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睡眠時無呼吸症候群の検査~検査の方法や費用は?

簡易型睡眠時無呼吸検査(携帯型PSG)は睡眠時無呼吸症候群が疑われるときに行われる検査で、検査の時間は眠っている時間帯です。ただし、簡易・携帯型PSGという名前の場合は家庭で機械をつけて検査するので、緊張する方は少ないと考えられます。

 

一方で同じPSGでも終夜睡眠ポリグラフィーという、入院で行う検査もあります。

 

●簡易PSGと入院PSG検査の費用

終夜睡眠ポリグラフィー検査(PSG)は診療報酬点数では3つに分かれています。

 

まず携帯用装置を使用した場合が720点で、これは簡易PSGの費用となります。3割負担に直すと2160円です。

 

次に、多点感圧センサーを有する睡眠評価装置を使用した場合に250点が追加されるので、3割負担で750円が追加される可能性があります。簡易型睡眠時無呼吸検査(携帯型PSG)では、2160円から2910円くらいの費用がかかると考えてください。

 

そして、それ以外の場合の診療報酬点数が3300円で、3割負担にすると9900円です。入院でのPSG検査の場合は、少なくとも1万円程度かかると考えてください。

 

●入院PSGでは入院費用もかかる

入院してPSG検査を受けるとなると、最低でも一晩は病院に泊まらなければいけないので、検査費用の他に入院費用がかかります。入院費用は大体1日あたり1万円程度ですので、入院PSGの総費用は2万円近くかかる可能性があります。

 

具体的な入院費用やPSG費用を事前に病院に確認しておいた方がよいかもしれません。

 

簡易PSGと入院でのPSGでは、費用に最大で10倍の差があります(入院費含む・3割負担で仮定)。ですが入院PSGでないとわからない項目もありますし、取付による差が小さいのも入院PSGのメリットです。

 

睡眠時無呼吸症候群の検査では問診等の後に簡易PSG、そして簡易PSGでの異常値が確認できれば入院してPSG検査を受けます。

 

家でも出来る検査!?携帯型PSGによる睡眠中の体の検査知ってますか?

睡眠中に10秒以上の呼吸停止を伴う病気が睡眠時無呼吸症候群で、日本国内には15万人の睡眠時無呼吸症候群の患者がいると言われています。

そして睡眠時の状態は自分では把握しにくいため、まだ病気に気づいていない潜在患者となると実に90万人を超えるとも考えられているのです。

 

●睡眠時無呼吸症候群を検査する段階

睡眠時無呼吸症候群の診断のためには問診や生活習慣病等の診察が第一に行われます。

その上で、睡眠時無呼吸症候群の疑いが強い場合には簡易型睡眠時無呼吸検査を行います。

そして、さらにその結果で睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いと判断されるともっと詳しい終夜睡眠ポリグラフ検査を行って最終的に睡眠時無呼吸症候群を判断します。

 

●簡易型睡眠時無呼吸検査(携帯型PSG)のメリット

簡易型睡眠時無呼吸検査(携帯型PSG)は睡眠時無呼吸症候群検査の最終段階である終夜睡眠ポリグラフ検査に比べると、入院の必要がないというメリットがあります。

家庭で眠るときに特殊な機器をつけることで寝ているときの体の状況を判断できるので、よりリラックスしたときの体の状態を知るにも役立っています。

 

●簡易型睡眠時無呼吸検査(携帯型PSG)でわかること

では簡易型睡眠時無呼吸検査(携帯型PSG)で何を測っているのかというと、鼻口気流、気管音、SpO2(酸素飽和度)、呼吸運動の様子などです。

睡眠時無呼吸症候群では睡眠中に呼吸が止まることで気流や気管音、一時的な酸素飽和度の変化があるので、それをとらえています。

 

簡易型睡眠時無呼吸検査(携帯型PSG)は貸し出しによって検査するので、機械を壊さないように十分な注意が必要です。

食事や服装などに注意する点はなく、普段と同じように過ごせばOKです。

 

