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『エムドゲインゲル』を使った歯槽骨の再生療法とは?

 

『エムドゲインゲル』を使った歯槽骨の再生療法とは?

 

歯周病の従来の治療法と言えば、歯石や壊死セメント質などの炎症を引き起こす物質を除去するという療法が主であり、破壊された歯周組織の再生を行うことは困難とされていました。しかし2007年に日本において先進医療に指定された『エムドゲイン法』という再生療法によれば、骨再生が可能であると言われています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

エムドインゲルとは?

 

スウェーデンのビオラ社が開発・生産する、幼弱な豚の歯胚から抽出したタンパク質の1種で、塗布すると、未分化の間葉組織がセメント芽細胞に分化し、骨組織として定着するというものです。現在、世界40カ国で使用されています。

 

<作用機序とは?>

エムドゲインは、幼弱豚の歯胚より抽出されたエナメルマトリックスタンパクを主成分とした薬剤であり、歯周外科の治療後に塗布する事により、上記と同様に歯根膜にある未分化の間葉組織がセメント芽細胞に分化し、無細胞セメント質が再生するというもの。

 

<具体的な手術の手順は?>

 

1)麻酔をかけ、まず最初に治療する部分の歯肉を切開し、剥離する

2)次に歯根表面の清掃を行い、エムドゲインゲルを塗布する。

3)最後に切開した歯肉部分を縫合し終了。

 

⇒手術にかかる時間は約1時間前後。抜糸は手術日から2~6週間後

 

<手術後の注意点>

手術後の感染を防ぐために、術後3~6週間は、消毒薬で口の中をよく洗浄することが必要。

 

<メリット・デメリットとは?>

 

◆メリット

安全性が立証されている(世界40カ国で使用されているが、副作用の報告がない)。

 

◆デメリット

非常に状態が悪化している場合(歯がぐらぐらしている状態など)、元に戻せるほどの効果は見込めないまた適応症が限られている(部分的な骨吸収の症例など)。生物由来の治療用材ため、説明後、同意してもらう必要がある

 

最後に

 

一度エムドゲインの治療によって骨が再生しても、慢性病である歯周病は、定期的な口腔内の清掃なしには細菌増殖し再び骨が溶解してしまいます。治療後も、継続的なポケット内の清掃は生涯必要となります。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B7-%E7%B5%8C%E5%8F%A3-%E3%82%B1%E3%82%A2-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3-%E6%AD%AF%E7%A7%91-%E8%A1%9B%E7%94%9F-%E5%A5%B3%E6%80%A7-%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90-%E5%81%A5%E5%BA%B7-18729/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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