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気道可逆性試験では何がわかるの?気管支喘息、アトピー咳嗽の違い、咳喘息の治療と薬

 

気管支喘息の患者数は200万人を超えるとも言われており、けして珍しい病気ではありません。

学校に通ってみるとクラスに1人くらいは喘息の子がいたという経験を持つ方も多いのではないでしょうか。

そんな喘息の診断に使われる検査のひとつが気道可逆性試験です。

 

●気道可逆性試験の『可逆性』って?

気道可逆性試験の『可逆性』とは変化があっても条件が整えばもとに戻るということを指しています。

気道可逆性試験では喘息によって気道の状態が悪くなっていても、治療薬を吸入すると気道が本来の健康な状態になるかどうかを見ています。

 

●気道可逆性試験の数値の読み方

喘息など呼吸機能の検査の代表ともいえるのが1秒率と呼吸量です。1秒率は最初の1秒に吐き出した気体が全体の何%かを表しています。

気道可逆性試験では、もともとの1秒率や呼吸量と投薬後の1秒率、呼吸量にどれくらいの違いがあるかをチェックしています。

投薬前に比べて投薬後が1秒率12-15%以上、呼吸量200ml以上の改善があれば、喘息の可能性が高いです。

 

●検査時間はやや長めです

気道可逆性試験においては、2回の呼吸機能検査が必要となります。

1回目の呼吸機能検査で今の呼吸器の状態を把握した後に、薬を投与、薬が効き始めるまで15-30分待って2回目の検査を行います。

そのため、薬が効くまでの待ち時間も含めると検査時間がやや長くなってしまうので注意が必要です。

気道可逆性試験がすべて終了するまで、大体40-60分くらいかかると考えてください。

 

気道可逆性試験で使われる薬には短時間作用型ベータ2刺激薬などがあり、これは喘息の実際の治療に使われている薬です。

メプチン、サルタノールなどの名前があります。

 

 

症状でみる咳喘息と気管支喘息、アトピー咳嗽の違い

感染症にかかったあとなどに、咳がいつまでも残っていると、咳喘息と診断されることがあります。近年増加の傾向にある咳喘息ですが、いわゆる「喘息」とどのように違うのかよくわからないという人も多いのではないでしょうか。「喘息」との違いや、咳喘息によく似た病気であるアトピー咳嗽(がいそう)」との違いについて見ていきたいと思います。

 

■咳喘息と気管支喘息の違い

咳喘息は、コンコンという咳の症状のみであり、発作が起こることはまずありません。ゼーゼーという喘鳴を伴いません。ホコリやタバコ、会話時や運動時などの刺激により頻繁に咳がでます。気道のみに炎症が起きており、過敏になっている状態です。吸入ステロイドや気管支拡張薬による治療で数日でよくなります。これに対し「喘息」と呼ばれることの多い「気管支喘息」は、炎症が気管支にまで及んでおり、呼吸困難になるほどの発作が起きることがあります。発作時は喘鳴を伴います。慢性の疾患であり、一度なると完治が難しく、長い付き合いになることが多いでしょう。どちらも、夜から明け方に咳の症状が酷くなることが多いでしょう。咳喘息にかかった3割の人が、気管支喘息に移行すると言われています。

 

■よく似た病気「アトピー咳嗽」

アトピー咳嗽とは、長引く咳があり喘鳴を伴わない、という咳喘息とよく似た病気です。決定的な違いは、気管支拡張薬が効かないという点です。アレルギー症状を抑えるのによく使用される、抗ヒスタミン剤が効きます。もともとアレルギー体質である場合に発症しやすく、症状が治まれば気管支喘息に移行することはまずありません。

 

慢性的な咳が出る疾患は他にも、「副鼻腔気管支症候群」や「胃食道逆流」などがあります。咳が出るというだけでは見分けがつきにくいですが、気になる症状があれば悪化を防ぐためにも、早めに病院へ行くようにしましょう。

 

 

