カラダノート家族の健康を支え笑顔をふやす
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 肝臓 >
  4. 肝障害 >
  5. 健診の血液検査を正しく読んで『肝障害』を早期発見!~検査や症状原因となる因子とは?

気になる病気・症状

健診の血液検査を正しく読んで『肝障害』を早期発見!~検査や症状原因となる因子とは?

毎年の検査結果を比較することで、『肝障害』の兆候が分かる

肝臓は『沈黙の臓器』と呼ばれるように、自覚症状がなく状態の悪化が進行していく可能性のある臓器であり、定期的に健診と病気の兆候がないかをモニタリングしていく必要があります。年に1度の健康診断で受け取る血液検査の結果は、異常値と判定されなければそのまま仕舞ってしまうという人も多いですが、各項目の多くは組織の細胞破壊が起こることで漏出するものであることから、毎年変化を比較することで臓器にどのような損傷が起こっているのか読み取ることが出来ます。以下では、肝臓系の血液検査について詳細を見て行きたいと思います。

 

血液検査で代表的な肝臓疾患を読むには?

肝臓疾患には主に【ウイルス性、アルコール・薬剤性、自己免疫性】の3つに分類することが出来ます。慢性肝疾患の約7割が【ウイルス性】であると言われており、まず『HBs抗原・HCV抗体』の異常をチェックすることが必要です。異常がないと判明したら、他の検査項目を見ていくことになります。

 

◆ウイルス性

B型肝炎(HBs抗原陽性)、C型肝炎(HCV抗体陽性)かどうか?⇒ともに陰性の場合、アルコール性を疑う。

 

◆アルコール性

アルコール性肝臓病(アルコールの大量摂取(日本酒換算3合を10年以上、γGTP高値、肥満:BMI>25)かどうか?⇒いずれも陰性の場合、薬剤性を疑う。

 

◆薬剤性

薬剤性肝臓病(副作用欄に肝機能障害の記載があるか?)⇒無い場合、自己免疫性を疑う。

 

◆自己免疫性

原発性胆汁性肝硬変(ALP・γGTP上昇、AST・ALTやや上昇、無症候性の場合もある)

自己免疫性肝炎(肝臓の炎症所見:CPRが強い、AST・ALT、γGTP高値、γグロブリン高値)⇒異常のない場合、以下を疑う。

 

<その他の原因>

◆胆道系の異常による肝障害

(γGTP・ALP高値)

 

◆遺伝性肝臓病

ウイルソン病、肝性ポルフィリン症、ヘモクロマトーシス(肝機能障害以外に神経・皮膚・眼・などの器官に障害)

 

◆ストレス性肝障害

活性酸素増加による細胞損傷

 

血液検査項目の詳細について

◆トランスアミナーゼ:AST(旧表記:GOT)・ALT(旧表記:GPT)

AST・ALTは細胞内で作られる酵素で(ASTは肝臓・心筋、ALTは肝臓に多く、細胞の損傷程度に応じて漏出する)、体内でのアミノ酸代謝・エネルギー代謝の過程で重要な働きをする。感度が高く肝障害の診断に有効であるが、例外的に病態が進行していても値が上昇しない例があるという報告がある。

 

<代表的な肝疾患>

ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪性肝疾患、肝硬変

 

◆γ-グルタミルトランスフェラーゼ:γ-GTP

腎臓に最も多く、肝臓・膵臓にも存在する酵素(血清中のγGTPは肝臓由来:腎由来酵素は血中遊出してこない)で、生体内ではグルタチオン(解毒酵素)の代謝に関与しており、長期間の薬剤服用やアルコール摂取で活性が上昇する。また、胆汁うっ滞や胆管細胞の破壊が生じると、胆汁中のγ-GTPが血液中に漏れ出し、数値が上がることもある。

 

<代表的な肝疾患>

アルコール性肝障害、薬剤性肝障害、胆汁うっ滞、原発性胆汁性肝硬変、(その他胆石、胆道閉塞など)

 

◆アルカリ性ホスファターゼ:ALP

肝疾患、特に胆管閉塞症では、胆汁うっ滞により胆汁によって酵素と細胞膜の結合部分が切断されることによって、血中に遊離する。また、この際には同時にLAP(ロイシンアミノペプチターゼ)やビリルビンも上昇する。またALPは骨でも産生されているため、成長期の子どもや骨の病気でも数値が上昇する。

