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幻覚や幻聴を起こす「せん妄」の具体例と対処方法とは?~末期がんの症状~。看取りの時期の兆候とは?

末期がんの症状の1つに、意味不明のことを話す、幻覚や幻聴を起こすなどの「せん妄」があります。身体症状と違って、どのように対処したらよいか難しいものです。末期がんとせん妄について説明します。

 

せん妄が起こる理由 

肝臓の機能悪化により血液中の有害物質濃度が高まると、脳のはたらきが低下してせん妄が起こるケースがあります。疼痛コントロールの薬の影響も考えられます。原因が分からない場合の方が多いようです。

 

過去の記憶や習慣が元になっていた例 

毎晩、同じ時間に服を脱ごうとする人は、その時間に入浴する習慣があった…という例があるそうです。周囲から見れば意味不明な行動であっても、本人にとってはきちんと意味がある行為かもしれません。

 

ほかのケースでは、楽器を弾いたり料理をしたりなど、かつて楽しんでいた趣味の動きを繰り返すこともあったそうです。その時の状態だけにとらわれず、過去の生活歴や性格も踏まえた見守りが大切です。

 

家族の受け止め方 

大切な人が意味不明な動きや言動をするのを目の当たりにすると、つらく感じるでしょう。ショックを受け、認知症ではないか?薬のせいではないか?と悩んでしまうかもしれません。

 

しかし、家族にしか分からない患者本人の性格や習慣もあります。何か読み取れることがないか、注意してみてください。心身ともに追い込まれないよう、病院スタッフに相談するなど、周囲の助けも求めましょう。

 

小さな工夫で改善するケースもある 

自分のいる場所や、現在の日時が分からずに混乱する「見当識障害」では、良く見える位置に時計やカレンダーを置くことで、気分が落ち着くこともあるそうです。じっくり話を聞く、体をさするなど、さまざまな試みを試してみましょう。

 

せん妄は、見守る家族にも負担がかかります。病院スタッフと連携して、少しでも負担を軽くしてください。

 

看取りの時期の兆候とは 

末期がんでの自宅療養希望者は増えてきているようです。

末期がんで余命がそれほど長くないのであれば、愛する家族と過ごしたい、住み慣れた家で最期を迎えたいと考える方がとても多いということです。

家族のサポート、医療従事者のサポートを受けながら、自宅療養で穏やかな最期を迎えるということも可能です。治療の選択肢のひとつとして考えてみてください。

 

看取りとは 

患者さんの最期を看取るのは家族の役目のひとつと言われています。

自宅療養の場合には、入院よりもかなり高い確率で患者さんの最期を看取ることとなります。

看取りのサインを知って、心の準備をしましょう。

 

看取りのサインとは 

患者さんが最期の時を迎える際にはいくつかの兆候があります。

それを看取りのサインと呼んでいます。

排便、排尿に失敗するのは看取りのサインの一つです。

それに加え、全身の機能が低下することによって昼夜を問わず眠り続けるということも多くなります。

苦しそうな息遣いをする方も少なくはありません。

言動についてですが、基本的に看取りの時期が近付くと会話は成立しないことが多くなります。

過去のことを突然話し出したり、返事をしなかったりということも珍しくはありません。

過去の話や患者さんの中でだけ通じる話をされた時には、家族は頷いたり話を聞いてあげることが大切です。

 

看取りの時には 

呼吸停止や心停止が見られた時にそのまま静かに眠らせてあげるのか、救命処置をするのかは決めておきましょう。

患者さん本人の意思も大切ですし、家族の意志も大切です。

事前にどのように対応するかを話し合っておきたいところです。 

 

「末期がん」急変時にはどうしたらよい? 

末期がん患者の急変時に家族はどのように対応したらよいか、ということについて見ていきましょう。

 

焦らないことが一番大事 

末期がんで自宅療養をすることは、いつ患者の容体が急変するかわからないということでもあります。

急変時には家族が最初に対応することになるので、自宅療養を行う前に急変時の対応を学んだり、想定しておくということが大事なポイントとなります。

病状の急変は自宅療養をしている患者を持つ家族であれば一度は出会うものとも言われているので、焦らず対応できるようにしておきましょう。

 

医療機関への連絡 

急変時とはいっても、自分たちで出来ることはそれほど多くはありません。

何よりも先に医療従事者への連絡をすることが大切です。

自宅療養を支援してくれる医療機関は、24時間いつでも連絡可能となっているので電話連絡をしましょう。

患者さんの様子をしっかり伝えてください。

医療従事者からの指示があれば従ってください。

 

看取りの覚悟 

末期がんで自宅療養を選んだ場合は、ほとんどの場合がそのまま自宅で安らかに眠ることとなります。

急変から一気に容体が悪化し、告げられていた余命よりもはるかに早く亡くなってしまうということも考えられます。

自宅療養を始める前には急変時の対応、そして看取りの覚悟も必要です。 

 

出血傾向のセルフケア 

抗がん剤によって血小板が減少すると出血しやすい状態になってしまいます。

 

血小板の減少は輸血を除くと有効な薬剤がありませんので日頃のケアが重要になります。

 

患者のリスクの有無を把握 

出血しやすい個所の有無を確認しておく必要があります。

 

痔疾や胃潰瘍のほか、とりきれなかった腫瘍も出血を起こしやすいです。

 

日常的な観察 

出血傾向には患者のセルフケアが重要になります。

 

医療者は患者が自分で自分の体の状態を観察し、異常がないかどうかチェックできるように指導します。

 

まずは普段から排泄物や口腔内の状態、点状出血の有無などを観察する習慣をつけます。

 

このときに大切なのは自分の正常な状態を把握しておくことです。

 

血小板が減少しているとき 

血小板数が5万/μLをきると出血のリスクが高まります。

 

出血を予防するためにはまずは転ばないことです。

 

転ぶとケガをして出血するだけではなく、体を強く打って身体深部で出血する可能性があるからです。

 

他にも 

・鼻を強くかまない 

・歯を強く磨かない 

・カミソリなどを使わない 

・固い食べ物や熱い食べ物は避ける

 

などの対策がとられます。

 

出血してしまった場合は 

出血したときは慌てずに圧迫止血を試み、それでも止まらない場合には病院へ急ぎましょう。

 

ただし、頭蓋内出血と消化管出血は致命的ですので絶対に軽視しないようにしましょう。

 

(Photo byhttp://www.ashinari.com/2013/11/25-383812.php 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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