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嚥下(えんげ)障害って一体なに?注意すべきことや食事や服薬時の工夫など

 

高齢になると「嚥下困難」と「服薬の必要」があり、嚥下困難によって服薬が難しくなることがあります。

だからといって「嚥下困難だから薬を飲めません」というわけにもいきません。

では水分をうまく取ることができない嚥下障害の患者さんの薬の服用はどうすればよいのでしょうか?

 

オススメの薬の服用方法

本来薬は水で流すのが良いのですが、嚥下障害を持っている方には難しいのが現状です。ではどのような飲み方をするのが良いのでしょうか?

 

・ゼリーなどと一緒に

ゼリーや、プリンなどの喉ごしの良いものと一緒に服用します。

 

・とろみをつけて

水にとろみをつけて薬を服用します。片栗粉などでとろみをつけるのもいいですし、市販されているとろみ剤を使用するのもオススメです。

 

・食事と一緒に

おかゆなどに混ぜて服用します。

※薬によっては食事と一緒に服用すると吸収が悪くなるものもありますので、医師や薬剤師に相談しましょう。

 

・オブラートに包む

飲みにくい粉薬はオブラートに包んで服用します。

※嚥下障害が軽度の場合で、水分をふくんでもむせたりしない方のみの方法です。

※苦味健胃薬はオブラートで包んではいけません。オブラートに包まれたままになって体内で作用しない可能性があるためです。

 

また、嚥下障害がある場合に適している薬の形状は以下のようなものがあります。

・小さめの錠剤

・座薬、貼付剤

・吸入剤などの飲み込むことが不必要なもの

・口腔内崩壊剤、ドライシロップ剤 

 などが上げられます。

 

飲むときの体勢

薬を飲むときには体勢にも気をつけなければなりません。間違った姿勢で薬や食事をすると飲み込みにくかったり、嚥下障害が悪化することもあります。

 

椅子に座った状態

1. 椅子の背もたれと体の間に隙間ができないくらいに深く腰をかけます。

2. 足をきちんと床につける。床に付かずにぶらぶらしている場合は、踏み台などを利用してみて下さい。

 

ベッドに寝た状態

1.  ベッドは30度くらいまで上げる。

2. 頭の下には(首まで)クッションや枕を入れる。頭が反り返ると飲み込みにくいのでちょっと頸部から前傾姿勢になるくらいが望ましいです。。

3. 膝の下にもクッションを入れる。そうすることで体が安定します。

 

 

胃食道逆流が起こりやすいので、薬を服用した後30分は体を横にしないことが望ましいです。体を起こすことができない人は、そのまま30度の傾斜を保つようにしてください。

 

嚥下障害とは? 摂食・嚥下が低下する原因       

嚥下障害とは、一般的に食べ物や水分などを摂取しにくい状態を言います。

摂食・嚥下が低下する原因には次のような理由があります。 

 

≪摂食・嚥下が低下する原因≫

1.口腔内の問題

*虫歯などで歯が弱り、咀嘔力が低下している。

*ロ腔、咽頭、食道などの咀嚼筋の筋力低下。

*粘膜の知覚、味覚の変化(低下)。

*唾液の分泌量低下、性状の変化。

 

2.口腔ケアの問題

*口腔ケアが不十分。

*義歯が合わない。

 

3.疾患に関係するもの

*脳血管障害などの併発。

*消化器疾患によるもの。(上腹部消化器症状も含む)

*誤嚥性肺炎の発症。

*内服薬の影響(向精神薬、抗コリン剤、消炎鎮痛剤など)。

*精神症状の悪化に伴うもの。

 

病気に起因するものは、大きく次のものに別けられます。

 

(1)静的障害

炎症や腫瘍により、飲み込む通路が狭くなったり、病変で腫脹したりして狭窄を起こす状態をいいます。この場合、患者が何らかの痛みを訴えて来ることが多い為、痛みの訴えには注意を払う必要があります。(例:急性咽頭炎、口蓋扁桃肥大、食道腫瘍など)

