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『水素水』がパーキンソン病の原因・活性酸素を消去!神経保護作用を確認

 

『水素水』は、活性酸素に起因するあらゆる病気を予防する?

 

近年、九州大学とパナソニックの共同研究で、水素を含んだ水『水素水』がパーキンソン病の治療に有効である可能性を報告しました。パーキンソン病は、ストレス時などに産生増加される『活性酸素』が発症の原因のひとつと言われており、脳黒質に神経細胞変性を生じさせることが問題となっていました。今回の研究では、マウスをパーキンソン病の状態にする(MPTP投与)前に水素水を飲用したグループでは、神経変性が有意に抑えられ、神経保護作用を示すことが明らかになりました。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

パーキンソン病とは?

 

<パーキンソン病とは?>

中脳にある黒質(黒い色素を含む細胞の集合体)の神経細胞が変性するために、【手足のふるえ、筋肉のこわばり、動きの低下】などの症状が現れてくる疾患です。不随意運動(無意識に行われる筋肉の動き)をコントロールしているのは大脳基底核で、大脳基底核へ情報を伝達する役割を持つのが、中脳の黒質から放出されるドパミン(神経伝達物質)です。黒質が何らかの影響(活性酸素、遺伝など)で損傷を受けドパミンが不足して大脳基底核が正常に機能できなくなるために発症すると考えられています。

 

現在ではドパミン(前駆体)を薬剤で補充したり、取り込みの促進、分解阻害などの対処療法が主であり、iPS細胞移植による根本治療が待たれているものの未だ確立していません。

 

水素が活性酸素を消去する仕組みとは?

 

<水素水の作り方>

 

マグネシウムは常温・単体では水にほとんど溶けないですが、直接水道水を流すなどの圧力をかけるとわずかに溶解しマグネシウムイオンとなります。水は溶液中で水素イオンと水酸化物イオンに電離しており、マグネシウムイオンは価電子2個を放出しているので、水酸化物イオン+マグネシウムイオンと水素イオン+2e-(価電子)が結合し、水素が発生します(Mg(OH)2は水中では、イオンに解離している)。

 

◆Mg2++2e-+H2++2OH-→ Mg(OH)2+H2

 

<活性酸素消去の機序>

 

水素が活性酸素の中でも最も酸化力(細胞傷害性)の高い『ヒドロキシラジカル』を選択的に減少させる作用があると言われています(『スーパーオキシドアニオン』を減少させるという説もあるようです)。

 

活性酸素が脳神経にどのような変性を及ぼす?

 

脳内の活性酸素・窒素種による酸化ストレスを検証した実験では、活性酸素障害に伴い黒質・線条体において『脂質の過酸化物』と『アデノシン(DNA塩基グアニンの酸化体)』が、特にミトコンドリアDNAに蓄積することが明らかになっています。

 

(※コーヒーがパーキンソン病を予防するという報告がありますが、この機序は通常疲労物質であるアデノシンが脳に蓄積することで、脳神経細胞が長期的な休息を取り、細胞死に繋がると言われていますが、これに対しコーヒ含有のカフェインが、アデノシン受容体に結合することで、休息作用を弱め細胞死を防ぐという一説もあります。)

 

水素水治療の研究の詳細について

 

<九州大学の研究>

 

九州大学では、以下の水素水投与によるマウスのドパミン神経変性治療に関する研究が行われました。

 

【対象】MPTP投与マウス(黒質ドパミン神経細胞が顕著に脱落:パーキンソン病と同じ病理所見)

【研究内容】MPTP投与前に、2郡中片方の群のみ水素水を与えて、その後の神経変性の状態を比較。

【結果】水素水(水素0.08ppm含んだ水)を1週間飲ませたマウスでは、細胞死の進行が抑えられていたことを確認。活性酸素の減少も確認できた。

 

⇒これらの結果から、水素が神経細胞の保護作用に重要であると考えられる。

 

(※MPTPとは・・・パーキンソン病態モデルの誘発剤として用いられる物質で、過去に、合成麻薬の副産物として薬物性パーキンソン病を引き起こした。)

 

最後に

 

また、上記に加え、水素水生成器の製造会社によるマウスを用いた実験では、水素水を3週間与えた場合の血中活性酸素量と抗酸化力を測定したところ、水素水群は平均17%±7%の減少が認められ、また血中の抗酸化力は24%±10%増加したという報告があります。水素水療法は今後、パーキンソン病の予防法のひとつとして臨床試験の段階に入ると報告されており、今後の動向に注目したいところです。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E3%81%97%E3%81%B6%E3%81%8D-%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5-%E6%B0%B4-%E9%9B%A8-%E6%B3%A8%E3%81%90-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%88-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A2-%E6%B6%B2%E6%BB%B4-165192/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-27掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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