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生活習慣病

高血圧の症状と薬物治療についての基礎知識!高血圧に使われる薬の効果と副作用!

高血圧の治療薬には様々な種類があります

 

薬物療法の進め方

薬による治療は基本的に少量からスタートして、効果が見られなかった場合は量を増やしていったり別の薬に切り替えたりします。

重度の高血圧患者さんになると3~4種類の薬を飲む方もいらっしゃいます。

しかし、薬には副作用が存在しますので他の疾患の薬との飲み合わせなどにも注意が必要です。

 

高血圧に使われる薬の効果と副作用

高血圧治療には血管を広げるものや血液量を減らすものがあります。

そのなかでよく使用されるものをいくつか紹介します。

 

・Ca拮抗薬

血管の筋肉を収縮させるCaをブロックして血管を広げます

副作用:動機や頭痛、便秘など

 

・アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬

血管収縮や体液の貯留に働くアンジオテンシンⅡを阻害します

副作用:高K血症など

 

・利尿薬

尿を出して血液量を減らします。

副作用:低K血症、脂質異常症、高尿酸血症など

 

・β受容体拮抗薬

心臓の働きを抑えて体全体に送り出す血液量を減らします

副作用:脂質異常症など

 

薬の副作用は必ず発生するものではありませんので、神経質にならない方がいいですよ。

副作用に対する薬が処方されることもありますしね。

 

高血圧は薬物治療が基本になりますので、お医者さんや薬剤師さんの指導を守ってしっかり薬を飲むようにしましょう。

 

高血圧の症状と薬物治療についての基礎知識

日本人のほとんどの高血圧は「本態性高血圧」と呼ばれる、特に病気などのはっきりとした原因がわからない高血圧だといわれています。高血圧が起こる原因はさまざまで、年齢、肥満、ストレス、アルコールの摂取、煙草などがあげられます。

 

高血圧になると・・

合併症のない高血圧には自覚症状がないといわれており、気が付かないうちに動脈硬化を悪化させ、それによりさまざまな合併症を引き起こしてしまいます。治療方法は食事や運動などの生活習慣を正すことが基本にあり、症状の程度や医師の判断によって薬物療法、サプリメントなどでの栄養療法などが選ばれます。

 

高血圧の薬物療法

高血圧の程度がひどい場合、食事や運動などの非薬物療法で血圧がコントロールできない場合などは医師の判断により降圧剤などの薬物療法がおこなわれます。2014年の4月に施行予定の、「高血圧治療ガイドライン2014改定概要(案)」によると、合併症のない高血圧患者に使用される第一選択薬は以下のようになっています。

 

●ARB

●ACE阻害薬

●カルシウム拮抗薬

●利尿薬

 

以前までは主要な降圧剤のひとつに含まれていた「β遮断薬」は、脳卒中の抑制に関して他剤に劣るとの理由から,合併症のない場合の第一選択薬からは除外されました。

 

高血圧の症状は合併症の症状?

高血圧には基本的には自覚症状がないといわれています。ですが、更年期障害や、肥満の併発、また、高血圧の進行とともにさまざまな合併症を起こしやすいこともあり、頭痛、めまい、だるい、動悸などの原因不明の自覚症状をうったえる人もいるようです。高血圧は基本的には食生活の改善や運動をするなどの日常生活での注意で予防、改善することが可能です。薬物に頼りだすと、なかなかやめることは困難で、一生降圧剤を飲み続ける人も多いため、なるべく自分で生活習慣の改善をはかりましょう。

 

高血圧には優れた降圧剤があり、血圧コントロールを容易にしてくれる一方で、薬に頼りすぎると薬をやめられなくなってしまいます。薬を飲んでいるから大丈夫ではなく、なるべく薬を飲みだす前から生活習慣の改善などで血圧をコントロールしましょう。

 

高血圧で2種類以上の薬が処方されるのってなぜ?

高血圧治療に使用される薬はいくつかありますが、降圧効果においてそう大きな違いはありません。そのため降圧薬の処方においてはそれぞれの薬の他の効果、副作用を考えて、患者さんへの向き不向きに沿った処方がなされます。

 

2種類以上の薬が処方されることがある

他の患者さんは処方される薬が1種類なのに、自分だけ薬の種類が多い、となると不安に思ってしまうかもしれませんが、一概に薬の種類が多いことが悪いこととは言えません。むしろ1つの薬を多く服用するよりも種類を増やして服用した方が副作用が分散されて出にくくなったり、小さい副作用で済むことや、降圧効果も大きくなることがあります。

 