 

(2)動的障害・運動障害

物を飲みこむ際の神経の障害です。『末梢性』と『中枢性』、それぞれの障害があります。

 

1. 末梢性

筋肉を動かす神経経路末端の障害、あるいはその動作に関わる筋肉の障害をいいます。口腔内疾患、軟口蓋麻痺、舌の運動障害などがそれに当たります。口蓋裂で咽頭と鼻腔閉鎖が上手く行かない場合も含みます。

食べ物が入って来ると感じる知覚に障害を来し、物が入って来たと感じるのが遅れる為に、飲み込む動きに支障が生じるケースなどを言います。

 

2. 中枢性

嚥下動作は大脳や延髄や脊髄、小脳その他の頭の中で自然に出来ようにメカニズムが出来ています。

脳やその他の中枢神経に異常を生じた場合をいいます。この場合は、嚥下障害以外に、発声障害・構音障害・声帯麻痺なども一緒に伴うケースが多く見られます。例えば脳梗塞や脳出血などにより、運動障害の大脳障害が損傷された場合などが中枢性となります。

 

ワレンベルグ症候群などの脳血管障害、脳神経外科手術などの術後、また脳血管障害後の後遺症やパーキンソン病などがあります。

 

あなたの飲み込み大丈夫?摂食嚥下障害のチェックポイント!

嚥下とは、食物など飲み込む事を言います。嚥下がうまく行かなくなると、様々な弊害が出てきます。あなたの飲み込みは大丈夫ですか?

 

こんなことありませんか?

・むせることが前より増えた

・食事を食べている時にむせる

・食事中はお味噌汁などでご飯を流しこむことが多い

・パサパサするなどむせやすい食事は食べたくない

・口の中に食べ物が残って、何度かにわけて飲み込まなくてはいけない

・喉につかえているような感じがして飲み込みにくい

・食後に咳が出ることが多くなった

・食後に声がガラガラになるなど変化する

上記に当てはまることがあれば、嚥下障害になり始めているかもしれません。

 

嚥下が難しくなると…

・食欲がなくなる

食べることが億劫になったり、恐怖感があったりして食べることの楽しみが減少します

 

・低栄養になる

食べやすいものばかり食べるため、栄養が偏りやすくなる

 

・脱水症を起こしやすい

水分だけではむせやすいため、自然と水分摂取量が減ってしまう

 

・窒息の危険

飲み込む力も、吐き出す力も弱いため、窒息してしまう可能性があります

 

・肺炎の危険

飲み込みきれずに喉に残った食べ物や誤嚥した食べ物が肺に入って、肺炎を起こす可能性があります

 

嚥下障害は加齢による原因が多いですが、飲み込む力だけでなく、異物を咳などで吐き出す力も弱まってきます。また、喉の感覚が鈍くなるため、喉に食べ物が残っていても気が付かず、咳をしないまま肺に入ってしまい、肺炎になるということもあります。

 

嚥下障害の対策

・気がついたら早めに検査を受けてみる

・自分自身で予防・改善するために、口腔内、飲み込みの体操を行う

 

ただただ栄養を摂取しているよりも、自分自身の口で食べることが全身状態の安定にも良い影響を与えるという話もよく聞かれます。生涯美味しいものを美味しく食べるために、気をつけてみましょう。

 

嚥下(えんげ)障害って一体なに?患者や家族が注意すべきこと

嚥下障害になってしまった患者さんや家族は、

一体どんなことに注意して生活すべきなのでしょうか。

 

口腔内の衛生状態を保つ?

もっとも注意していただきたいのは、口腔内の衛生状態です。

障害を持っている方の口腔内は十分に清掃することができず、食べカスが残っていることが多いためです。

このような状態が続くと、口腔内は細菌の巣になってしまい、重症の肺炎を起こす確率が上がると言われています。

 

食べることにも難易度がある?

