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子供を『合法ドラッグ』から守るために、親として出来る対策とは?

 

子供が中学生になる前から始めておきたい、『合法ドラッグ』から身を守るための対策

 

現在、厚生労働省では子供の薬物乱用の防止策のひとつとして、小学校6年生の子供を持つ保護者に向けて、比較的子供でも安易に手に入りやすい『合法ドラック』から身を守るためのしおりをインターネット上で公開しています。その理由としては、薬物乱用者の低年齢化が進んでいるという報告があるためです。30年前には乱用者の大半は30歳以上であったのに対し、現在では10代~20代の若者が検挙者の半数を占めるようになったという報告があります。

保護者として出来ることは、早い年齢から日常的に子供と薬物について話すことと、また明確に断る意思を持たせることであると言われています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

子供がドラッグを始めるきっかけとは?

 

薬物乱用に関するアンケートを中高生に取ったところ、約90%の回答で『乱用は心身の健康を害する』という認識があったと報告されています。しかし一方で、『なんとなく(好奇心・眠気覚まし・痩せられる等)』という明確な理由なしに手を出すケースが最も多いという矛盾があると指摘されています。この理由として、あるサイトでは『薬物の危険性について警告されている内容と、実際友達が使った状態に乖離があるため(Sくんは何回も使っているけど、問題がないようだし大丈夫)』ではないかと指摘されていました。

また一方で、実際に10年前に起こった事件では(仙台・若林区)、同級生の『いじめの標的にするという脅し』から薬物を始めてしまうということが起こった報告もあります。

 

『合法ドラッグ』にはどのような種類がある?

 

脱法ドラッグには、『ケミカルドラッグ』『ハーブ』『お香』『アロマオイル』『バスソルト』など様々な種類があります。摂取方法には、摂食、吸飲、喫煙などがあります。インターネットで簡単に入手できるため、注意が必要です。

 

 <脱法ドラッグの効果と種類>

◆アッパー系ドラッグ(覚醒剤に類似)

感情の高揚、神経の興奮作用など

◆ダウナー系ドラッグ(ヘロイン・シンナーに類似)

陶酔感、鎮静、麻酔作用など

◆サイケデリック系ドラッグ(大麻・LSDに類似)

感覚の変化、神経過敏作用など

 

<価格について>

10年前に比べ、約10分の1まで価格が下がり、中高生が手を出しやすくなったと言われています。現在の末端価格は、吸引1回分で2,000~3,000円程度

  

『NO!』と実際に行動に移すための、ロールプレイング訓練が重要

 

現在、いくつかの小学校では薬物乱用防止教育の一環として、知識に加え実際に行動に移すためのロールプレイング訓練が授業に取り入れられているところもあると言います。ネット上ではその方法を、1)防止と2)実際に被害にあってしまったときの親の対応までを公開してあります。いずれも、早期から親子でじっくり話し合いや訓練をする習慣をつけることで、問題の回復も早まるとされています。

 

<薬物についての話し合い・訓練方法>

1)注意深く耳を傾ける

普段から、親が一方的に意見するだけでなく、子供の意見や気持ちに注意深く耳を傾けること。安心感と、発言させる習慣を持たせる。

 

2)自分独自の行動を取ってもよいことを分からせる

薬物をはじめる原因の多くが仲間からの誘いによるものなので、出来るだけ早期から、具体的な場面で独自の行動を取ってよいことを教える

 

3)「ノー」と断るロールプレイ

具体的な場面を想定し、「どう答えればよいか?」を自分の言葉で考えさせ、断れる訓練をする。答えられない場合は、親が回答例を示す。(「要らない。なぜなら~だから」)

 

4)子どもの選択に自信を持たせる

普段から、子供が自信を持って意思決定する機会を沢山作ることが重要。

 

5)年齢に相応しい情報を与える

子どもの年齢と理解力に合った情報を与えるようにする。低学年であれば「覚醒剤は体に悪い薬なんだよ」。高学年になれば、「どんな形で、街ではどう呼ばれ、体にどんな影響があるか」などを説明する。

 

6)薬物に対する家族の態度を明確にし、ルールに従うことを教える

 

7)正しいことをする

子供にとっては、親の行動が基本ルールとなるので、出来る限り模範的となる行動をするようにする。例えば頻繁にアルコールに酔う姿を見せれば、これが一般的な大人のくつろぐ方法であると子供に教えているのと同じになる。

  

実際に、子供が薬物に手を出したら…どう対応法すべきか

 

子供と薬物について研究を行っているホームページによると、以下のように説明されています。

 

1)責任は自分で取らせる

自分が引き起こした問題に本人を直面させる。家族が相談・弁償することは問題の解決には繋がらない。本人が解決出来るよう周りがサポートすることが重要である。

 

2)問題をオープンにする

周りが問題を隠したがっていれば、その弱気な姿勢をすぐ見抜いて、さらに厄介なことへと問題をエスカレートさせることになる

 

3)親としての関わり方を勉強する

乱用者の親がやってはいけない事は沢山あると言われています(借金を払う等の行為)。問題が発生すれば、まずは依存症の治療機関などで勉強し、親から態度を変えることが重要である。

 

(参考ホームページ:厚生労働省、J-VIC 子供を知る) 

 

最後に

 

前述のホームページには、「悪い行動に走る裏には、同時にそれを止めようとする気持ちが必ず働いている。子供の表面的行動だけではなく、裏の心の動きを無視しないようにすることが重要。」という記述がありました。薬物を始めたり、非行に走る子供は、多くが自己表現が上手ではないといわれています。子供が薬物に手を出している可能性があるならば、早期のうちに子ども自身に問い、どうしたいのか、どうするべきなのかを共に考え出す姿勢が重要であると言われています。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E6%89%8B-%E9%8C%A0-%E7%97%85%E6%B0%97-%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF-%E4%B8%B8%E8%96%AC-%E8%96%AC-%E6%8C%87-281963/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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