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高齢者に多い慢性硬膜下出血・高齢者に多い慢性硬膜下血腫の特徴と治療

点滴

 

慢性硬膜下血腫は、特に高齢者に多いとされています。数週間~2ヶ月程度でじわじわと脳の中に血液が溜まって、脳が圧迫を受けて症状が認められるため、中には手術後に多少のリハビリテーションが必要な方もいます。

 

リハビリテーションの目標

基本的には元々生活していた場所へ復帰することを目標とします。

 

リハビリテーションの方法

廃用症候群

慢性硬膜下血腫の患者は、ある程度の期間、脳が圧迫されて神経症状が出ていたため動くことが少なくなっていた場合があり、使わないことによる機能の低下である廃用症候群になっていることがあります。

 

身体機能であれば、筋力低下、関節が固くなる、筋肉がかたくなるなどによって、発症前と同じような生活が送れない場合があります。退院することが難しく、リハビリテーションが必要な人には、筋力トレーニング、ストレッチ、関節可動域訓練などが行われます。

 

また、病院にいることによって自宅にいるよりも運動機会が減ってしまい、さらなる身体機能の低下が起こる可能性もあるため、できるだけ早期の退院が望まれます。

 

片麻痺・失語症など

長期間脳への圧迫が続いていると、その部分が元に戻ることができず、後遺症が残る場合があります。その場合には、その症状に応じたリハビリテーションが行われます。

 

・麻痺の回復

 

・寝起き、歩行などの基本動作の練習

 

・日常生活動作(食事、着替え、トイレ、入浴など)の練習

 

・家事や仕事の動作の練習

 

・失語症に対するリハビリテーション

 

・必要に応じて自宅の家屋環境の調整 など

 

適切な時期に治療されると後遺症も少なく治癒できる病気なので、まずはおかしいと感じたら受診・治療をすることが最も大切な事です。

 

手術も体への負担が少ない形で行われますので、後遺症がなければできるだけ早く元の環境に戻って、家族や病院のスタッフに相談するなどしながら生活することが、一番のリハビリテーションかもしれません。

 

 

最近ぼけてきた?転んで頭を打ったら要注意!高齢者に多い慢性硬膜下血腫の特徴と治療

慢性硬膜下血腫とは何でしょうか?なぜ高齢者で注意をしなければならないのでしょうか?

 

慢性硬膜下血腫とは?

脳を包むくも膜と頭蓋骨の内側にある硬膜の間の硬膜下腔に血液が貯まることを言います。血液が貯まると脳を圧迫して様々な症状が出やすくなります。頭を打つなどして1~2ヶ月で症状が出てくることが多いです。

 

高齢者で多い慢性硬膜下血腫

転倒して、軽く頭を打った。もしくはなんの覚えもないくらい少しぶつけたくらいの怪我でも、脳を覆う膜の血管に微細な傷ができて血液がじわじわ出てきてしまいます。

 

・血管がとても弱くなっていること

 

・加齢に伴う脳の萎縮があり、血液がたまりやすい隙間が空いている

 

・足腰が弱っていて転倒して頭を怪我しやすいこと

 

・持病で血液をサラサラにする薬を飲んでいること

 

以上が高齢者に慢性硬膜下血腫が多い要因となっていると考えられます。

 

高齢者の症状の出方の特徴

・最近なんだかボーっとしている

 

・反応が乏しくなった

 

・少しずつ、でも確実に体が動かしづらくなっているようだ

 

・失禁するようになった など

 

印象としては、「最近急にボケてきたみたい」というように感じることも多いでしょう。若年者で生じるような頭痛、吐き気、嘔吐などは高齢者の場合には出ないことが多いです。

 

治療

ごく少量の出血であれば、外来での経過観察で吸収されてしまうこともあります。

一般的には頭に小さな穴を開けて血液を抜き取る手術で血液の塊をとってしまいます。頭に小さな穴を開けて行う手術なので、比較的体の負担が少なく高齢者であっても適応になります。

 

「ついに認知症になったんだわ」「脳卒中にでもなったのかしら」と周りにいる人は気づかないことも多いかもしれません。「最近なんだかおかしい」そう思ったら病院に連れて行きましょう。

 

 

慢性硬膜下血腫の術後の経過 再発することはあるの?