実は、食べることにも難易度があるのです。

覚えるまでの経過は個々であり、到達するレベルも異なります。

大切なのは、ご自身やご家族のレベルを理解し、他と比較することなく根気強く治療することです。

 

肺炎の理解

誤嚥性肺炎についての理解も深めることが大切です。

誤嚥とは、唾液や食べ物が気管に入ってしまう現象のことです。

これは窒息や肺炎を引き起こす危険性がある、恐ろしい現象なのです。

むせない誤嚥もあるそうなので、十分に注意が必要です。

 

いかがでしたか?

注意することをしっかりと確認し、安全な治療が行えるといいですね。

 

嚥下障害のある人は口腔ケアがとっても大切!健診を受けることとケアの重要性を知ろう!

寝たきりの嚥下困難患者の場合、口腔ケアが非常に重要であるということを知っているでしょうか?

重要であると同時に、口腔ケアがおろそかになりがちという側面もあります。

しかしこれをおろそかにしていると、口腔内の細菌が気管に入り、肺炎が引き起こされる可能性もあります。

 

口腔内は細菌でいっぱい

障害のある方の口腔内ケアを怠ると、食べかすなどが何ヶ月も留意していることが多く、とても不衛生な状態になってしまいます。

口腔内が細菌だらけになってしまうのです。ケアせずに放っておくとちょっとの誤嚥で細菌が気管から肺に入り込んでしまい、肺炎を起こしやすいとされています。

そうならないためにも検診とケアはとても大事なのです。

 

専門医による健診を受けましょう

まずは専門医による診察を受けましょう。歯科医や口腔外科などに受診することをオススメします。寝たきりの患者は往診をお願いできるのであれば利用しましょう。

そこで口腔内の状態を、介護する側の人も一緒に確認しましょう。また、在宅でできるケアの方法などを聞いておきましょう。

 

在宅ケアを怠らないで

嚥下障害の方の一般的な口腔ケアを紹介しておきますので、可能であれば実践してみてください。

・嚥下障害が軽度の場合は、食事後に必ずうがいをしましょう。

・食後に食べかすや塊がないか確認し、取り除いてあげましょう。

・指にガーゼを巻き、唇の周り、頬の内側、歯茎を拭いましょう。口腔内用のスポンジブラシというもの介護用品で販売されています。

・歯磨きが可能な場合は、磨きやすい小さめのヘッドを使いましょう。

・入れ歯やブリッジがある場合はそれらをとり、ケアをしましょう。また、取り外したものもきちんと洗浄しましょう。

 

これ以外にも医師に言われたケア方法を取り入れ、患者の負担がない程度にケアをしてあげましょう。

 

嚥下障害があると、ついつい食事のほうに気が取られがちですが、毎日の口腔内ケアも重要になります。肺炎を続いて起こさないためにも、丁寧に口腔ケアをしてあげましょう。

 

永く食事を楽しもう!嚥下障害に対する日常生活の工夫

食事はみんなで楽しみたいものです。なるべく家族と同じものを食べるために、どのような工夫ができるでしょうか。

 

自分で気をつけること

食前・食後

・首のリラクセーションや舌の体操など、嚥下体操を行ってから食べると飲み込みやすくなります

・口腔内は清潔に保ちましょう。飲み込みにくくなると、口の中に食べ物が残ったままになって、口の中の衛生状態が悪くなります。虫歯や歯周病だけでなく、残っているものを誤嚥して、肺炎を起こしてしまうことがあります。食後は歯磨きをするなどして清潔を保ちましょう。

 

食事中

・姿勢に気をつける

基本的には、できるだけ食卓で正しい姿勢で食べるようにしましょう。背筋を伸ばした姿勢でむせこんだりなど誤嚥が多い場合は、30~60度リクライニングした椅子やベットにもたれて、頭を枕を置いて、頸部を少し前屈させた状態で食べると誤嚥しにくくなる時があります。医師や言語聴覚士などの意見を聞いて姿勢を決めるのも良いです。