あなたは当てはまる?保険適用でCPAP療法をするために診断で必要な基準とは

肥満、あごの小ささ、加齢による筋力の低下などによって、睡眠時の呼吸がうまくできなくなることがあります。睡眠時の呼吸に障害が起こるということは、十分な睡眠をとれないということですので、当然日中の活動や健康状態に悪影響が生まれます。そのため、睡眠中の呼吸状態を改善することは、非常に重要なのです。

 

睡眠中の呼吸を改善するCPAP療法

睡眠中の呼吸が障害される睡眠時無呼吸症候群は、よく知られるようになりました。これは睡眠中の呼吸状態が悪くなるため、健康に影響が出るものです。その睡眠中の呼吸状態を改善する治療法としてあるのが、CPAP療法という治療法です。睡眠中に人工呼吸のようなマスクをつけて、睡眠中の呼吸を補助することで、睡眠中の呼吸状態を改善します。

CPAP療法をするためには、そのための装置が必要です。医療機器に当たりますので家電量販店では購入ができず、病院で診断をされた後、レンタルという形になります。

 

まずは病院での診断が必要!

病院でしかるべき診断をされれば、治療の一環として病院からレンタルができます。基準を満たせば保険適用で、レンタルすることが可能ですが、満たさなければ保険適用外あるいは個人所有という選択肢になります。

では保険適用でCPAPの機械をレンタルするには、どういった基準をクリアしなければいけないのでしょうか。

 

保険適用でのCPAP療法開始基準

対象となる患者は以下の基準をすべて満たす場合です。

1.無呼吸指数(1時間当たりの無呼吸および低呼吸の数)が20以上

2.日中の傾眠、起床時の頭痛などの自覚症状が強く、日常生活に支障がある

3.睡眠ポリグラフィー上、頻回の睡眠時無呼吸が原因で睡眠の分断化、深睡眠が著しく減少、あるいは欠如し、持続陽圧呼吸療法により睡眠ポリグラフィー上、睡眠の分析が消失し、深睡眠が出現し、睡眠段階が正常化する

※ただし無呼吸指数が40以上ある場合は、2の要件を満たせば対象となります。

 

睡眠ポリグラフィーとは睡眠障害の診断に用いられる検査のことで、睡眠の状態を全体的に調べる検査です。脳波や心電図、胸部の動き、血中の酸素量などの検査をするために、端子をつけてひと晩眠ります。3の要件は、「この検査によって異常が見られ、CPAPなどの呼吸補助装置をつけたときに症状が改善した場合」に用件を満たすということです。

 

 

こうした基準をクリアすれば、保険適用でレンタルが可能で、月約5000円で、CPAP装置を使用できます。基準をみたさない場合は、保険適用がされず、レンタルをする場合には、月15000円程度の金額を負担することになります。

 

寝ている間に脳梗塞が進行?!睡眠時無呼吸症候群を発見できる『パルスオキシメーター』

睡眠時無呼吸症候群は、のど周辺の空気の通り道が狭くなることで(肥満・飲酒による筋肉の緩み・生まれつき顎が細いなど)気道が塞がれてしまい、一時的な窒息状態となるという病気ですが、日中に眠気が出てしまうという症状以外にも『脳卒中』『心筋梗塞』など動脈にダメージが与えられることによる疾患の原因となることが報告されています。過去には、この検査法として一日病院に入院して無呼吸回数を計測する方法が主でしたが、現在では指に簡易計測器を着けて簡易検査できる『パルスオキシメーター』が主流となっています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

高血圧・動脈硬化・脳卒中などの原因に…睡眠時無呼吸症候群の恐さとは?

睡眠時無呼吸症候群によって引き起こされる疾患は、脳卒中や心筋梗塞から高血圧・糖尿病・動脈硬化まで様々なです。生活習慣によって引き起こされていると思っていたところ、意外にも睡眠時の無呼吸が原因であった例も少なくないようです。

 

<睡眠時無呼吸症候群によって引き起こされる疾患>

■高血圧

睡眠時の脳の覚醒によって、交感神経が興奮し血圧が高まります。

 

■糖尿病

睡眠中に血液内の酸素が不足し、体のインスリンへの反応を鈍らせてしまう為、糖尿病が起きやすくなります。

言われています。

 

■動脈硬化

酸欠が繰り返されることによって、動脈にダメージを与えます。またそれによって、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞を発症させます。

 