治せる認知症とも呼ばれる慢性硬膜下血腫。高齢者だけではなく、頭部外傷によって若年者でも起こりうる病気ですが、治療後はどのような経過をたどるのでしょうか?

 

慢性硬膜下血腫の術後

・術後は、血腫が取り除かれてみるみるうちに脳の機能が回復していくことがほとんどです

 

・局所麻酔で行われるときには「頭がスッキリしてきた」と術中に話される患者さんもいます

 

・長期間圧迫され続けていた場合は一部戻らない機能、後遺症が残る場合もあります

 

・後遺症は圧迫されていた部位によって違います(片麻痺、言語障害、認知症のような症状など)

 

・手術で脳に刺激が加わったことで、一時的に痙攣を生じることがあります

 

・高齢者などで痙攣を生じやすい人には抗けいれん薬を使うことがあります

 

・必要に応じてリハビリテーションを行います

 

・なるべく早い退院が望ましく、外来で抜糸も可能です

 

・順調であれば1~2週間で退院できます

 

・手術翌日に退院する場合もあります

 

再発

約10%の方が再発するといわれています。再発をした場合には再手術が必要になります。

以下の人が再発しやすいとされています。術後も医師の指示にしたがって受診をして、再発を見逃さないようにしましょう。

 

・高齢者で加齢に伴う脳萎縮が強い人

 

・血液が固まりにくい因子を持っている人

 

・髄液を流してあげる道を作るような手術(髄液短絡術)をした人

 

繰り返す再発

珍しい例ではありますが、再発を繰り返す人がいます。そのような人に対しては、開頭をして、血腫を覆っている膜(血腫皮膜)ごと取る必要があります。

 

正しく診断して、時期を逃さなければ完治できる慢性硬膜下血腫。高齢者と同居される家族などは気をつけてみておきたいですね。

 

 

高齢者に多い疾患!慢性硬膜下血腫は予測できる!?その検査法とは

高齢者に多い慢性硬膜下血腫。忘れてしまうくらい、ちょっと転んで頭を打った事が原因でなる可能性もある病気です。症状が出てからでは、ほとんどの場合、外科手術となってしまうことが多いですが、手術になる前に自前に予測して、お薬だけで治せたらいいですよね。

 

頭をぶつけたら病院へ!

自分の脳の状態を知ろう

ちょっとつまづいて、頭を柱にぶつけた。勢い良く寝返ったら、ベットの柵に頭を打ち付けた。なんてことはないようなことですが、病院に行きましょう。

 

病院ではCTなどで検査がされ、「特に異常はありませんが、年齢相応に萎縮はしています」と言われるかもしれません。この萎縮した脳と頭蓋骨の隙間に血液がたまりやすいのです。自分は脳が萎縮しているか、血液がたまりやすい隙間があるのかがわかります。

 

2,3週間後に再診の指示をされたら、また自分自身で萎縮しているんだなと思ったら、必ず受診しましょう。症状が出てきていなくても、血液が溜まり始めているかもしれません。この時点でわかれば、手術せずにお薬だけで治せる確率が高くなります。さらに、1か月後、頭痛がしたら病院へ!血液が溜まって、血腫になり始めるとまず頭痛が出てきます。症状が頭痛だけの間は、お薬の治療だけで間に合うこともあります。

 

発症すぐでもわかる!?

慢性硬膜下血腫は一般的に、血液が溜まってきて初めて画像診断ができますが、それの前段階として慢性硬膜下水腫という状態になっている場合があります。

 

抗凝固剤、抗血小板薬を服用している人は注意!

心疾患や脳血管疾患が既往にあって、血液をサラサラにするお薬を飲んでいる人は要注意です。少しの傷でも血液が止まらなくなったり、手術や治療後にも再出血しやすくなります。

 

慢性硬膜下血腫が重なっている?

転倒自体が慢性硬膜下血腫による症状の歩行障害によるものかもしれません。症状が出始めたことで転倒して、加速度的に血腫が大きくなっているかもしれません。

 

転んだとしても、高齢者は特に「こんなのたんこぶもできてないし、大したことない」と言いがちですが、自分の状態を知るためにも受診しましょう。

(Photo by:http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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