 

<代表的な肝疾患>

胆汁うっ滞、薬物性肝障害、原発性胆汁性肝硬変、(その他、胆石、胆道閉塞、骨の病気など)

 

◆総ビリルビン

総ビリルビンは、老化した赤血球内のヘモグロビン破壊される際に生成される黄色い色素のことで、肝臓で処理される前のビリルビンを『間接=非抱合型ビリルビン』、処理された後を『直接=抱合型ビリルビン』がある。肝障害により胆汁うっ滞が生じると、胆汁中の直接ビリルビンが血液中に漏れ出し、数値が上昇し、また過剰に赤血球が破壊されると間接ビリルビンの数値が上昇する。慢性肝炎、初期の肝硬変ではあまり上昇しないが、肝硬変が進展すると上昇していく。

 

<代表的な肝疾患>

胆汁うっ滞、肝硬変、(その他、胆石、胆道閉塞、溶血性貧血、ジルベール症候群など)

 

◆アルブミン

血清たんぱくには、アルブミンとグロブリンがありますが、約67%はアルブミンが占めており、物質の輸送や体液濃度調整に関与しています。アルブミンの低下には【蛋白質摂取不足:低栄養、合成機能低下:肝硬変、ネフローゼ症候群(蛋白尿)、異化亢進:甲状腺機能亢進症】が原因として挙げられる。慢性肝炎、初期の肝硬変ではあまり変動しないが、肝硬変進行で、アルブミン3.0~2.0台の低値となる。

 

<代表的な肝疾患>

肝がん、肝硬変、劇症肝炎、(その他ネフローゼ症候群など)

 

◆血小板

肝障害では、肝臓で合成される血小板増加のホルモン・トロンボポエチンが減少するため、血小板値が低下します。また、肝臓が硬くなる(線維化)ことで門脈圧が上昇し、脾臓の機能も亢進することで、血小板破壊作用が上昇します。つまり肝臓の線維化の進展により血小板数が低下し、10万以下では一般的に慢性肝炎から肝硬変へ進展したと考えられています。

 

<代表的な肝疾患>

ウイルス性肝炎、肝がん、肝硬変

 

◆乳酸デヒドロゲナーゼ:LDH

嫌気的解糖系の最終段階、ピルビン酸と乳酸の反応を触媒する酵素で、心筋・肝臓などに広く分布。何らかの異常で肝細胞が破壊されることで血液中に漏出する。進行した癌、転移性肝癌などで上昇することがある。

 

<代表的な肝疾患>

ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害、肝硬変

 

◆コリンエステラーゼ:ChE

神経伝達物質のアセチルコリンの作用後の分解に関与する酵素で、肝臓で合成されており、肝障害が生じると血中濃度が低下する。また、栄養多過よる脂肪肝では数値が上昇する。

 

<代表的な肝疾患>

低値の場合:劇症肝炎、肝硬変

高値の場合:脂肪肝

 

◆HBs抗原、HBs抗体、HBe抗原、HBe抗体

HBs抗原、HBs抗体は、B型肝炎ウイルスの感染状況を示します。

 

◆HCV抗体

HCV抗体は、C型肝炎ウイルスの感染状況を示します。AST・ALTが異常値を示すときは、ほとんどの場合、現在C型肝炎ウイルスに感染している。

 

 

上記の兆候があった場合、早期に精密検査を受けることが重要です。慢性肝炎の治療薬としては、代表的なものに『強力ネオミノファーゲンC』や『ウルソ錠』などの肝機能改善薬が出ており、それぞれステロイド様作用や胆汁分泌改善・T細胞抑制作用などがありAST・ALTの数値改善に繋がるとされていますので、一度医師に相談することが重要です。

 

高タンパク食摂取は肝臓に負担

たんぱく質は人体の肉を作り出す重要な栄養素です。

まずこのたんぱく質が無ければ人の身体は成り立たないでしょう。

たんぱく質をとればとるほど、身体の材料が補充され、頑丈な肉体が形作られると言えるのです。

 

しかし何事にも限度とバランスというものがあります。

 

あまりにも高たんぱく質な食事をとり続けてしまえば、必要不可欠なたんぱく質が人体に有害な物へと変わってしまうこともあり得るのです。

そのたんぱく質過剰による影響は、まずその大量のたんぱく質を分解することになる肝臓への負担として現れます。

 

