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女性のカラダの悩み

高血圧治療薬『オルメサルタン』に、閉経後骨粗しょう症を抑える効果を確認!

 

寝たきりの原因、骨粗しょう症を防ぐには『高血圧治療薬』が有効!?

 

近年、大阪大学の研究で『骨粗しょう症』の発症には、高血圧の発症原因と同じ『アンジオテンシンⅡ』が影響していることが明らかになり、高血圧治療薬『オルメサルタン』が新たな治療薬になる可能性があることが報告されました。

骨粗しょう症は国内で推定約1000万人が罹患しているとされており、特に閉経後の女性が発症する『閉経後骨粗しょう症』の増加が将来的に寝たきりの原因になるとして問題になっています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

閉経後骨粗しょう症はなぜ起こる?

 

主に閉経後の女性に発症する骨粗しょう症(閉経後骨粗しょう症)の原因は、これまで女性ホルモンの『エストロゲン』が減少することで、骨芽細胞の活性が低下するためであると説明されてきました。しかし、今回の報告によって、女性ホルモンの減少に加え、『アンジオテンシンⅡ』による破骨細胞の活性化が関係していることが明らかになりました。

 

<アンジオテンシンⅡとは?>

 

アンジオテンシンⅡとは、血管を収縮させることにより血圧を上昇させる作用のあるホルモンで、血圧低下に従い腎臓から分泌されるタンパク質分解酵素『アンジオテンシン変換酵素(ACE)』の働きによって、アンジオテンシンⅡが生成されます。

 

血圧が上昇する機序としては、アンジオテンシンⅡが副腎皮質ホルモン・アルドステロンを分泌させ、アルドステロンはNaを体内に留める作用があり、循環血流量が増加して血圧が上昇するというものです。

 

<オルメサルタンとは?>

オルメサルタンとは、高血圧治療薬の中でも『アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬』という 種類の薬で、受容体を阻害することによりアンジオテンシンⅡの働きを抑制し、血圧を下げます。

 

大阪大学のラットによる実験とは?

 

大阪大学では、ラットによる実験で高血圧治療薬を投与した結果、骨粗しょう症が抑制できたという結果が出ました。

 

【実験内容】高血圧のラットを用いて卵巣を摘出し片方の群にはアンジオテンシン受容体拮抗薬『オルメサルタン』を投与し、骨密度の測定した。

 

【結果】非投与群は骨密度が30%程度低くなったのに対し、オルメサルタン投与群は、破骨細胞の増殖と活性化が止まり、骨密度も低くならなかった。

  

<ヒトへの臨床試験は?>

 

ヒトへの臨床試験の詳細は公式ホームページでは公開されていないようですが、他のホームページにおいて現在3つの高血圧治療薬【チアジド系利尿薬、β遮断薬、ACE阻害薬】骨粗しょう症を改善したという記述が見られるところもありました(Ca拮抗剤、α遮断薬、ループ系利尿薬等その他の高血圧治療薬については、骨粗しょう症への効果は認められないとされています)。

 

最後に

 

アンジオテンシンⅡは、女性に関連する骨粗しょう症だけではなく、骨芽細胞が減少する疾患『老人性骨粗鬆症』や男性の骨粗鬆症においても影響している可能性があると言われており、その関連性について研究が行われる予定であるようです。今後の動向に注目したいところです。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E8%96%AC-%E4%B8%B8-%E4%B8%AD%E6%AF%92-14550/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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