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健康診断・健康管理

一度の採血で、複数のがん検診が可能?!『アミノ酸インデックス』とは?

 

新たながん検診・アミノ酸インデックスとは?

 

近年、血液中のアミノ酸濃度の測定でがんに罹患しているかを判別できるという『アミノ酸インデックス(AICS)』検査が話題となっています。通常、血液中の各種アミノ酸の量は、ほぼ一定になるようにコントロールされていますが、がん細胞が存在すると特殊な蛋白質が発現し、アミノ酸濃度を変化させることが分かっています。このアミノ酸濃度の変化を測定することで、がんに罹患しているかを検査できるというものです。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

アミノ酸インデックスの詳細とは?

 

<血中では本来、アミノ酸量が一定で保たれている>

 

体を構成する主要な成分であるタンパク質は、数十種類のアミノ酸から構成されていますが、血液中にも体重の約0.002%(体重50kgで約1g程度)のアミノ酸が『遊離アミノ酸』として存在しています。これらは、古いものから順次新しいものへと置換され、常に一定量のタンパク質の合成と分解が行われています(=動的平衡状態)。しかし、がん細胞が存在すると、この一定のバランスが崩れてしまうことが分かっています。

 

<がん細胞はどのようにアミノ酸バランスを崩させる?>

 

がん細胞が存在すると、本来エネルギー源となるはずの糖の分解阻害をする『HMGB1』という特殊な蛋白質が分泌されます。これが血流に乗って骨格筋細胞に到達することで、エネルギー不足となった骨格筋細胞は、自らのたんぱく質を分解し、アミノ酸を作り出し、これをエネルギー源として活用します。この一連の作用が、がん患者の血液中のアミノ酸濃度のバランスを変化させている原因のひとつであることが明らかとなっています。

 

アミノ酸インデックスの精度は?

アミノ酸インデックスは簡便で複数のがんのスクリーニングが出来るという点がメリットですが、その精度とはどの程度のものでしょうか?

 

<擬陽性となる場合がある>

高血圧、糖尿病、脂質異常症、ぜんそく、慢性閉塞性肺疾患、前立腺肥大、子宮筋腫などでも検査陽性(ランク C になる可能性が3~50%)あると言われています。 

 

 <実績があまりない?>

アミノ酸インデックスは、科学的に有効と立証された検査方法ですが、まだ導入されて期間が短いため、実績があまり無く、その精度も『他のがん検査の補助手段として使用されるべき』と言われ、まだ単独で用いるには躊躇われる場合が多いようです。

 

検査の実際について

<検査の方法>

1回の採血のみ(5ml)で検査を行うことが可能です。複数のがん検査・早期がんにも対応しています。

 

<AICSの検査対象となるがん>

◆男性では合計4種【胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん】

◆女性では合計5種胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮がん・卵巣がん】が対象となっています。

 

<結果の通知について>

結果の通知については、対象となるがん種について、罹患している可能性を0.0~10.0の数値(AICS値)で報告します。数値が高いほど、がんである可能性が高く、【ランクA・ランクB・ランクC】の3段階で表示されます。

 

◆ランクA

通常よりがんである可能性が低い0.3~0.7倍

◆ランクB

やや高い1.3~2.1倍

◆ランクC

高い4.0~11.6倍)状態であることを表しています。

 

最後に

がん検査は、基本的には臓器ごとに適切な画像診断で』行うのがベストであると言われています。例として、【消化管は内視鏡検査、肝・胆・膵疾患は腹部超音波検査+腹部CT(又はMRI)、肺であれば胸部レントゲン+胸部CT検査】などです。アミノ酸インデックスは非常に簡便で、有益な手段ではありますが、専門家の見方では画像診断を受ける際の優先順位を付けるため』に使用するのが有効であると考えられているようです。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88-%E7%AE%A1-%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%AE%A4-%E5%8C%BB%E7%99%82-%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E8%96%AC%E5%89%A4-%E6%B0%B4-%E8%87%A8%E5%BA%8A-%E5%81%A5%E5%BA%B7-%E5%8C%96%E5%AD%A6-214186/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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