高タンパク食摂取による肝臓負担

●たんぱく質分解による窒素性廃棄物

たんぱく質を分解する際に発生するアンモニアなどの窒素性廃棄物は人体に有害ですが、通常ならばきちんと体外に排出されるので問題は有りません。

 

●たんぱく質過剰による窒素性廃棄物

たんぱく質をあまりに過剰に摂取すると、この窒素性廃棄物が人体の排出量を遙かに超える量に至り、体内に多く残留してしまうことになります。

この窒素性廃棄物が残留することによって負担が掛るのが肝臓です。

 

●肝機能低下によるたんぱく質分解力低下

たんぱく質を分解する肝臓の働きが低下することにより、たんぱく質を分解する力も低下してしまいます。

この状態で変わらず過剰なたんぱく質を摂取し続けると、さらなる悪循環が繰り返されどんどん肝臓が悪化してしまいます。

 

 

たしかにたんぱく質は重要な必須栄養素です。

しかしだからといって、あまりに過剰に取り過ぎては身体に毒にもなると言うことを憶えておきましょう。

 

アルコール性肝障害に診断された!治療とその後の症状

「アルコール性の脂肪肝ですね」医師からこう言われたらあなたはどうしますか?「脂肪肝くらいなんてことない」ですか?「なんとかしなくちゃ!」と思いますか?アルコール性の肝障害は自覚症状がなくても、肝臓には大変な負担がかかっていて、症状が出た時には再生不可能なことが多いのです。早めに対処することでその後どのような転機となるのでしょうか。

 

アルコール性肝障害診断後の見通しと禁酒

アルコール性肝障害はアルコール性脂肪肝、アルコール性肝線維症、アルコール性肝炎、アルコール性肝硬変と大きく4つに分類され、肝臓の線維化の度合いと炎症によってその後の見通しが変わってきます。

 

・線維化を伴わないアルコール性脂肪肝、アルコール性肝炎は禁酒した場合、元の状態に近づくことができる。

・禁酒した場合、アルコール性脂肪肝は6週間以内にほぼ元の状態になる。

・線維化及び肝硬変は全く回復しないわけではないが、基本的には元の状態に近づくことはできない。

・肝硬変やその合併症が起こると、5年生存率は約50%

・禁酒をすれば5年生存率は高くなり、飲酒を継続すると低下する。

・アルコール性肝硬変と診断されて飲酒継続すると4.4年後の生存率は35%、禁酒をすると88%。(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター)

・肝硬変と診断されても断酒できない状態は「進行食道癌弥進行胃がんと診断された」状況と5年生存率は大差ない。(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター)

・慢性C型肝炎を伴う場合は肝細胞癌を生じやすい。

 

アルコール性肝障害の薬物療法

アルコール性肝障害に対する特異的な薬物療法はほとんどありません。肝機能に見合った治療がなされます。常習的にアルコールを摂取していた方に対して、アルコールを断ったときにでる症状に対して抗不安薬、抗けんれん薬、鎮静薬として用いられる薬が処方されることがあります。

 

 

症状がないうちに健康診断で指摘されることが多いアルコール性肝障害。症状が出てくるのは重症化し、線維化していたり、肝硬変になった時です。症状がないうちに対処することが大切です。

 

薬やアルコールの過剰摂取が肝臓に負担をかける

肝臓の役割はたくさんあります。消化液である胆汁を生成することもそうですし、脳のエネルギー源であるブドウ糖を貯蓄供給することも体に欠かせない役割です。こうした重要な役割の中の大切な働きの一つが解毒です。

 

解毒される薬やアルコール

薬は自然に摂取する食べ物とは違って人が成分を調合したものですから、人の体にとっては異物であり、ある意味では有害物質と見なされます。そのため薬を服用すると肝臓はそれを解毒し、無害なものへ変えるように働きます。またアルコールは言わずもがな体にとっては有害物質であり、肝臓で無毒化される対象です。

 

肝臓の能力を上回る摂取

薬は過剰摂取や長期摂取をすることによって、想定されている以上に体に影響を及ぼしてしまい、肝臓の解毒作用がそれに追いつかなくなることがあります。あるいは特定の薬に対してアレルギー反応を示す体質の場合もこれと同じで、体が薬に対して過剰反応してしまい、肝臓の処理能力が追い付かなくなります。アルコールの場合でも同じで、度を越して摂取してしまうと肝臓の解毒作業が急ピッチで進められる、あるいは追いつかない事態になり、肝臓に負担をかけます。このようにして肝臓が通常働く異常に重労働を強いられることによって、肝臓がダメージを受けます。ダメージの原因が薬であれば薬物性肝障害と言いますし、アルコールが原因であればアルコール性肝障害と言います。

