カラダノート家族の健康を支え笑顔をふやす
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 脳・神経 >
  4. 子供が急に脱力をして倒れたり、失神したら?もやもや病に注意!~もやもや病の特徴~

気になる病気・症状

子供が急に脱力をして倒れたり、失神したら?もやもや病に注意!~もやもや病の特徴~

子ども

 

学校で急に脱力をして倒れる子ども。自分自身が子どもの時も何かの折に見たことがある人もいるのではないでしょうか。実はそこに、もやもや病が隠れていたのかもしれません。

 

子どものもやもや病の症状

一過性脱力発作

手足が一時的に脱力したりしびれたりなど麻痺の症状が現れますが、数十秒~数分で改善するものです。非常に見落とされやすい、もやもや病の代表的な症状です。

 

・熱いものを冷ますのにフーフーと息を吹いた

 

・笛や鍵盤ハーモニカを吹いた

 

・大きな声で続けて歌った

 

・息切れするほど激しい運動をした

 

・激しく泣いた

 

このような場面で、発作が起こることがあります。体内から二酸化炭素を過剰に排出することで脳の血流が低下して症状が現れるのです。しかし、特に小さな子どもでは、症状を自分自身で表出することが難しいため、知っていても大人が判断するのが難しい場合があります。

 

失神

手足の症状だけでなく、意識がぼーっとしたり、それによって失禁したり、ふらついたり、気分が悪くなったりなどの症状が、一過性脱力発作と同じような状況で起こります。失神は立ち上がった時にくらっとなる起立性低血圧や、排尿し始めで症状が起こる排尿時失神などもあり、判断が難しい症状です。

 

脳出血

子どもで起きることはまれです。

 

診断・治療

MRI&MRA検査を行います。短時間で子どもでも受けることができます。治療では外科手術にてバイパス手術を受けることがあります。適切な治療を受けることで、重篤な後遺症もなく、元気に生活できます。また、バイパス手術を受け、大人になった時に脳出血を起こすことは非常に少ないという報告もあります。判断しにくい症状ではありますが、少しでも疑いがあれば受診をしてみましょう。

 

 

もしもあなたがもやもや病を発症したら?症状別リハビリの概要?

もやもや病では、脳の大きな血管の前大脳動脈、中大脳動脈、進行すると後大脳動脈が詰まったり、細くなったりして虚血となり脳梗塞が起こったり、周りの細い血管から脳出血を起こします。これは大脳に起こります。大脳は部位によって役割が決まっており、損傷した脳の部位によって起こる障害も違います。

 

脳梗塞・脳出血後の症状の一例

右の大脳が損傷

・左半身の麻痺やしびれ

・左半側空間無視(視力には問題がないのに、左側への注意が向かず、左側だけ無視をしているようになる)

 

左の大脳が損傷

・右半身の麻痺やしびれ

・失語症(人の話していること、書いてあることが理解できない。単語が出てこない、文章にすることが難しいなど)

・計算ができない

 

脳の後ろ側(後頭葉)が損傷

・視力障害

・視野障害(視野の一部がかけて見える)

・視覚障害(歪んで見えたり、色が違って見えたり、濃淡がわからないなど)

 

症状の一例なので、大脳の左側が損傷したからといって必ず失語症が出たり計算ができなくなるわけではありません。また、部位によっては感情をコントロールすることができなくなったり、計画建ててものを考えることができなくなったりなど、様々な症状が出ることがあります。

 

リハビリ

症状に合わせたリハビリが行われます。脳梗塞や脳出血が再発しないように、血圧などに細心の注意をはらって行います。

 

理学療法

・麻痺の機能回復

・寝起き、立ち上がり、歩行、車いす操作などの基本動作

・階段、屋外歩行などの応用歩行

・自宅の家屋調整 など

 

作業療法

・麻痺の機能回復

・日常生活の動作の再獲得(食事、トイレ、着替え、洗面、お風呂など)