気管支拡張剤や吸入ステロイド~咳喘息の治療と薬の話~

咳喘息と診断された場合、薬での治療が中心となるようです。どういった薬が使われるのでしょうか。

 

■気管支拡張剤

気管支を広げて呼吸を楽にする薬です。「ホクナリンテープ」という貼り薬が使われることが多いでしょう。成分がゆっくりと体に吸収されていくため効き目が長く、就寝前に貼ると寝ている間も薬が効いている状態になります。副作用として、動悸がしたり血圧が上昇することがありますので、医師の指導に従って服用しましょう。

咳喘息には、いわゆる「喘息」である気管支喘息の症状がなく、共通しているのは「咳が出ていて長引いている」ということや刺激になる物質が同じというだけです。しかし、喘息以外の咳の症状には効果がない気管支拡張剤が、咳喘息には効果があるということから、このような名前がついたようです。アトピー咳嗽という、咳喘息によく似た病気があるのですが、この薬が効くかどうかで容易に見分けることができます。

 

■吸入ステロイド

気管支の炎症を抑える薬です。自分で吸入できる携帯可能な器具に、数日分の薬剤がセットされているものがあります。気管支拡張剤と並行して使用されます。気管支喘息や咳喘息にもっとも有効な治療法ともいわれています。炎症を抑える薬ですので、使用し始めてからすぐに効果が現れる訳ではなく、徐々に効いてくるようです。効果がないからといって自己判断でやめてしまわないようにしましょう。

ステロイドというと副作用が心配になるかもしれませんが、塗り薬よりも副作用は弱く、吸い込んで炎症を抑える働きを終えると分解されていくようです。また、使用する人の条件によって使用量を調整し、安全に服用できるようにします。使用後は、口の中のトラブル防止のためにうがいが必要です。吸入ステロイドは、喘息への移行を防ぐために欠かせない治療となります。

 

不安なことがあれば医師に確認し、しっかりと治療を行っていきましょう。

 

咳喘息は気管支喘息の前段階?!咳喘息の治療とは

咳喘息は気管支喘息の前段階といわれていますので、しっかりとした治療が必要になってきます。まずは病院へ行き、薬を出してもらったり指導を受けたりしましょう。

 

■治療方法

風邪などの感染症のあとに咳だけが残り、1ヶ月以上続くようであれば病院でみてもらうようにしましょう。呼吸器科やアレルギー科、耳鼻咽喉科を受診すると良いでしょう。薬での治療の場合、気道などの炎症をおさえる吸入ステロイド、狭くなりがちが気道を広げる気管支拡張薬が用いられます。この2つが混ざった薬を使う場合もあるようです。普通の咳止めや風邪薬は効きませんので、自己判断で薬を飲まないようにしましょう。

咳喘息の診断は問診が重要になります。胸の音を聴いてもゼーゼーという音がしないこと、咳が出ている期間やタイミング、他にも症状があるかなどを調べます。

また、咳喘息以外の病気が原因ではないか調べるため、レントゲンで検査する場合もあります。また、呼吸機能を測定する検査により、肺の機能が低下していないか調べることもありますが、咳喘息の場合は低下が見られないようです。他にも採血をしたり、痰を採取して細菌やカビなどの検査をすることもあります。

 

■経過

薬による治療で1週間程度で楽になりますが、再発を繰り返すことが多いようです。気管支喘息に移行しなかった場合でも、風邪をひいたり空気が悪いところに行ったりすることで、咳が出始めるといった状態が何年も続くことがあるようです。しっかり治るまで治療を続けることが大切ですので、咳が出なくなったからと言って医師の指導なしに薬をやめてしまわないよう注意しましょう。

 

主に薬での治療になりますが、日常生活でもホコリをためないよう掃除をこまめにしたり、温度差に気をつけるといった注意が必要です。最初の段階でしっかり治しておけるよう心がけましょう。

 

(Photo by: [http://www.ashinari.com/2012/12/07-373882.php])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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