 

摂取をやめればおおむね良好

薬物性、アルコール性のどちらでも原因となるものの摂取をやめれば、ある程度の段階までは肝臓が自己回復してくれますし、その方法が一番確実です。ただし、薬に関してはいきなり服用をやめることで反動的な作用が見られる場合もありますので、服用をやめるに際しては慎重な判断が必要な場合もあります。

 

 

肝臓はあまりにも機能が多く、脳と並んで人工的につくるのは不可能と言われている臓器です。体を維持するのに不可欠な重要な臓器であり、高機能であるが故に自覚症状の出にくい臓器でもある為、過度な負担をかけないよう自身の生活を一度振り返ってみるとよいかもしれません。

 

アルコール性肝障害ってどれくらい飲んだらなるの?アルコール性肝障害の診断基準

健康診断の血液検査でよく話題にされる『γ-GTP』。よく「高かったから、少しお酒控えないとな」なんて笑いながら話されている方もいますよね。もしかしたら笑い事じゃないかもしれません。飲酒で悪くなるのは1日単位、良くなるのは年単位なのです。

 

アルコール性肝障害診断基準

~JASBRA(アルコール医学生物研究会)2011年度版より~

 

長期(通常は5年以上)にわたる過剰飲酒が肝障害の原因と考えられる病態で以下の条件を満たすものを指す。

・過剰飲酒とは、1日平均純エタノール60g以上の飲酒(常習飲酒者)をいう。ただし、女性やALDH2(アルデヒド脱水素酵素2型)欠損者では、1日40g程度の飲酒でもアルコール性肝障害を起こしうる。肥満者は一日平均純エタノール量60gの飲酒に満たなくてもアルコール性肝障害を起こしうる。

・禁酒により、血清AST、ALTおよびγ-GTP値が明らかに改善する。

・肝炎ウィルスマーカー、抗ミトコンドリア抗体、抗核抗体がいずれも陰性である。もしくは陽性であってもアルコール性の変化が明らかに強い場合、付記をしてアルコール性肝障害と診断する。

 

純エタノール60gって?

アルコール、エタノール、エチルアルコール、酒精とそれぞれ呼び方は違いますが同じものです。なので、純粋なアルコールを1日60g以上飲酒により肝障害が起こりうるということです。では、60gとはどれくらいなのでしょう。アルコール摂取量の基準は『1単位』とされるており、アルコール1単位とは純粋アルコールに換算すると、20gとなります。

 

お酒1単位

ビール:中びん1本(500ml)

日本酒:1合(180ml)

焼酎:0.6合(約110ml)

ウイスキー:ダブル1杯(60ml)

ワイン:1/4本(約180ml)

缶チューハイ:1.5缶(約520ml)

 

お酒3単位で人によっては2単位以下で肝障害が起こりうるのです。意外と少ないなと感じませんか?肝臓に負担をかける要因は他にも様々。ちょっと少なめ、たしなむ程度で、たまに休肝日をはさんで、健康的にお酒を楽しみましょう。

 

毎日ビール中瓶1本程度のアルコール摂取は、発がんリスクに影響する?

さまざまな部位のがんの発症(特に大腸・咽頭・肝臓・食道のがん)と過剰なアルコールの摂取に関連性があることは、多くの研究で明らかにされています。

ですが、1日30g未満(ビール大瓶1本程度)のそれほど多くないアルコール摂取が、リスク増加につながるのかという問題については、あまり研究が行われておらずはっきりとした結論が出ていませんでした。

 

しかし、近年の英研究によれば、男性に関しては30g/日未満なら発がんリスク増加は見られず、女性に関してはやや気をつけたほうがよく、少量のアルコール摂取でも乳がんリスクが増加するという報告があります。

 

アルコール摂取と発がんの関係とは?

アルコールを摂取することによるがんの発生原因は、主に「アルコールそのもの」による発がん性と、(代謝酵素が弱い人では)代謝物である「アセトアルデヒド」による毒性の2つが指摘されています。

 

また、喫煙の習慣が加わると、相乗的に多発がんの可能性が高まるという指摘もあります。

 

飲酒と発がんに関する疫学データの結果は?