・役割動作の再獲得(家事、仕事、勉学など)

・注意機能や、記憶などの脳の機能のリハビリと代償方法

・自宅の家屋調整 など

 

言語聴覚療法

・失語症に対するリハビリ

・口腔機能のリハビリ(唇の動き、舌の動き、飲み込みなど)

・注意機能や、記憶などの脳の機能のリハビリと代償方法 など

 

症状に合わせて、リハビリの専門家、また医師・看護師・ソーシャルワーカー、そして患者本人、家族などが連携してリハビリを行っていきます。

 

 

血管が細くなる?!症状の出方も様々な‘もやもや病’の症状分類

<もやもや病とは>

脳の大きな血管が詰まったり、細くなって血液量が確保できなくなってしまう病気です。脳の血液量を確保するために、周りの細くて細かい血管で血液を送ろうとするため、細い血管が造影されて、もやもやと写るようです。

もやもや病の症状には大きく分けて2通りあります。それぞれの特徴と一緒にみていきましょう。

 

虚血型

血管が詰まったり細くなったりするために、血液量が足りなくなることを虚血型といいます。

虚血になり、脳の血液が足りない部分が司る体の機能に異常をきたします。右脳の真ん中辺りであれば、左の手足に動きにくさや脱力、しびれなど、弱い麻痺が起こったり、左脳の前の方であれば、しゃべりにくくなったり、言葉が出づらいなどの言語障害が出てきます。これが治らない場合は脳梗塞です。

一時的にこのような症状が現れて、数分~数十分程度で治ってしまうことがあります。これを「一過性虚血発作」といい、今後起こる『脳梗塞の兆候』であり治療が必要です。

また、もやもや病の代表的な症状として、熱いものをさますなどフーフーと強く息を吐く→体内の二酸化炭素を排出→血管が縮まり→一時的に血液量が減って脱力などの症状が出ることがあります。

 

出血型

脳の血液量を確保するために頑張った細い血管が耐え切れずに破れてしまい、出血してしまうと脳出血となります。突然の頭痛や意識障害で発症します。

虚血型の脳梗塞に比べて、脳出血のほうが重症になる確率が高く、最悪の場合死亡します。また、再出血の可能性も少なくありません。

大人で多く、子供の脳出血はほとんどありません。

もやもや病に特徴的な頭痛発作があり、朝の起床時に強い頭痛にみまわれて嘔吐する場合もありますが、半日たつと治っているといったことがあります。

 

血管がなぜ細くなるかなどは、現在までに解明されていません。このような症状があったり、少しでも怪しいなと思ったら、放置せずに病院にいって検査を受けましょう。

 

 

他人事ではない?もやもや病の発見から診断、治療までの流れとは 

急に体の右もしくは左に力が入らなくなって数分後には戻る。急に言葉が出なくなるけど数分後には戻る。

あれ?これって一過性虚血発作?もやもや病?と少しでも疑いがあったら病院に行きましょう。

ここでは病院に行ってからどのような流れで治療が行われるかまとめます。

 

受診・検査

・MRI、MRA(脳と脳の血管がどのようになっているか検査)

・SPECT、PET(血液がどこに足りていてどこに足りないかを検査)

 

問診と一緒に、上記の検査などを行います。外来で受けることができますが、特にMRIでは狭くてうるさい場所に一人で入るので、小学生以下の子どもなど鎮静が必要な場合などは1泊2日の検査入院が必要なこともあります。

 

診断

検査結果からもやもや病と診断されます。

検査の結果を総合してみてみると、同じもやもや病でも、血流が足りているところと足りていないところが一人ひとり違うことがわかります。

・成人で脳血流が足りていて、不足のない人は、手術をしないで外来フォローします

・成人でも脳血流が足りていない人などは手術を検討します

・子どもで一過性脱力発作などの症状がある場合はほとんどが手術適応となります

 