■脳血流障害

睡眠時の無呼吸を繰り返すことにより、脳の血流の障害を引きおこす為、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などを併発しやすくなります。

 

<睡眠時無呼吸症候群によって脳にどれほどのリスクがある?>

英医学誌(New England Journal of Medicine: 2005;353:2034-2041)によれば、以下が報告されています。

【試験内容】睡眠時無呼吸症候群患者1,022例を対象にした約3年間の追跡研究

【結果】重症例では脳卒中・脳梗塞発症リスクが3.3倍になることが報告された。

検査の手順について

簡易検査法として、『パルスオキシメーター』があります。動脈血中の酸素量(SpO2)を測定するというもので、重症例では70%以下(エベレスト山頂と同程度の酸素濃度)となる例もあるようです。

 

自宅にパルスオキシメーターを持ち帰り、就寝時指に装着して休むだけで計測するという機器です。酸素濃度を連続して測定記録します。(但し、簡易検査ですので重症者は見逃しませんが、軽い患者さんは見逃すことがあると言われています。)

 

<重症度の定義>

【軽度】睡眠1時間につき、無呼吸・低呼吸が5回以上~15回未満

【中度】睡眠1時間につき、無呼吸・低呼吸が15回以上~30回未満

【重度】睡眠1時間につき、無呼吸・低呼吸が30回以上

 

<検査の手順>

1)手首に、腕時計のようにベルトをとおします。

2)電源を入れ、赤い点滅が爪の上にあたるようにプローブを指にはめます。

3)白い指カバーをプローブの上からはめます。

4)朝起きたら電源を切り機器をはずします。

⇒正しい評価のためには最低4-5時間の睡眠が必要です。

 

最後に

上記のように、1時間におおよそ15回以上の中度以上の無呼吸症状がある場合は、パルスオキシメーターで計測が可能であるようですが、5~15回/時間程度の軽症例では、見逃してしまう場合があると言われています。「無呼吸になっていたと言われたことはないが、日中原因不明の眠気がある」という場合などでは、一度1日入院型の検査を受けてみる必要があるかもしれません。

 

呼吸中枢機能検査で調べる『呼吸中枢』って何のこと?

睡眠時無呼吸症候群などの判断に役立つ呼吸中枢検査ですが『呼吸中枢』とはいったい何なのか、そしてどんなふうに働いているのかを見てみましょう。

 

●脳にある呼吸中枢

呼吸中枢は延髄(脳の下の方)にある器官のことで、呼吸という名前はついていますが直接的に呼吸と関係のある肺・気管支・気道などと同じ場所にはありません。

肺や気管支・気道が呼吸をする場所だとすれば呼吸中枢は呼吸の司令塔といっても過言ではありません。

脳は体の司令塔としてさまざまな指示を出していますが、呼吸中枢は呼吸に特化した司令塔と考えてください。

 

●もしも呼吸中枢がダメになったら

呼吸中枢が存在する延髄と脊髄がつながっているところを横に切ってしまうと、呼吸筋の中心である横隔膜の動きは停止します。

ただ、呼吸自体が止まるわけではないのが呼吸中枢の働きのちょっとややこしいところです。

呼吸そのものを担っている呼吸筋は横隔膜が中心ですが、そのほかの筋肉も使われています。

そして呼吸中枢がその働きを直接的には担っていないのが喉などの筋肉で、呼吸中枢がダメになると横隔膜を使えない代わりに脳が指令を出して、そのほかの場所で呼吸しようとします。

 

●基本は自律神経系

自律神経系の動きというのは自分では制御できない動きのことを指しています。

例えば食事の消化運動や心臓を動かすといったことは自分の意志ではどうにもなりません。

呼吸中枢の働きも基本は自律神経系なのですが、実は体の中で唯一自律神経系でもあり、自分の意志でも動かせる特徴を持っています。

ずっと呼吸を止めるわけにはいきませんが一時的に呼吸を止めたり、息を早めたりといったことは意識すればできます。

 

呼吸中枢機能検査で調べられる呼吸中枢は脳の下の方、脊髄にきわめて近い場所にあります。

呼吸中枢機能検査では呼吸中枢が正しく働いているかどうかがわかります。

(Photo by:http://www.ashinari.com/

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-13掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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