■女性では少量の飲酒でも乳がんリスクが増加した(British Medical Journal誌)

 

調査内容

男性47,881名と女性88,084名を対象に、一日の飲酒量と発がん率の相関について調査した。

 

がん発生数

経過観察中に、男性7,571件(初期の前立腺癌は除外)と女性19,269件の癌の発症が認められた。

 

結果

・男性では、約30g/日までの飲酒では、癌のリスクの増加は認められなかった。

・女性では、約15g/日までの飲酒では、乳がんを除いた癌のリスクは増加していなかった。

・女性では、乳がんリスクが少量(約5~15g)の飲酒で有意に増加した(約1.13倍)。

・男女共に、30g/日以上の飲酒では、喫煙の既往が加わると、癌のリスクが増加した(30g未満の飲酒+喫煙ではリスク増加無し)。

 

なぜ乳がんはアルコール摂取に反応しやすい?

乳がん発生の機序は、未だ不明な点が多いとされていますが、可能性としては以下があげられています。

・アセトアルデヒドが持つ発がん性

・アセトアルデヒドによるDNA合成・その修復に必要である葉酸の破壊

・アルコールによる女性ホルモンへの影響

 

最後に

他の欧米の研究では、女性がアルコールを毎日10g(ビール250ml)摂取した場合、乳がんリスクは7.1%増加するとされています。

 

家族歴のある、ホルモン補充療法を受けている、子宮体がんの既往があるなどのハイリスク群に入る人は、特に摂取には気をつけたいところです。

(参照ウェブサイト:六号通り診療所所長のブログ、国立がん研究センター)

 

薬物性肝障害はどんな風に発症する?

アルコールの摂取によって肝臓に負担をかけると言うイメージのある人は多いと思います。しかし肝臓に負担をかけるのは何もアルコールだけではなく、肉などのたんぱく質もそうですし、食品添加物や、体内で発生するアンモニア、薬も過剰摂取をすることも肝臓の負担になります。特に薬の副作用や、薬に対するアレルギー反応によって肝臓がダメージを受けることを薬物性肝障害と言います。

 

症状のあらわれ方

薬によって引き起こされる肝障害は服用を開始した後、1週間から4週間以内に起こることが多くあります。長くても2ヶ月以内に症状などが観察されることがほとんどです。初期症状としては多くの肝臓疾患で見られるような発熱や黄疸症状が見られることがありますが、自覚症状が乏しく異変に気付かないこともしばしばあります。また、こうした症状はウイルス性肝炎でも同じように見られるものであり、症状だけからウイルス性か薬物性かを判断することはできません。

 

検査

自覚症状があまりない場合には血液検査が有効です。

血液検査においてはASTやALT、ALP、ビリルビンと言った値が高くなる傾向があります。しかし、こうした値はウイルス性の肝障害でも見られるものですし、時には薬物性肝障害を発症していても異常値にならない場合があります。

 

薬物性肝障害を疑うには

はじめて原因となる薬を服用した場合は、その薬が原因であることを確実に診断するのは困難です。そのためこうした場合は除外診断が多くの場合使用されます。除外診断とは他の肝障害の可能性を削除していくことです。

ウイルス性・アルコール性肝障害の可能性が低い

薬物性肝障害の可能性の高い薬物を使用開始してからあまり時間が経っていない

末梢血で白血球の増加が認められる

血液像で6%以上の好酸球の増加が認められる

こうした項目を参考にして薬物性肝障害が疑われることになります。

 

 

他にも採血によってとりだしたリンパ球によって、薬物の刺激試験を行う方法もありますが、薬物性肝障害の場合薬物そのものが原因というよりも、薬物を代謝している途中の物質が原因となることが多く、あまり有効とされていません。

(photoby:http://pixabay.com/ja/%E3%83%9C%E3%83%87%E3%82%A3-%E8%A1%80%E6%B6%B2%E3%81%AE%E5%BE%AA%E7%92%B0-aterien-%E9%9D%99%E8%84%88-%E5%9B%9E%E8%B7%AF-%E8%99%AB%E7%9C%BC%E9%8F%A1-75303/?oq=%E8%A1%80%E6%B6%B2)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-18掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

カラダノートひろば

肝障害の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る