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自己免疫疾患の『特発性血小板減少性紫斑病』は、ピロリ菌除去によって寛解できる?!

自己免疫疾患の『特発性血小板減少性紫斑病(ITP)』は、ピロリ菌除去によって寛解できる?!

 

近年、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)発症の原因に『ピロリ菌』のよる感染が関係している可能性があるという報告がありました。ITPは血小板が減少する疾患であり、重症化すれば脳内出血などの危険性があります。ピロリ菌は、現在では感染率が減少しているものの、40歳以上では80%の人が感染している可能性があるといわれ、注意が必要です。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

ピロリ菌は自然消滅しない?

 

ピロリ菌は一度持続感染が成立すると自然消滅することは稀で、除菌や胃粘膜の高度萎縮などの環境変化がないかぎり感染が持続すると考えられています。

 

<ピロリ菌と血小板減少の関係とは?>

ITPの発症原因については、自己抗体が関連しているということ以外はあまり明らかになっていません。抗原としては、血小板の表面にある『糖蛋白質』などが代表的なもので、それに対する自己抗体ができ、それに結合した血小板が網内系で貪食されて消費されるというのがメカニズムです。また、ピロリ菌のウレアーゼなどに対する抗体が血小板の表面抗原と反応して、血小板の破壊が導かれるという報告もあります。

 

<ピロリ菌除菌の順序とは?>

ピロリ菌の除菌療法は、2種類の『抗菌薬』と『胃酸の分泌抑制薬』の計3剤を服用して行います。2回/日×7日間服用します。規定どおりの服用によって、除菌療法は約80%の確率で成功すると言われています。

 

<除菌の判定検査について>

1)すべての治療の終了後、4週間以上経過してから、ピロリ菌を除菌できたかどうか検査を行います。この検査でピロリ菌が検出されなければ、除菌は成功です。

(※除菌成功率:1回目⇒80%、2回目まで⇒95%)

 

2)1回目で除菌できなかった場合は、再び2回目の除菌療法(7日間かけて薬を飲む)を行います。2種類の「抗菌薬」のうち1つを別の薬に変えます。

(※除菌成功率:2回目⇒約80%)

 

ピロリ菌除菌後の効果は?

 

防衛医科大学講師の佐藤謙氏によると、以下のように説明されています。

 

<ピロリ菌の除菌による効果>

日本の前向き研究(現在を起点として未来に起こる事象を追跡調査し分析する方法)では、50例程度の症例において、ピロリ菌罹患者の約2/3ぐらいの割合で、除菌後に血小板が増加していることが確認(10万以上)されています。

 

最後に

 

ピロリ菌除菌は、血小板が極端に低下しているような場合は(1万未満)、ステロイド療法を先行して行う場合もあるようです。また、特発性血小板減少性紫斑病は、同じ自己免疫疾患であるシェーグレン症候群の合併症として現れる場合があり、赤血球・白血球だけでなく血小板値も低下の場合は、この疾患を疑った方が良いと言われていでます。

 

いずれにしても40歳以上の方は、ピロリ菌罹患の可能性が高いので、検査だけでも受けてみることが重要です.

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E6%89%8B-%E9%8C%A0-%E7%97%85%E6%B0%97-%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF-%E4%B8%B8%E8%96%AC-%E8%96%AC-%E6%8C%87-281963/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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