん細胞だけでなく、正常な細胞にもダメージを与えてしまします。強い副作用が出るのはこのためです。肝臓がんは、もともと肝炎や肝硬変が元になっておきるものであり、がんが発生する前から肝臓の機能が低下している状態です。そこへ抗がん剤によりさらなるダメージを受けるとますます肝機能が低下してしまいます。抗がん剤を代謝するのも肝臓で行われるため、そこでも負担がかかります。こういった理由から抗がん剤での治療は悪影響の方が強くメリットが少ないというものでした。そこで注目されたのが、このようなデメリットを抑えることが可能である分子標的薬である「ソラフェニブ」です。

 


◾︎分子標的薬とは

 

従来の抗がん剤が全身の細胞に作用するのに対し、分子標的薬はがん細胞に特徴的なたんぱく質や遺伝子のみに作用します。ソラフェニブはさまざまな実験により、あらゆる人種で効果が認められている薬です。日本で行われた実験では、ソラフェニブを投与した患者さんの腫瘍の大きさがどうなるかを調べた結果、約7割が変化なし、約3%が小さくなったそうです。がんが消失したという結果は、今のところほとんど見られていないようです。ここからわかるように、ソラフェニブはがんの進行を食い止めるのに有効な治療薬ということになります。

 

 

注意点としては、従来のような副作用はありませんが、この薬特有の副作用があります。この薬が適用されるのは主に肝機能が良好である場合です。また、この治療を受けるには専門の医師がいなければならず、取り扱いできる病院が限られています。誰でも、どこでも受けられるというわけではありませんので、気になる場合は問い合わせてみるとよいでしょう。

 

(Photo by: [//www.ashinari.com/2014/02/15-385897.php])

著者: はやぶささん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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