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男性の尿トラブルにも効果的!骨盤底筋トレーニング!尿失禁の様々な種類。高齢者に多い!切迫性尿失禁とは?過活動膀胱の尿漏れを防ぐ薬物療法

おじいちゃん

最近、女性だけでなく男性の尿漏れ、頻尿もクローズアップされています。女性の尿漏れに対しては骨盤底筋のトレーニングが推奨されていますが、実は男性の尿漏れ、頻尿にも効果があるのです。

 

男性の排尿トラブルの原因

多くの場合、前立腺肥大による影響です。明確な原因はわかっていませんが、加齢とともに小さくなるはずの前立腺が、何らかの影響で大きく肥大してしまうことで、近くにある尿道を圧迫して、排尿トラブルが起こります。また、ストレスなどの心因性の問題でもなりやすいと言われています。

また、尿道に残ってしまった尿が下着を汚してしまうことも、骨盤底筋を鍛えることで、改善されたとの報告があります。

 

男性の骨盤底筋トレーニング

まずは、骨盤底筋が収縮してる感じをつかみましょう。

・肛門をきゅっと締める感じ

・睾丸を内側に引き込んで、引き上げる感じ

このようなイメージです。しかし、実際にはわかりづらいと思うのでトイレや入浴の時に実際に触れてみて確認するのが最も良いでしょう。また、肛門にトイレットペーパーを挟みこむようにすると力を入れた感じがつかみやすいかもしれません。

慣れてしまえば、大きな動きではないので、通勤中の電車の中やテレビを見ながらでも可能です。

重要なのは毎日コツコツと続けることです。

 

骨盤底筋トレーニングの頻度

・できれば朝昼晩行う

・1日10回は行う

・息を吐きながら5秒間力を入れて、息を吸いながら5秒間力を抜きます

・慣れてきたら、回数を徐々に増やしてみましょう

・トイレに行ったら、1セットするなど習慣化してみましょう

 

泌尿器科は特に男性は抵抗があるかもしれません。でも、恥ずかしがらずに病院へ行くと対策が取れます。薬物療法と一緒に骨盤底筋トレーニングを行って、排尿トラブルのストレスから開放されましょう。

 

 

いつの間にか尿が漏れる・・尿失禁の様々な種類

尿漏れ、尿失禁と聞くとまず思い浮かべるのが、尿意を無理に我慢して、最後に決壊してしまうという誰もが身に覚えのあるケースでしょうか。

ですが厳密に言うとこのようなケースは尿失禁ではありません。

尿失禁とは、自分の意思で尿意を我慢することもなく、機能的に尿をこらえきれない病気のことをいうのです。

 

■尿失禁の分類

1.真性尿失禁

真性尿失禁とは、尿路に異常があり、機能的に尿を止められずそのまま尿を失禁してしまう病気です。

手術を行い、原因となる尿路の異常を再建したり、人工尿道括約筋を埋め込む根治療法が行われます。

 

2.仮性尿失禁

尿路自体に異常が無く、尿路周辺の臓器の異常による仮性の尿失禁です。

 

●切迫性尿失禁

尿意の信号を送る大脳の障害によって膀胱に尿が溜まり切迫した状況にならないと尿意が起こらないため、我慢することができず尿意を自覚すると共に失禁する尿失禁です。

 

●反射性尿失禁

脊髄の障害によって起こる神経障害で、反射的に尿失禁を起こしてしまいます。

反射的なので尿意が感じられず、気がついたときには失禁してしまうのです。

 

●溢流性尿失禁

神経因性膀胱や前立腺肥大などによって膀胱に尿が入りきらなくなりそのままあふれて尿失禁となります。

持続的に少量の尿が失禁される症状です。

五十代以上の男性に多く見られる尿失禁です。

 

●腹圧性尿失禁

腹圧をかけると自然に尿失禁となるケースです。

若い女性にも見られ、くしゃみや大笑い、腹に力を込めると尿が漏れることになります。

通常の尿は自分の意思でできる状態です。

 

尿意を感じられず、いつの間にか尿失禁をしてしまっている切迫性尿失禁など、尿漏れに自分の意思は全く関わることはありません。

このような病気による尿失禁に本人の責任はなく、周囲の人も誤解なくフォローしてあげなければならないのです。

 

 

高齢者に多い!切迫性尿失禁とは

尿意を脳が感じることがなく、感じたとしても手遅れとなっているのが切迫性尿失禁です。

 

これは大脳の機能に異常が生じ、機能的に尿意を感じ取りにくくなっているため起こる疾患であり、本人の意思でコントロールできるものではありません。

 

原因となる脳障害は、脳梗塞などの脳血管障害による後遺症の場合が多く、パーキンソン病の一症状としても表れます。

 

脳血管障害が原因となるため、自然と切迫性尿失禁となるのは高齢者になるほど多くなり、年をとると尿漏れを起こしやすくなるのは脳の障害によるものなのです。

 

■切迫性尿失禁の原因

●尿意が感じられない

切迫性尿失禁とは、大脳に尿意が感じられず、尿が膀胱に溜まり限界になるまで気づかず、尿意を感じたときにはすでに失禁していることになる尿失禁です。

 

●原因

脳血管障害やパーキンソン病などにより大脳に障害を受けた場合に発病します。

 