「カルシウム拮抗薬」+「ACE阻害薬」

カルシウム拮抗薬は血管の収縮を妨げて、拡張してくれることで血圧を下げる薬ですが、この血管の拡張作用は動脈にしか影響を及ぼさず、静脈には作用しません。動脈だけが拡張されるということは、心臓から末端へ向かう血管は広がっているのに、末端から心臓に帰ってくる血管は狭いということになり、血流が滞りやすくなるということです。ここで現れる症状が下肢のむくみで、これがカルシウム拮抗薬の副作用と言えます。

これにたいしてACE阻害薬を併用してあげる方法があります。ACE阻害薬は静脈も拡張させる働きを持っていますので、下肢のむくみも改善されやすくなります。

 

「β遮断薬」+「α1遮断薬」

交感神経から放出される物質が心臓にあるβ遮断薬に結び付くと心臓の拍動が高まり、血圧があがります。この結びつきを遮断するのがβ遮断薬なのですが、この副作用として心臓の機能低下による手足の冷えがあります。

この場合、末梢の血管を広げる効果を持つ、α1遮断薬を併用してあげると冷えが改善されやすくなります。

 

飲んでいる薬の副作用は我慢する必要はありません。薬の服用の仕方によって改善できる場合もありますから、医師に相談してみましょう。

 

カルシウム拮抗薬って、骨がもろくならないの?

年齢が上がると共に高血圧などの生活習慣病を発症する人が増えていきます。日本においても高齢で高血圧を発症している人は多く、通院して薬などを処方してもらっている人も多くいると思います。

 

最も使用されているカルシウム拮抗薬

血圧を下げる薬として多く使用されているのがカルシウム拮抗薬という降圧剤です。このカルシウム拮抗薬というのは、血管を広げる作用を持つ薬剤です。動脈の血管壁には平滑筋細胞でできた筋肉の層があり、この細胞が収縮することで血管が収縮し、血圧の上下に関係します。この細胞の収縮の引き金になるのはカルシウムイオンなのですが、カルシウム拮抗薬ではこのカルシウムイオンの通り道をふさぐことによって、血管を収縮させないようにし、血管をひろげて血圧を下げる効果を得るのです。

 

カルシウムの吸収に関係しない?

カルシウムというと、骨や歯を形成するものです。そのカルシウムに働きかけるということは、体のカルシウムに何か影響を及ぼしてしまうのではないかと思ってしまう人も多いようです。特に高齢になると骨粗鬆症の心配などもありますから余計に気になります。特に薬剤の名前がカルシウム拮抗薬ですから、カルシウムの吸収を阻害されてしまうのではないかというイメージを持ってしまうようです。

 

カルシウムの吸収に関係しない!

実際カルシウムの吸収を阻害するということはありません。カルシウム拮抗薬はカルシウムが細胞の外から中へ移動するのを抑制するだけで、体の中のカルシウム総量が減るわけではありません。ですからカルシウムの摂取量が影響されるということはないのです。

 

カルシウム自体は体を形作るのに重要な要素です。カルシウム拮抗薬というのは血管平滑筋や心筋に特異的に作用するとされている薬剤ですので、現段階で心配ないものとされています。

 

Ca拮抗薬や利尿薬…高血圧の薬物治療にみられる副作用とは

血圧を下げる主要な作用以外にも副作用が表れることがあります。

 

・Ca拮抗薬

血管拡張作用による頭痛やめまい、立ちくらみ、ほてり、歯肉肥厚や便秘などがみられます。

 

・アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)

めまい、ふらつき、冷や汗などの低血糖症状、高K血症など

 

・アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬

乾いた咳(空咳)、血管神経性浮腫、高K血症など。

アクリロニトリルメタリルスルホン酸膜を用いた血液透析施行中ではアナフィラキシー様症状が発現するため使用してはいけません。

 

・利尿薬

チアジド系またはループ利尿薬では低Na血症、低k血症、高尿酸血症、食欲不振などが見られます。しかし、これらの副作用は少量投与にすることで降圧効果を損なわずに減少することができます。

カリウム保持性利尿薬では食欲不振、悪心、嘔吐、高K血症など・β受容体遮断薬心不全、除脈、気管支喘息、低血糖症状などが見られます。特に心機能が低下傾向にある高齢者や糖尿病、耐糖異常などを合併している患者さんには注意が必要です。

 

様々な副作用がありますが、これらの症状が必ず表れるわけではなく、ここに書いていない副作用が表れることもありますので何か気になる症状が表れましたら医師や薬剤師にご相談ください。

 

(Photo by http://pixabay.com/static/uploads/photo/2012/12/21/10/06/addiction-71575_640.jpg)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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