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関節痛・腰痛

健康診断の『RF・CCP抗体』値の変化に注意を!早期の薬剤投与が、リウマチ寛解へと導く

インフリキシマブの早期導入でリウマチが寛解する?

 

現在、関節リウマチの根本的な治療法は開発されていないと言われていますが、最近の臨床研究において、発症早期(ステージ1)において抗サイトカイン療法(生物学的製剤投与)を行えば30~50%の症例で臨床的寛解が得られる事が分かってきています。また、インフリキシマブ(製品名: レミケード)を臨床的寛解に突入後に、一定条件を満たせば投与中止によってもその後寛解状態が持続する事が確認されています。以下ではその詳細について見て行きたいと思います。

 

『リウマチの早期』とはどんな状態?

 

リウマチの進行度合いを表すステージ区分については、以下のようになります。

 

◆初期(ステージ1)炎症によって滑膜の細胞が増殖し、関節の痛みや腫れ、こわばりなどを招く。

◆進行期(ステージ2):軟骨や骨などが次第におかされ、骨の表面が欠ける「骨びらん」が生じる。

◆高度期(ステージ3):病状が進むと、骨や軟骨の破壊、靱帯の緩み・断裂から関節の変形を招く。

◆末期(ステージ4)さらに症状が進むと関節が破壊され、関節の機能が果たせなくなり、寝たきりなどに陥る可能性がある。

 

⇒発症後2~3年のうちに関節の変形・破壊が急速に進むと言われており、早期の発見・治療が求められている。ステージ1の間に『生物学的製剤』投与を行うことが推奨されている。

 

すみやかな診断と、早期投薬が重要

 

リウマチの診断基準は、過去にはリウマチ特有の症状が明確に現れていることが条件でしたが、現在ではすみやかに診断を行うことが重要であることから以下のような軽度の状態においても診断が可能となっています。

 

<新たな診断基準>

 

1)手の指の関節が1箇所腫れている(2点)

2)腫れが6週間以上継続している(1点)

3)血清学的検査で抗CCP抗体かリウマトイド因子が高値(3点)

 

以上計6点により関節リウマチと診断される。

 

インフリキシマブの早期投与で、寛解となった臨床試験結果について

 

インフリキシマブの早期導入に関する臨床試験で、以下の結果が報告されています。

 

◆発症早期(平均3.5年)の200例で、約34%が3ヶ月で寛解中止に成功(第56回日本リウマチ学会の報告)

 

【対象】平均年齢63.3歳、平均罹病期間3.5年、DAS28-CRP平均値5.1の患者200人

【試験内容】メトトレキサート(MTX)4~16mg/週+インフリキシマブ(IFX)3mg/kgの8週間隔で投与。1~2カ月ごとにDAS28-CRPを計測した。

【結果】DAS28-CRPの平均値⇒22週目に寛解に相当する2.3未満(最終観察時の150週まで維持)。34%の患者が150週時点でIFXの寛解中止に成功。うち6.5%の患者はMTXも休薬成功し、ドラッグフリーとなった

 

◆半年以上の低活動性維持の114例で、約30%が3年休薬に成功(産業医科大学)

 

【対象】インフリキシマブ(IFX)によって低活動性が半年以上維持できている患者114人

【試験内容】1年後~3年後休薬による状態を経過観察する。

【結果】休薬しても低活動性維持が可能であった期間1年⇒56人、3年⇒33人。また、再燃例でも再投与により、数例を除きほとんどが低活動性にもっていくことが可能であった。

 

(※DAS28CRP(Disese Activity)とは=関節炎の程度(疾患活動性))

◆>4.1:重症

2.7~4.1:中等症 <2.7:軽症 <2.3:寛解

 

最後に

 

上記のように、リウマチの治療はステージ1の早期からの投薬により、寛解となる可能性が高いとされています。リウマチを早期発見するためには、「少しでも長期間の指関節の違和感があれば疾患を疑うこと、定期的な健康診断により『RF』や『CCP抗体』値の変化をチェックしておくこと」であると言われています。変化を感じたら一時的な症状だと思わず、早期に医療機関を受診しましょう!

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E8%96%AC-%E6%B2%BB%E7%99%82%E6%B3%95-%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88-%E8%96%AC%E5%B1%80-%E5%8C%BB%E7%99%82-%E7%97%85%E6%B0%97-%E7%97%85%E6%B0%97%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99-257389/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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