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気になる病気・症状

腸の自己免疫疾患『クローン病』に有効な食事療法とは?

『クローン病』の食事療法で、症状の軽減が期待できる?

 

『クローン病』とは自己免疫疾患であり、その治療法には主に対処療法として抗炎症薬やステロイド剤、免疫抑制剤が使用されます。しかし、副作用の問題もあり可能な限り投与量の減少を行うことや代替療法などが望まれています。クローン病の食事制限に関しては、これまで『低脂肪・不溶性食物繊維の除去』などが推奨されてきましたが、一方で積極的に摂取した方が良いとされる栄養素も明らかにされています。これらの摂取によって、症状の頻度や期間、程度を軽減することが可能であるとされています。以下では、その詳細について見ていきたいと思います。

 

『クローン病』食事療法の実際について

 

食事療法を実践する前に、注意するべき点に以下の3点が挙げられています。

 

1)担当医師や栄養指導師によって体の状態を管理されていること。

2)栄養補助は炎症が起きていない時期に行うこと。

3)炎症が起こっている時期は、医師の指示に従うこと。

 

⇒あくまでも、栄養は補助的な役割であるので、単体治療としては十分でなく医師に相談の上で行うことが必須とされています。

 

<具体的な栄養素>

以下の6項目が重要であると言われています。

 

◆マルチビタミン/ミネラル

【推奨摂取量】

・ビタミンB群(ビタミンB:50mg+葉酸400μg)

・ビタミンE(ビタミンEコハク酸塩エステル400IU)

・ビタミンD(400IU)

・鉄(6mg)

・亜鉛(15mg)

・ビタミンA(2,500IU)

・ビタミンC(1,000mg)

 

【効果】

クローン病では亜鉛、葉酸、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、鉄の吸収力が低下、基準値以下になっています。これらを補給することで、腸管に生じた細胞損傷を修復する効果があると言われています。

 

◆必須脂肪酸

【推奨摂取量】

ルジリサの種・亜麻仁・魚油:1,200~3,600mg/日

 

【効果】

クローン病ではオメガ3脂肪酸が足りておらず、これを補給することでホルモンに変換され炎症抑制する作用があると言われています。

 

◆自然の抗炎症作用剤

【効果】

柳の樹皮抽出物、クルクミン、生姜には、炎症物質プロスタグランジン・ロイコトリエンの合成阻害作用があり、またクルクミン・生姜にはカッパβ・炎症性サイトカインの転写因子の放出促進を抑制する作用があると言われています。

 

◆消化酵素とプレバイオティックス

【効果】

プレバイオティックスとイヌリンは善玉腸内細菌を育成し、腸管内の消化・排泄機能の向上・免疫系の強化作用が示唆されています。

 

◆L-グルタミン

【推奨摂取量】

1日に3回500mgの摂取

【効果】

消化管は体内で最も多くL-グルタミンを消費しており、この補給によって腸内細胞をより健康的に強化すると言われています。

 

◆グルコサミン硫酸塩

【推奨摂取量】

毎日3回500mg

【効果】

動物実験において、グルコサミン付随物質が不足すると腸炎症が悪化する可能性が示唆されています。

 

最後に

 

その他の食事療法として、動物性脂肪に含まれる『アラキドン酸』炎症性サイトカインを分泌促進させる作用があるので、摂取を控えることが勧められています。また、一部の例では小麦粉に含有される『グルテン』の摂取を控えることも有効であるという報告があります。薬物治療に加え、食事療法を取り入れることで上手く症状をコントロールしていきましょう!

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E9%A0%AD-%E6%89%8B-%E4%BA%BA-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB-%E5%A5%B3%E6%80%A7-%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88-%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90-%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%B0-31153/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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