育児
足の裏が痛い!「第二ケーラー病」(フライバーグ病)の症状や原因と治療法
「足の裏が痛い!」「歩くと痛い!」と子どもに言われたら、要注意。もしかしたら、第二ケーラー病という病気かもしれません。第二ケーラー病はフライバーグ病とも呼ばれ、子どもに多く見られる足の痛みで、成長痛に分類されます。
今回は、第二ケーラー病の症状や治療法をご紹介します。足が痛いと言っているお子さんがいらっしゃるママは、ぜひ参考にしてみてください。
第二ケーラー病の症状
第二ケーラー病とは、足の中足骨(ちゅうそくこつ)の骨頭部の組織が血液の循環障害により壊死(えし)し、痛みが起こる疾患です。
足に「外傷が続発して」あるいは「繰り返し圧力がかかることによって」起こる病気でもあります。
中指と薬指の付け根に痛みを感じることが多く、腫れてしまう人も。
この第二ケーラー病は、成長期の子供の成長軟骨に障害が起き、痛みを伴う疾患の一つでもあります。12~18歳の思春期に発症する子どもが多く、女子の方が男子より3~4倍ほど多くなっています。
幅の狭い靴を長期間はくことで発生するのではないかと言われています。
第二ケーラー病が進行したらどうなる?
主な症状は、足指のつけ根の痛みです。特に踏み返しの際に痛みを感じますが、進行すれば安静時でも痛みを感じます。
痛みによって指の可動域も制限されます。また、歩行時の痛みをかばうために、その部分への負荷を避けた歩き方をしてしまいます。
症状の出方としては、足指に負荷がかかったときの痛みが徐々に増強していきます。
早期発見と早期治療が必要
第二ケーラー病は、同じような骨端におこる病気の中でも、早期発見と早期治療が重要な病気です。
治療は患部に負荷をかけないことを徹底します。痛みが強いときにはギブスで負荷を避けたり、松葉づえを利用します。また、除圧を工夫した靴を長期間使用することもあります。ヒールのたかい靴、ランニングや長時間の歩行は禁止です。
これらによって自然治癒の際に骨が正常に戻ることを期待しますが、治療が遅れたり、著しく変形が残った場合には手術が必要になることもあります。
適切に治療を進めば、最終的に骨の再生がうまくいき、変形がほとんどない状態で治癒するケースが多いようです。
小さなサイン、見逃さないで!
第二ケーラー病は、原因不明で起こる場合も多くある病気の一つです。予防が肝心ですが、少しでも痛いと思ったら足を酷使しないことが大切です。
お子さんのサインを見逃さず、少しでも気になることがあればお医者さんを受診してくださいね。
(photo by https://www.photo-ac.com/)
著者: カラダノート編集部