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脊髄にはアルファベットと番号がある!脊髄損傷のレベルとは?レベル別症状に違いが出る!どの場所が損傷された?場所によって違う!脊髄損傷の症状

 

けがのレベルは、一般的にはレベルが高いと重症です。ですが、脊髄損傷の『レベル』は意味が違います。

脊髄損傷におけるレベルとは何か、そしてどんな症状が出るのかを見てみます。

 

●脊髄損傷のレベル=損傷部位

脊髄損傷においては、レベルとは『損傷した部位』のことを指しており、レベルが高い・低いといった使い方はしません。

これが、一般的な怪我の『レベル』の使い方との大きな違いです。

脊髄は首から腰当たりまで、非常に長い組織として存在しているので、どこを怪我したかによって、症状の出方も違います。

具体的には、首の方からC、T、L、Sという4つに分かれているので、それぞれの症状を見ていきます。

 

●最も重いC1-C3損傷

首の損傷にもあたるC1-C3損傷は最も重く、基本的には人工呼吸器なしでは生活できません。

呼吸障害の他に、四肢の麻痺もC1-C3損傷には非常に多いです。

 

●C4-C7は一部を動かせる

脊髄のレベルのうちC4-C7までの損傷だと、上半身の一部が動かせます。C1-C3の損傷に比べると、自立度が高いです。

 

●C8-L2までは上肢安定・一部介助

C8からT1、T2と続く脊髄のレベルにおける損傷では、基本的に上半身は動かせます。

T2以降は胴体のバランスも安定しているので、車椅子は必要ですが、ある程度自分の意志で自由に動けます。

 

 

●L3-S5は自立歩行可能

L3以降、首からどんどん遠くなってくると、脊髄損傷をしても一生介助が必要というケースは少ないです。

杖などを使って歩いたり、人によっては器具なしでの歩行も可能です。

 

脊髄損傷のレベルとは、傷ついた部分のレベルであり、重症度ではありません。

重症度から言うと、首の部分にある、上の方の脊髄を怪我すれば、重症度レベルが高いです。

 

 

脊髄損傷のレベル別症状に違いが出る!完全損傷と不完全損傷とは

脊髄損傷では、どこを怪我したかによって症状が違うので、それをレベル別症状と呼びます。

そしてレベル別の症状に影響を与えるのが脊髄損傷の『完全損傷』と『不完全損傷』です。

  

●完全損傷・不完全損傷

脊髄損傷における完全損傷とは、完全に脊髄の機能が失われ、脳からの命令を脊髄が受け取れない状態です。

一方で不完全損傷はかなりの幅があり、運動機能がより正常に近いものでも一部損傷があれば不完全損傷、完全損傷に近いほど重症でも少しでも機能が残っていれば不完全損傷です。

完全損傷の方が重症度としてはより重いので、同じレベルの脊髄損傷でも完全損傷の方が症状が重くなります。

 

 

●完全損傷でも違和感がある

完全損傷となると、脳からの情報がまったくいかないということでもあるので、基本的には感覚がまったくないのではないかと想像されがちです。

実際、怪我をした部位には何の感覚もなくなるのですが、怪我をした部位より下の部位に麻痺・痛みなどが出ます。

 

●排泄機能障害や褥瘡などにも注意が必要

完全損傷でも不完全損傷でも、排泄機能障害や褥瘡などは十分考えられる障害です。

排泄機能障害では、栄養を摂取できても、排泄のための筋肉が低下して、排泄が出来ません。

褥瘡は、脊髄損傷だけではなくさまざまな病気の治療中に見られる『床ずれ』と呼ばれる症状です。

褥瘡部位が感染症を引き起こすと、そのまま死に至ることもあるので十分な注意が必要です。

 

脊髄損傷はレベルによって症状が大きく異なり、同じレベルでも完全損傷と不完全損傷、その中でもどれくらい損傷したかで症状が違ってきます。

完全損傷だったとしても、体の一部に痛みや麻痺が残ることがあるので、疼痛ケアが必要です。

 

 

脊髄がどのくらい損傷された?損傷の度合いによって違う、完全脊髄損傷と不完全脊髄損傷

体を傷つけたときというのは、どの場所を傷つけたかと同時に、どの程度傷つけたかというのも非常に重要です。自動車事故や暴力事件、スポーツや転落といったことが原因で起こることがある「脊髄損傷」は、場合によっては非常に重大な後遺症の残るケガです。これも、損傷する場所とともに、程度も症状に大きく影響します。

  

脊髄損傷とは?