1.脳血管障害

脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳内出血によって引き起される障害のことです。

この障害によって尿意を感じる機能が損なわれることで、切迫性尿失禁の原因となります。

 

2.パーキンソン病

脳の神経変性疾患であり、その症状として尿意を感じられなくなることがあります。

 

●高齢者に多い

脳血管障害のリスクは高齢者になるほど高くなり、自然と七十代以上の高齢者に切迫性尿失禁となることが多くなります。

 

▼治療

抗コリン薬で神経から筋肉への指令を抑えて、自分の意思以外で膀胱が収縮することを防ぎ、尿失禁を抑えることができます。

 

年をとり尿をこらえきれなくなるのは、高齢者当人に責任はありません。切迫性尿失禁に関しては、周囲の理解が介護ケアなどの際に重要となるのです。

 

 

過活動膀胱に有効な行動療法では排尿筋を鍛える!

尿漏れや頻尿などを引き起す過活動膀胱は、尿意をこらえるために必要な排尿筋に異常が起こったために発症する排尿障害です。

 

原因ははっきりしていますが、機能異常を起こし衰えた排尿筋の機能を取り戻す事は容易ではありません。

尿漏れを止めるためには、衰えた排尿筋を鍛え直す必要があるのですが、排尿筋を鍛え直すとはどのような方法が思い浮かぶでしょうか。

 

そんな排尿筋を鍛え直す方法を考え出し、治療法として完成させたものが過活動膀胱の行動療法です。

 

■過活動膀胱の行動療法

●過活動膀胱の原因

過活動膀胱となり尿漏れが頻発する要因は、排尿を制御する排尿筋の機能異常が原因です。

排尿筋に異常が起こる原因は様々ですが、その原因を取り除いても排尿筋を鍛え、元の機能を取り戻させなければなりません。

そのための過活動膀胱の行動療法です。

 

●行動療法

1.生活指導

排尿筋の機能を取り戻す前に、これ以上の排尿筋への負担を増やさないように、水分摂取を制限し、カフェインなど尿意を促進するような要因を避けるよう生活指導を行います。

2.膀胱再訓練

排尿筋への負担をコントロールした状態で、少しずつ自分の意思で排尿間隔を延ばしていく訓練を行います。

徐々に尿意を我慢できるようにして、衰えていた排尿筋の機能を取り戻していきます。

3.骨盤底筋訓練

長く機能異常を起こしていた排尿筋を鍛え直すために、骨盤底筋を鍛える訓練を行い、さらに排尿を制御する機能を強化します。

※排泄介助

以上の行動療法を行う間、または行動療法もできない高齢者の方などの場合、過活動膀胱による尿漏れを防ぐため排泄介助を行い、尿漏れの被害を抑制します。

 

排尿筋を直接筋肉トレーニングするわけには生きませんが、本来の機能である尿意をこらえることを意識して行うことで、排尿筋の機能を取り戻す事は可能であり、さらには骨盤底筋を訓練することで、間接的に排尿筋を強化することに繋がり、過活動膀胱を治療することに繋がるのです。

 

 

過活動膀胱の尿漏れを防ぐ薬物療法

過活動膀胱の治療は、機能異常を起こした排尿筋を治療するため、膀胱訓練という行動療法を長い期間行わなければならなくなります。

当然その間、症状である尿漏れや頻尿などは継続して発症し続けるのです。

 

尿失禁の症状をそのまま放置していては、行動療法の方にも差し支えてしまいます。

そこで、過活動膀胱の症状を抑制する薬物療法が並行して行われることになるのです。

 

■過活動膀胱に有効な薬物療法

●薬物療法で尿漏れをコントロール

過活動膀胱自体の原因は、排尿筋の機能異常によるものですが、それによって引き起される尿漏れは薬物療法によって対症療法的に緩和することが可能です。

根本的治療とはなりませんが、肝心の尿漏れを防ぎ、日常生活を通常通り営ませてくれる重要な治療法です。

 

●尿漏れに効果のある薬

1.抗コリン薬

アセチルコリンが受容体と結合することを阻害する抗コリン作動薬です。この作用によって副交感神経が抑制され、尿意を押さえ込み、尿漏れを予防してくれます。

2.塩酸フラボキサート

頻尿や残尿感などに効果があります。

3.抗うつ薬

遺尿症や夜尿症などに効果が現れる場合もあるそうです。

4.カプサイシン

唐辛子の成分ですが、この成分の無髄知覚神経の奪還作用を利用して脊髄性排尿筋過活動の尿失禁に対して、治療効果が確認されています。

5.ボツリヌストキシン

別名ボツリヌス毒素で、食中毒などの原因菌が産み出す毒素ですが、その作用は美容にも用いられ、難治の過活動膀胱に対しても正しく使用することによって治療効果を発揮することが可能です。

 

過活動膀胱による尿漏れを防ぐ対症療法的な薬物療法はいくつもあります。

ですが、薬物療法には副作用が付きものであり、使用する薬の中には元々毒性のあるものや刺激物も入っています。

できることなら、膀胱訓練の方を速やかに進行させ、できる限り薬物療法に頼る期間を短くした方が健康にとって良いでしょう。

 

(Photo by:http://www.ashinari.com/2011/04/11-346708.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-17掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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