追加検査

手術が必要と判断される人は脳血管の撮影を行います。足や手の動脈からカテーテルを入れて、首のあたりまで先を誘導して、そこから脳の血管に造影剤を入れて撮影します。目が覚めた状態で行うことは子どもにとって苦痛が強いので、全身麻酔を使って寝ている間に検査を済ませてしまうことも多いです。

 

手術適応

手術適応があると判断されると、手術の同意を得た上で、予定日を相談して決めます。

病院によって手術の方針があり、医師との相談も必要ですが、手術数日前から入院して、短くて約2週間程度の入院期間です。手術前には、手術・麻酔に体がしっかりと耐えられるかどうか調べるために、心電図などの検査が行われます。何回かにわけて手術が必要であったり、手術後の傷の安定具合などでも入院期間は変わってきます。

 

退院後

2週間、1ヶ月、その後1ヶ月、半年から1年後など医師の指示に従って外来でフォローを受けることになります。医師の判断により比較的早期から復学、復職が可能であることが多いです。

 

適切な治療を受けることで制限のない生活をおくることもできます。ちょっとしたサインで見逃さずに病院に行きましょう。

 

 

もやもや病の特徴 

もやもや病は脳血管疾患のひとつで、原因不明の疾患でもあります。

もやもや病にはウィリス動脈輪閉塞症という名前もあります。

 

●もやもや病って誰にでも起きるの?

もやもや病は脳の動脈の分かれ目を作る遺伝子に異常があること、そして環境などの要因が組み合わさって起きることがわかっています。

もやもや病にかかりやすい年代は小児なら5歳がピーク、その後下がっていきますが30-40歳が次のピークとなります。

また、原因となる遺伝子は日本人の祖先の遺伝子に含まれており、遺伝の関係から日本人、韓国人、中国人にはもやもや病の患者が多いです。

 

●もやもや病の由来

もやもや病という、一見変わった名前の由来は脳血管が『もやもやとした煙』のように見えたことからです。

もやもや病の患者は動脈輪という場所の付近の血管が細くもやもやしています。

そのため、ウィリス動脈輪閉塞症という名前の他にもやもや病という通称も持っているのです。

ちなみに英語ではMoyaMoya Disease(Diseaseは病気という意味)と呼び、もやもや病の『もやもや』は世界で使われています。

 

●間違いやすい病気

成人型のもやもや病の主な症状は片麻痺や頭痛、意識障害です。

これらの病気はほかの脳血管障害と非常によく似ています。

脳梗塞なども直前に頭痛が来ることがありますし、意識障害を伴うのも同じです。

素人判断は出来ませんのでまずは病院で詳しい検査を受けてください。

 

もやもや病とは脳の血管がもやもやすること、そして細い血管が正しく栄養を運べないことで起きる病気です。

もやもや病は日本人が特にかかりやすい病気でもあります。

また、もやもや病の症状はほかの脳血管疾患とよく似ているので自分で判断せずに医師の判断の下、正しい治療を行ってください。

 (Photo by:http://www.ashinari.com/2013/10/07-382995.php)

 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

脳・神経に関する記事

脊髄小脳変性症患者必見!~日常で取り入れられる細かい作業のリハビリ~

脊髄小脳変性による症状で、起き上がり、立ち上がり、遠くのもの取る動作、移...

『難読症』について ~子供と一緒に理解しておきたいこと

子供のお友達の中にいるかもしれない…?『難読症』について子供と一緒に知ってお...


痛いってホント?髄膜炎検査 ~髄膜炎の症状から予防・治療まで~

髄膜炎は髄膜に細菌が入り込むなどの原因で炎症が起きる病気です。髄膜炎の疑いが...

多系統萎縮症の介護・看護のポイント~申請と給付手続き~

  父が、母が、夫が、妻が多系統萎縮症と診断されたら・・・。どのように接し...

カラダノートひろば

脳・神経の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る