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気になる病気・症状

社会復帰のかなめ!!事故などによる脊髄損傷のリハビリテーション

車いす3

もし、脊髄損傷になってしまったら、急性期の治療はもちろんのことですが、リハビリテーションが重要になってきます。今までとは違う方法や動き方で、日常生活動作を行う必要があるからです。

 

急性期のリハビリテーション

呼吸理学療法:損傷したレベルによっては呼吸が苦しかったり、痰をうまく吐き出すことができません。これに対して、理学療法士などと一緒に呼吸や排痰の練習をします

関節可動域訓練:他動で各関節を動かします。動かさないでいると、関節が固くなって動かなくなってしまいます

・状態が安定すれば、ベッドの背もたれをあげて座った姿勢の練習をします。起きた時に血圧が急激に下る、起立性低血圧に対するリハビリテーションにもなります

 

回復期のリハビリテーション

身体機能

筋力:損傷した脊髄のレベルに合わせて、残された筋力を最大限に発揮できるように筋力訓練を行います。特に自分を持ち上げたり、車いすを漕いだり、重心を移動させることに必要な筋力は、重点的に鍛える必要があります。

関節可動域訓練:関節が硬くならないように他動で関節を動かします

ストレッチ:日常生活のあらゆる動作を行うために、受傷以前より高い柔軟性が必要になります

 

能力

ベット上の動き

・腕の動きの反動を利用した寝返りなど、ベッド上での動作の練習をします

・電動ベッドのリモコン操作の練習をします

・腕の力が保たれていれば、ベッドに括りつけた紐を引いて起き上がる練習などもします

車いす

1,車いすに乗っていられる時間を徐々に延長していきます。はじめは、起立性低血圧があったり、バランスも悪いと思いますが、徐々に耐久性をつけていきます

2,耐久性がついたら、徐々にバランスの練習をします。自分自身でバランスを崩して立て直す練習や、大きめのボールでキャッチボールをしたり、ラケットで風船を打ち返したりなどの練習もします。

3,車いすを自分自身で漕ぐ練習、電動であれば操作する練習をします。漕ぐ能力が向上してきたら、車いすに重りを積んで長めの距離を漕ぐ練習などもします

4,能力的に可能であれば車いすウィリーなどで段差を超える練習もします

5,屋内で問題なければ、屋外での駆動練習も取り入れます

移乗

・能力的に可能であればベッド⇔車いす、車いす⇔便座などの移乗の練習をします

・トランスファーボードと呼ばれる渡し板を引いて移動することもあります

日常生活動作

・食事~早期から介入します。指が動かなくてスプーンなどを持てない時は、手のひらにくっつけるような道具(万能カフなど)で固定します。

・着替え~車いすなどで座位が安定してきた段階で上半身の着替えの練習を行います。座った状態で足を自分の手で引き上げることができればズボンなどの練習をします

・整容~歯磨き、髭剃りは早期から。髪を整えたりするのは、座位が安定してきてからですが、自助具の使用で早期からも可能です。

・入浴~浴室のスペース、介助者の有無、改造できるかなどの環境を確認して、入浴方法を検討します。入浴専用車いすを使用したり、体を持ち上げるリフターを使用して浴槽にはいるなど、福祉用具の使用も検討し練習します

・排泄~自己導尿や座薬を入れる練習や自助具の使用練習を行います。どのような方法が失敗が少なく、社会生活を送る上で負担にならない方法か検討します

 

この他、本人の能力や希望に合わせて、趣味活動や仕事で必要な動作の練習や環境の調整を行います。

 

(Photo by://www.ashinari.com/2011/08/08-348822.php)

著者: amママさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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