 

・ながら食べNG

テレビを見ながらなど、何かをしながら食べると、飲み込むことに注意が向かずに誤嚥してしまうことがあります。

 

・ゆっくりと食事を楽しむ

かっこむように急いで食べると誤嚥しやすくなります。少量ずつ口の中に入れて、よく噛んで食べましょう。家族と会話を楽しみながら食べるのもいいですね。

 

・口の中にものを詰めない

食事は、口の中の物をしっかりかんで、飲み込んだことを確認してから次のものを入れましょう。一口の量が多かったり、口の中にたくさんものを入れたりすると、それだけ飲み込みが難しくなります。

 

・硬いものは小さく切って

肉などは噛みやすいように小さく切ります。大きなまま飲み込むことがないので、窒息の危険性が軽減します。

 

食事を作るときに気をつけること

・パサパサしたものは口の中でバラけるので、飲み込みにくく誤嚥しやすくなります。ソースの中に混ぜ込んでしまったり、とろみをつけた餡をかけるなど工夫することができます

・柔らかくても口の中でバラけるもの(寒天など)は誤嚥しやすい食材です。

・噛み切りにくいものは大きなまま飲み込むことになってしまい、誤嚥、窒息の危険性があります。あらかじめ小さく切っておきます。

・汁気の多いものはむせやすいので、とろみをつけると良いです。また、少量ずつ盛ることで、一口が小さくなるので、汁気が切れて、誤嚥しにくくなります。

 

摂食嚥下障害の方に対する食事の工夫~家族ができる無理をしない食事の工夫~

家族と一緒に食卓を囲んで食事を取りたい。しかし、摂食嚥下障害で家族と同じ料理が食べられない。同じ場所で食べることができない。食欲もどんどんと落ちてしまいますよね。なるべく家族と同じ空間で食事を楽しめるように、介護者が無理せずにできる食事の工夫を紹介します。

 

食事の形態のポイント

・適度な粘度があって、口の中でばらけづらいもの

・口の中でべたつかないもの

・のどごしが良いもの

・水分の多いものはとろみが付いているもの

上記のような食事の形態であると、摂食嚥下障害があっても、誤嚥しづらくなります。

 

調理のポイント

柔らかくする

舌でつぶせる程度まで柔らかく調理します。あまり小さすぎてもバラけてしまいやすいので、塊に感じる程度の大きさにとどめておきます。煮込む、下茹でしたから炒める、蒸し物にする、ペースト状にするなどです。ガス代などの光熱費が心配だったり、時間をかけられない時は、電子レンジでシリコンスチーマーなどで柔らかくしてから調理をすると、節約&時短になります。

 

とろみをつける

口の中でバラけないようにします。片栗粉、葛粉、米粉で水分を餡にしたり、山芋、粥、冬瓜など粘り気のある食品を使います。市販の増粘剤も利用しましょう。増粘剤によって特徴があるので、チェックしてみましょう。

 

盛り付けの工夫

柔らかくしても、彩りを意識したり、きれいな器に盛ったり、見た目を意識しましょう。また、同じような味にならないように、薬味を効かせたり、香りをつけたりなどの工夫をします。日本人は3点食べを意識するように食事をしてきました。全て混ぜてしまうことはしないようにしましょう。

 

レトルトに頼る

最近はスーパーなどでも、柔らかくてとろみの付いたような食事のレトルト食品が販売されています。家族のご飯と別に用意をするのは時間のかかるもの。あと一品ほしい時は活用してみましょう。

 

家族自身の食事に少し手をかける程度で一緒に食べられるのが理想ですが、あまり頑張りすぎても、疲れてしまいます。適度に市販品や宅配などに頼りましょう。どの程度のとろみや食形態が良いのかについては、医師や言語聴覚士、管理栄養士などに相談してみましょう。

 (Photo by:pixabay )

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-14掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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