脊髄とは、背骨によって囲まれたトンネルと通って、脳からの指令を各体の場所に伝えたり、反対に各場所からの信号をもらったりする役割を果たしているものです。脳から伸びた脊髄は、首、背中を経て、腰のあたりまで伸びています。

いくつもの小さい骨が連なってできているのが、脊髄を囲んでいる脊椎です。その小さい骨のうち、どの場所が損傷されるかによって、出てくる症状が変わります。そして、それらの骨がどのくらい損傷されたのかによっても、出てくる症状は大きく変わります。

 

完全脊髄損傷と不完全脊髄損傷

それくらい脊髄が損傷されたかは、「完全か不完全か」の二つに分類されて考えられます。

 

・完全脊髄損傷

完全脊髄損傷というのは、全く脊髄の働きがなくなってしまった状態です。

完全な弛緩麻痺(肛門括約筋の消失なども含む)

全ての感覚、反射活動の消失

呼吸不全

自律神経機能不全(除脈や低血圧が生じる)

などが起こるのが、このレベルの損傷です。特に高いレベルで脊髄損傷が起こったケースで、人工呼吸に依存している場合では、肺炎が原因で死亡することが多くなります。

 

・不完全脊髄損傷

不完全というのは、完全ではないということですから、ほんの少しの損傷も、あと一歩で完全損傷という場合も含みます。

部分的な運動感覚機能の消失

程度の差は、損傷の仕方によります。そのため病因によってはほぼ永久的に機能を消失することもありますし、一時的な消失で済む場合もあります。

また、脊髄が激しく振り動かされたような場合、脊髄が急激に膨張し、完全脊髄損傷に似た神経機能障害が生じることもあります。

 

 

脊髄損傷が重症かどうかというのは、損傷された場所(何番目の骨か)と同時に、どの程度損傷されたのかという部分が非常に重要です。これを正しく判定することが、その後の生活、リハビリ、後遺障害の認定などにも関わってくるのです。

 

 

脊髄のどの場所が損傷された?半分?前部?中心?場所によって違う!脊髄損傷の症状

脊髄の損傷というのは、脊髄のどの部分を損傷したのかと同時に、どの程度、どのように損傷したのかも、後遺症を考える上では非常に重要です。脊髄が損傷すると、その場所から下に脳の指令が伝わらなくなりますが、完全に伝わらなくなるか、一部分だけ伝わらなくなるかといった違いがあります。それが損傷の程度などに左右されるのです。

 

ここでは、脊髄の損傷のされ方による症状の違いについて書いていきます。

 

ブラウン・セカール症候群

脊髄半側切断症候群とも言います。日本語の名称そのままの意味で、脊髄の半分側の損傷によって生じる症候群のことです。脊髄の半分を切断や圧迫などによって損傷することによって、損傷部位よりも下で、損傷を受けた側、受けていない側それぞれに症状があらわれます。

損傷された側では、運動障害、深部知覚障害、触圧覚障害、血液運動障害などが見られます。

損傷された反対側では、温度覚障害、痛覚障害などが見られます。

また、両側に知覚障害が見られることもありますし、損傷の仕方によっては触覚障害が認められない場合もあります。

 

前脊髄症候群

不均衡に脊髄の前部が障害されるのが、この前脊髄症候群です。一般的に前脊髄動脈の閉塞や梗塞によって生じ、前脊髄動脈症候群ともいうようです。

前脊髄に関係するすべての神経路の機能不全が起こります。具体的には対麻痺、温痛覚障害、神経因性膀胱直腸障害などが起こります。逆に位置覚と振動覚は保たれます。

 

中心性脊髄症候群

脊髄の中心部分、主に中心灰白質、交叉に関する脊髄視床路が障害されます。ムチ打ちの悪化したケースとしてとりあげられることもあります。

不完全麻痺が、上肢において、下肢や仙骨領域よりも重度な傾向が見られます。また、頸上部、肩、体幹上部の、痛覚や温覚の低下、軽い触覚、位置覚、振動覚の低下が見られることもあります。

 

 

損傷の仕方によって、どの程度の体の障害が残るのか変わってきます。脊髄損傷というと、完全脊髄損傷(損傷した場所から下へ、脳の指示が全くいかなくなる)を思い浮かべることも多いですが、実際には、個々人の損傷の仕方によって大きく変わってくるのです。

 

(Photo by: [http://pixabay.com/static/uploads/photo/2014/05/26/14/48/typewriter-354621_640.jpg])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-09掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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